誰でも実践可能!財務3級を一発合格するための効率的な勉強法とは!?




こんにちは、分析好きのcoco13世です。

今日は金融機関の方々の貴重なオフの時間を蝕む銀行業務検定(財務3級)について解説していきたいと思います。

結論から言ってこの試験は土台(簿記・財務4級)がない方でも、ムダのない正しい勉強法で取り組めば3~4週間(60~80時間)で合格は可能です。

土台の資格を保有してる方ならば2週間(40時間程の短期合格も可能です。)でも合格圏内に入ります。

土台がしっかりしていれば、勉強速度は一気にあがるよ。

まずは財務3級がどのような試験なのか解説していきます。

銀行業務検定「財務3級」とは

銀行業務検定試験は主として銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務の遂行に必要な実務知識や技能・応用力についてその習得程度を測定することを目的とした、どなたにもご受験いただける公開の検定試験です。
現在、法務・財務・税務・外国為替・金融経済・証券・信託実務・法人融資渉外・個人融資渉外・窓口セールス・年金アドバイザー・営業店管理・融資管理・デリバティブ・投資信託・保険販売・金融リスクマネジメント・経営支援アドバイザー・預かり資産アドバイザー・金融商品取引・相続アドバイザー・事業承継アドバイザー・事業性評価等の23系統36種目の試験が実施されており、年間受験応募者数は約29万人を数えるに至っています。

財務3級は23系統の中でもメジャーであり財務や法務と並ぶ3本柱として多くの方が受験されます。この3本柱は三択50問の4級、五択50問の3級、記述10問の2級と別れています。

また財務3級の特徴として、簿記の知識があるか、もしくは実際に融資業務で決算書を触れていないと概念が実感がわきにくい点が挙げられます。

試験概要

出題形式 五答択一式 50問(各2点)
科目構成 (1)財務諸表 30問
(2)財務分析 20問
財務諸表は、原則として会社法、会社法施行規則および会社計算規則にもとづいて出題
財務分析は、安全性(資金繰りを含む)と収益性の分析およびその総合判断から出題
合格基準 満点の60%以上(試験委員会にて最終決定)
試験時間 150分

財務諸表は簿記の知識があると心強いです。

財務分析も財務諸表の知識が土台になるため、財務諸表と財務分析はセットで考えなければいけません。

試験時間は150分、問題数は50問のため1問あたり3分ですが、この試験は知っていれば解ける、知らなければ解けないという内容であり応用力が求められる試験ではないため、時間不足に陥ることはありません。

合格状況

試験実施回 合格率 応募者数 受験者数 合格者数
2019年6月 33.14% 16,285人 13,863人 4,594人
2019年3月 39.54% 19,739人 16,716人 6,609人
2018年6月 27.76% 17,950人 15,423人 4,281人
2018年3月 42.34% 21,950人 18,451人 7,851人
2017年6月 34.00% 18,730人 16,100人 5,474人
2017年3月 36.23% 22,790人 19,369人 7,017人

合格率は3割程度と思ってください。

しかし財務3級はメジャーな試験であることから会社から半強制で申込みをさせられている方が多く、勉強しないで受験される方(試験当日、退室可能時間になったらすぐ退出する人)や受験すら放棄する方(上記表だと約15%)がいるのも実情です。

ただし、合格者の中には簿記資格を有している受験者がいることを忘れてはいけません。

簿記2級保持者であれば、各勘定の意味や会計の概念が分かるため少しの勉強でも60点には達します。また実務経験が長ければ法務や税務より得点に直結するのも財務の特徴です。

そのため簿記・実務なしの方の合格率は20%台と考えていいでしょう。

とはいえ効率的に勉強すれば全く警戒する試験ではありません。

(僕自身、受験時に簿記2級を保持していたので一番簡単に感じました。)

使用する教材

過去5回の過去問です。

これは必ず購入してください。

これを買わずに受験するのはFF7で例えるならマイティガードなしでタイムアタックに挑むようなものです。

簿記や大学で会計学を学んでる方でも、この直前テキストはオススメします。出題要点が非常にバランスよくまとまっています。

90点以上の高得点を目指す方や本格的に知識を身に着けたい方は購入してください。

財務2級を目指す予定の方は3級は買わず2級のテキストで基礎から学ぶのをお勧めします。

合格ラインを狙うだけであれば、買う必要はありません。

各項目の詳細内容が記載されていますが、裏を返せば要点がまとまっておらず、どこを重点に勉強すればよいか判断に迷うからです。

試験は過去問を中心に出題されるので問題集は必須です。また直前整理70もテキストとしては驚くほど要点がまとまっているので必須です。

注意:買う前に必ず受験する時期の問題集であるか確認してください!!

勉強方法

ここからいよいよ本題です。

まずは問題集を始める前に冒頭部分の出題項目一覧を確認してみてください。

細かい項目ごとに過去5回のうち何回出題されたか記載されております。

そこで1つ気づくことがあります。

連続して出題されている項目が意外と多いことに!!

出題項目別でみた場合、過去5回のうち3回以上出題が30問程、5回連続出題も5問程あります。

5回連続して出題されている項目は主催者側が重要視している問題なので捨てることは絶対に避けましょう。

感覚的には過去5回中、3回以上出題されている問題を確実に理解しておけば大丈夫です。

財務3級の救いは税務3級と違い出題項目は少ないこと。そのため勉強する項目をしっかり押さえれば短期間でも合格可能だよ。

勉強手順

手順①
直前テキストで財務諸表の会計原則と主要勘定の意味をインプットしてください

主要勘定は以下のものだけをとりあえず覚えて、後のものは手順②で覚えれば大丈夫です。

受取手形、売掛金、支払手形、買掛金、資本金、繰越利益剰余金、売上原価、減価償却費

会計原則は流し読みで構いません。どのようなルールの元、財務諸表が作成されているか、自分の常識と会計の常識の違い分かれば十分です。

主要勘定については財務を攻略するにあたり、最低限の言葉の意味が分からないと理解すらできません。問題集の解説はこれらの語句は認識している前提です。

手順②
問題集の直近3回の財務諸表30問と財務分析20問を1問ごとに解いて、解説文を読んで理解(インプット)してください。

インプット作業において要点が綺麗にまとめてある「直前整理70」を併用すると効果的です。

分らない語句や勘定、気付いたことは「直前整理70」にどんどん書き込んでください。

手順②の狙いはインプットしなければならない内容を知る事と、試験の傾向や主催者が求めているレベルを知るためです。(インプットが主の勉強なので正答率は気にする必要はなし。)

1周目は覚えることばかりで進捗も悪く非常に辛い(財務・税務・法務の中では一番つらいかも)ですが類似問題が多いので、その後は加速的に勉強速度は上がります。

はっきり言って勉強時間の半分以上はこの手順②です。

注意点として勉強するときの手順は直近3回の財務諸表→直近3回の財務分析の順番で行ってください。

財務諸表の基礎が不確実のまま財務分析へ進んでも解ける問題はそれなりにありますが、正直効率は悪いです。

手順②が最大の山場であるため不合格者はここで躓きます。

手順③
問題集の直近3回を1回ごとに解いて(アウトプット)、間違えた問題、曖昧だった問題を冒頭の出題項目一覧にチェックしてください。

出題頻度が5回中1回の項目や正答率が30%以下の問題であれば、後回しして構いません。

それらの問題は満点を取らせないための問題であるため、それらの問題と向き合ってもコスパは悪いです。理解するのが負担であれば、ばっさり切り捨てましょう。

また以下の項目は難易度が高めなので諦めても良いです。

退職給付会計、ファイナンスリース会計、税効果会計、自己株式

連結会計キャッシュフローも難易度がやや高めだが、毎回出題されるので類似問題は解けるようにしておきましょう。

手順③の狙いはインプットした内容が正確にアウトプットできているかの確認です。

例として漢字の勉強を挙げると、漢字を読めても書けないことって多々ありますよね。

そのために漢字の勉強でも書く(アウトプット)練習は必須です。

財務3級も一緒で解説やテキストを読んで理解(インプット)したからと言って問題が解ける(アウトプット)できるわけではありません。

直前テキストを読むだけでは、勉強した気にはなりますが得点には大きく繋がりません。

解けなかった問題を出題項目一覧へチェックしてみると、自身の苦手としている部分が可視化できます。

その部分については「直前整理70」で復習をして、まだ取組していない2回分においても出題されていれば、個別に解いて理解できているか確認をしてください。

各勘定の意味もこの時点までには完全に覚えておくこと。勘定を完全に覚えておけば、それだけでそれなりに得点を稼げます。

手順④
直近3回のうち、間違えた問題と曖昧な問題だけを解いてください。

手順③で解けた問題は、まだ記憶が新しいはずですので少し間を置いても大丈夫です。

試験合格の課題は手順③で抽出された問題を如何に理解して解けるようにするかです。

手順③で間違えた問題は問題集と直前テキストに付箋を貼り、解けるようになるまで毎日こなしてください。(スキマ時間に取り組むのも効果的です。)

財務3級レベルの問題であれば毎日こなせば解けるようになりますし、毎日向き合えば記憶にも残りやすいです。

財務3級は計算問題が多いですが、よく問題を見てみると問われている本質は同じです。

手順④あたりからは勉強のスピードも上がってくるので、勉強計画の見直しもしてみてください。

時間がない場合でも最低限、ここまでやっておけば、それなりに点は得られるはずです。

手順⑤
過去問5回分を時間を意識して直近から順番に解いてください。

この段階までたどり着けば過去問1回分を解くぐらいであれば苦痛なく取り組めるはずです。

手順⑤の狙いは、理解できていなかった問題、判断に迷った問題、ミスした問題の確認です。

ここで間違えた問題(迷い、ミス含む)は必ず原因を追究してください。

僕自身も

固定比率の計算式において固資資産と自己資本の分子・分母が逆だった!

減価償却費の算出における単純な計算ミス!

そんな間違いがありました。

試験を効率的に合格するためには難しい問題を理解するより、上記理由で不正解になる問題を1問でも多く減らした方が効率が良いです。

手順⑤で間違えたり迷う問題は試験本番でも繰り返す可能性があるので、問題集の余白部分に箇条書で良いので記載して、試験当日に会場に着いたら必ず目を通すようにしてください。

試験に落ちる人ほど手順⑤の間違いに対する認識が甘いです!

手順⑥
直前整理70を再度読んで理解を深めてください。

この段階までたどり着けば、手順②の時と違い何が分からないか認識できますし、ここは捨てて良い、ここは絶対に理解しないとヤバイ項目が分かってきます。

「直前整理70」を読んでをインプットの補強を図ってください。

財務3級は計算問題が多いとはいえ、頭の中で財務諸表を描くことは多々あるので、直前整理70に記載してある図表をそのまま暗記して、試験当日は図表がそのまま頭に思い浮かぶようになればベストです。

財務3級の必ず押さえておく基本部分

ここでは財務3級の合否の分かれ目になるポイントを簡単にお伝えします。財務が苦手な方は是非読んでください。

①会計原則の本質をしっかり認識すること

具体的には簿記と財務諸表の基本原則をしっかり認識すると、なぜこのような解法になるのか理解するのが早くなります。

ここでは重要な原則を3つほど紹介します。

A:会計処理は現金主義でなく発生主義(実現主義)である。

難しい表現ですが、採用する主義において収益や費用を認識するタイミングが変わります。

現金主義・・・現金の入出金に費用・収益を認識

発生主義・・・費用・収益の発生事実が発生したときに認識

詳しくは費用は発生主義、収益は実現主義ですが、財務3級であれば現金主義との違いが理解できれば問題ないです。

例①

月初めに商品を購入して月末に購入代金を現金で支払った。

現金主義であれば現金で支払った月末に初めて費用として認識します。対して発生主義では商品を購入した月初の時点で購入代金を支払う事実が発生するため、月初に費用として認識します。

この場合だと、月初の事実が発生した時点で

(仕入)×××(買掛金)×××

買掛金は負債(債務)であるため支払う義務が発生します。

月末支払い時には

(買掛金)×××(現金)×××

仕入の対価である現金を支払うことにより買掛金(負債)が消滅します。

B:損益計算書は収益を適正な会計期間に帰属させる必要がある。

例②

家賃を3年分一括で支払った。

この場合は家賃3年分を費用計上すると1年目は費用が過大になりますが2年目以降はゼロとなる。しかし家賃を支払うことによる効果は2年以降も波及するため支払家賃を全額費用計上するのは会計処理としては不適切です。

そのためこの場合、家賃1年分は費用計上して、2年目以降は前払金として資産計上します。

C:費用収益対応の原則

例③

今期に商品を100円で仕入して来期に商品を150円で販売した

この場合、今期は売上ゼロであるため、収益に対応する費用もゼロとなります。

したがって仕入額は150円ですが、売上原価はゼロです。

なお今期の仕入額150円は貸借対照表の商品に計上されます。

言葉の通り、費用(売上原価)と収益(売上)は対応させる必要があります。

よくある勘違いとして、今期は大量仕入したから赤字になったという話。

②計算式でなく図解で考える

財務の解説を見ていると計算式が度々出てきますが、公式として覚えると同時に図解でも考えると理解が楽です。

財務の計算は簿記や会計から成り立っていることから、問題の大半は図解で可視化できます。

例④

売上原価算出式

売上原価100 = 期首商品棚卸高 20+ 当期商品仕入高90 - 期末商品棚卸高10

この式はよく出てきますが、図解で考えると下記図のようになります。

また類題として製造原価計算問題では材料、仕掛品、製品といった複数の勘定が混じり合うため、公式で解くより図で解く方が可視化できるため応用問題にも対応できます。

③分析指標は公式だけでなく意味も考える

試験でよく出題される流動比率の公式は

流動比率=流動資産/流動負債となりますが

公式だけで覚えると分母と分子が混合しやすいです。

しかし意味も併せて覚えると、そのような心配はなくなります。

流動比率であれば会社の短期的な支払能力の余裕率(安全率)を表す指標と覚えておきましょう。

余裕率(安全率)なので100%を超えれば超えるほど良いことが分かります。

そのため流動資産>流動負債であれば流動比率は100%超になることが瞬時に判定できます。

固定比率、固定長期適合率でも同様の事が言えます。

固定比率=固定資産/自己資本となりますが

固定比率は固定資産に投資した資金が返済義務のない自己資本で、どの程度まかなえているか判断する指標です。

そのため固定資産が自己資本でまかなえていれば(固定資産<自己資本)、固定比率は100%未満となり良いことが分かります。

しかし現実的には固定資産を自己資本だけでまかなうのは難しいため自己資本に固定負債(長期借入金・社債等)も加味します。

これを固定長期適合率と言い公式は以下の通りです。

固定長期適合率=固定資産/固定負債+自己資本となります。

固定比率と同様に固定資産が自己資本と固定資産の範囲に収まっていれば良いことから100%未満だと良いことが分かります。

公式さえ覚えていれば比率の計算はできますが、それでは固定比率100%超の状態が良いか悪いか判断に迷います。(試験では計算式だけでなく、このような理論問題もよく出題されます。)

公式と併せて意味も理解しながら勉強すれば、試験では計算問題も理論問題も恐くないよ 。

まとめ

財務3級レベルであれば、公式テキストでインプットしてから問題集を取組みするより、直前テキストで最低限のインプットをしてから問題集で傾向や出題形式に慣れつつ本格的にインプットを行う方が効率的なのがお分かりいただいたでしょうか。

そして過去の類似問題が多いことから過去問題集を何度も解くことが一番の近道なのです。

銀行業務検定は実務で活かす意味合いよりも社内での評価に利用されやすい意味合いの方が強い試験であることから、とにかく「合格」することが重要な試験です。(金融機関の人事の昇進昇格の条件の1つに銀行業務検定の取得が取りこまれています。

せっかく貴重なオフの時間を用いるのであれば、ここでお伝えした効率的な勉強法を参考にして「一発合格」を目指してください。




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