FP1級(1次試験)を独学10週間で合格した勉強法と反省点




こんにちは、ファイナンシャルプランナー1級を一発合格したcoco13世です。

今日は難関資格の1つであり国家資格でもあるFP1級を短期間で合格した勉強法を公開します。

FP1級を勉強するにあたり、苦労したのは情報量の少なさでした。

周りに受かった人もおらず、勉強時間や難易度もあやふや。

そんなわけで、受験を考えている人、実際に勉強してる人、リベンジする人へ少しでも役立つ情報を提供していきます。

FP1級は難関ではありますが、ムダのない勉強法を確立すれば短期間でも受かります。

ちなみにこれが10週間勉強した僕の試験結果です。

※合格点は120点。FP2級と違い午前と午後の合計判定となります。ちなみに内訳は午前62点、午後81点でした。

FP1級の受験資格

FP1級は誰でも受けれる試験ではないです。受けるためには・・・・

①実務経験5年以上
②FP2級があれば実務経験1年以上
③厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で実務経験1年以上

共通するのは実務経験が必要なことです。

つまり学生さんは受験資格すらありません。

ただ「実務」の範囲は広く金融機関の人間はもちろん、会計事務所や一般事業会社の金融、財務、経理担当者も含まれています。

実際、一番多いのが②のパターンだと思います。

まずは2級で自分の力量を計ってから臨むべきだと思います。

難易度

おそらく受験者が最初に気にするのがこの難易度だと思います。

合格率は10%強。ただし年度によってバラつきがあり5%を切ることもあります。

これはFP1級の合格ラインは合格人数でなく午前・午後の合計120点の絶対値だからです。

宅建のような合格点の調整がないため、ある程度運にも左右されます。

そのため1発合格を狙うのであれば合格点である120点ギリギリを狙うような勉強ではダメだということです。

またよくある勘違いが合格率20~30%の2級を一発合格したから1級も余裕だろうと思うことです。

まずFP2級は金融機関においては半強制受験のところもあり受験意欲のない人も混ざっています。うちの会社なんて半分ぐらいが受験意欲ないかも(笑)

同業者の話を聞いてても、似たような回答が返ってきます。

しかしFP1級となると、そんな冷やかし受験者はいません。

より高度な知識を求める者、社労士や税理士等の専門家、FP2級を余裕合格した者が自発的に受験するため受験者の質が2級とは別次元となります。

難易度が高い理由

これは3つほど挙げれます。

1つ目・・・教材が少ない

FP2級や宅建なんかは迷うぐらい問題集があるのですが1級になると極端に減ります。

また通信講座や専門学校の講座でも2級までしか扱ってないとこが多いです。

2つ目・・・試験範囲がかなり広い

これは実際に勉強すると痛感します。学科(基礎)においてはこれだけの範囲の中からたった50問しか出題されません。しかし厳選された50問であり、すべて4択ですが知識がないと4つを3つに絞るのも困難です。

また傾向として時事問題も意外と出題されるため高得点はさらに困難となります。

3つ目・・・午前試験において過去問があまり出題されない

これは本番で痛感しました。試験最中にテキストのあのページに記載されていたな程度の問題が多かったです。

2級であれば過去問を繰り返せば合格点に達しますが1級は基礎知識を身に着けないと合格できません。

学科(基礎)傾向

学科(基礎)は2時間半で50問です。

1問当たり3分で解く必要があります。

基礎と謳っていますが難易度は午後の応用より明らかに高いです。(試験本番で午前がボロボロでも午後で挽回できる可能性は高いので当日は投げやりにならないように!)

難易度が高い一番の理由は前述した通り、過去問の類似出題が少ないことです。

また対策が非常に難しい時事問題やテキストに一切出てこない問題も出題されるため、この試験ではテキスト持ち込みでも9割獲得するのは難しいです。

対策としては一つ一つの知識を正確に覚え、一度でも解いたことのある問題は確実に解けるようにすることです。

これに尽きます。

この試験では4択から3択、3択から2択へと絞りながら答えを導き出します。

中途半端な勉強だと、3択や2択に絞ることができません。

4択からいきなり答えを導き出せる簡単な問題は少ないと思ってください。

中途半端に広く浅く勉強するよりは出題率の高いところを狭く深く勉強した方が効果的だと思われれます。

学科(応用)傾向

学科(応用)は2時間半で大問5つ(社会保障・金融商品・税金・不動産・相続)です。

学科(基礎)と違い、こちらは過去問がかなり効果的です。

そのため過去問は必ず直近2年ぐらいは、完璧に解けるまで取り組むこと。

後は市販の練習問題をしっかりやっておけば大丈夫です。

ポイントは問題を解くときは本番と同様に時間を意識して計算式は紙に書くことです。

限られた時間で計算ミスなく正解にたどり着くことが重要なのです。

特に練習で計算ミスが多い人は注意しましょう。

午後の試験では序盤で計算ミスすると終盤の回答にまで影響してきます。解法が正解でも計算ミスで点数を取りこぼすのはあまりにもったいないです。

午前試験で難題を解いても1問、2点。午後の基礎的な計算を解いても2点なのです。

点数の重みは一緒です。

せっかく午前で難問を勝ち取っても、午後のケアレスミスで取りこぼしたら、元も子もないです。

勉強時間

1月後半の試験であったため11月中旬過ぎから開始。

11~12月の平日は仕事終了後2~3時間。それと昼食、通勤等のスキマ時間、1月からは早朝1時間半程。仕事終了後3~4時間程。

休日は土日全てを費やし、朝10~11時から夜8~9時まで図書館で勉強。休憩時間も多かったため実質7時間程。1月に入ってからは図書館閉館後、近所の喫茶店で更に2時間程勉強していました。

基本的に毎日継続。1日一切勉強をしなかった日は体調を崩した年末1日と正月の1日だけ。

これから勉強する人はまずは勉強時間の確保と長時間勉強する集中力を養いましょう。

最初の頃は覚えることが多いこともあり2時間の勉強でも苦痛ですが、問題を解くことが主になってくると2時間なんてあっという間です(笑)

使った教材

FP1級のテキストで求められるもととして

1つ目が細かい部分まで記載されているもです。

試験では細かい部分の出題も多いです。

2つ目が体系的に記載されているものです。

例えば所得税ならば各所得の流れが一覧で記載されたもの

相続税ならば非上場株価の評価方式の判定が図解されたもの

3つ目が持ち運びが楽なものです。

家でしか勉強をやらない人であれば気にしなくて良いのですが、スキマ時間を有効に使う人や外部で勉強する人は持ち運びも重要です。

問題集も含めるとかなりの重さになります。

そんなわけで僕がお世話になったテキストはこれです。

これはナンバー6の相続・事業継承。他に5冊あります。

6冊に別れている分、持ち運びも楽です。試験勉強時も一日で全分野勉強するのは最後の方だけです。また各分野がかなり細かく記載されています

部分ごとに一問一答式の問題もあるため、役立ちます。

一問一答問題は試験一週間前でも十分に役立ちますし、二次試験の面接対策にも有効です。

続いて問題集ですが最低2冊はこなしてください。

僕が利用した問題集は「きんざい」と「すばる舎」ですが、「すばる舎」は中古で買ったうえ、現在は2級までしか、取り扱いしていません。(内容も改正前の問題が見受けられましたが過去の傾向や変更前の内容が知れた点はよかったです。)

「きんざい」においても17~18年版から問題集が改正されています。

そして問題集は最低3回は解きましょう。

2周目も解けない問題は付箋を貼って理解するまで何度も解きましょう。

勉強スケジュール

まずは基本となる学科(基礎)から勉強しましょう。

そして自分が得意とする科目から勉強しましょう。(モチベーションを維持するため)

僕の場合、税金→不動産→金融商品→相続→保険→社会保障の順番でした。

社会保障の勉強を終えたのが正月明けでした。ペース速度は想定より遅く(それだけ覚える内容が多い)、そこから学科を再度復習しつつ、午後(応用)対策であったため、スケジュールはかなり厳しめでした。

冬受験の場合、一般的に12月は仕事が忙しくなる時期であり、また風邪やインフルエンザも流行り、正月は家族付き合いもあるため、ある程度スケジュールは余裕を持った方がいいです。

夏であれば、冬よりは勉強時間は取れたかなと思います。

勉強法

まずはテキストを読みながら問題集をこなしてコンパクトなA5ノートの左側に各分野50~60問の問題を作り、右側はそれに対する回答や表を作成して何度も反復する勉強を実践しました。

ポイントは左・右側にある程度余白を持たせることです。

余白を持たせることで、後々問題集を解いて気づいた点や類似問題を書き込めるからです

また体系図や重要となる表もA5ノートに書きながら覚えました。

こちらも後々書き込めるように余白を持たすのがポイントです。

この勉強法のメリットは要点を実際に書くことにより知識が身に着くのと同時に、後日の復習にも有効的なところです。

6分野を順に勉強していくと最後の分野が終わった頃には、最初に勉強した分野を忘れてしまっているため、それを取り戻す作業が必要となってきます。

その取り戻す作業もテキストを読み直す程度では試験で痛い目に合います。

最初勉強した時の深い知識を引き出す必要があります。

その取り戻す作業を終わって次にすることはスイッチの切り替えです。

スイッチの切り替えとは言葉の通り、分野別思考の切り替えです。

勉強中は月曜は税金、火曜は保険、水曜は不動産となりがちですが、本番では2時間半で6分野を解く必要が出てきます。

そのため、1月中旬からは今日は保険と不動産、明日は社会保険と相続と1日2分野勉強するようにして思考を瞬時に切り替えれるよう勉強を意識しました。

試験1週間前からは1日3分野勉強するようにしました。

分野は畑違いの方が切り替え作業としては有効的です。(税金と不動産は意外と似ていたりするので切り替え作業としては良い組み合わせではありません。)

また問題集を解くときには必ず4択全てを完全に理解して類似問題が出たら条件反射で解けるレベルまで達しておくこと。

1月に入ってからは問題集と向き合う時間が多くなります。

分からないとこ、間違えやすいとこは付箋を貼り反復して潰していきましょう。

学科(応用)傾向でも述べましたがミス問題はミスを甘くみず、必ずA5ノートに記載して、なぜミスを犯したか徹底分析しましょう。

ミスした問題も全く解けない問題も配点は変わりません。

せっかく苦労して勉強した内容をミスで取りこぼすのは愚の骨頂です。

そしてもう1つ勉強していくと困ることが出てきます。

それはテキストに書いてある内容が理解できない。またはイメージが湧かない、頭に入らないことです。

僕自身も各分野でこの壁にぶつかりました。

そんなときは、各分野に特化したサイトを見つけましょう。

タックスプラニングであれば国税庁のHP、不動産であれば不動産活用会社のHPは特に分かりやすかったです。(金融資産のデリバティブや相続・事業継承の家族信託でもサイトにお世話になりました。)

これらのサイトは分からない人や興味を持ってる人を対象にしているため頭に入りやすいよう工夫されているため、これらのサイトを自身のお気に入りサイトに登録しておくと、スキマ時間に活用できたり問題でつまったときに役立ちました。

勉強の反省点(ついでに良かった点)

FP2級からのブランクが長すぎた

あたりまえの話ですがFP1級は2級の延長線です。しかし僕の場合、2級から5年以上のブランクがあったため、勉強し始めの頃の知識量はほとんどの分野で3級レベルかそれ以下でした。

2級レベルから更に知識を上乗せした試験が1級であるため、FP2級受験から極力、間は空けないことをお勧めします。

特に2級が高得点であれば、その勢いで1級を目指すべきです。

2級学科で正答率85%以上であれば1級でもそれなりに対抗できます。

スケジュールに余裕がなかった

当初予定では12月中に学科(基礎)を一通り終わらせ正月から学科(基礎)問題集の反復と学科(応用)を毎日やるつもりが学科(基礎)が想定以上に時間がかかり、学科(応用)が不十分であった。

曖昧な部分が多かった

中高齢寡婦加算の支給要件、公正証書遺言の証人になれない者等、勉強したにも関わらず細かい部分を問われ、本番で頭を悩ます問題が多かった。(全く知らない問題は諦めがすぐつくしモヤモヤしません。)

基礎的な時事問題が曖昧だった

ジュニアNISAの対象年齢や直系尊属からの贈与計算等、最新(平成28年時点)ではあるが重要な問題について目すら通していなかった。

時事問題は捨てていましたが、出題率が高い税制は目を通しておいた方がいいです。

お勧め教材は銀行業務検定試験の税務2級テキストの巻頭部分。変更点がしっかり記載されています。

午前で出題された問題が午後でも出題された

午前中に解答に迷う問題があり、試験終了後、午後は関係ないであろうと余裕をこいていたら、午後試験にも類似問題が出題されました。

午前で曖昧だった問題は試験終了後、テキストを読み直しましょう。午前出題されたから午後出題されないというルールなどありません。

銀行業務検定の税務2級を先に受けるべきだった

僕の場合、1月、FP学科受験→3月、税務2級受験→6月、FP実技受験でしたが、税務2級を先に受けておくべきだと実感しました。

なぜならFPにおいて4割程、税務が絡んでくるからです。

実際、学科(応用)においてはタックスプランニングと相続・事業継承と不動産においては税務2級と重複する部分が多いです。

また所得税においては税務2級の方が深く追求してきます。

そのため時間に余裕がある方、FP1級受験を迷っている方は税務2級で力量を測ってみることをお勧めします。税務2級で8割確保できたらFP1級でも良い勝負ができます。(ちなみに僕は87点でした。)

僕自身も税務2級の試験勉強で税務に関する曖昧な部分が露呈されました。

良かった点(おまけ)

その①・・人に教えていた。

1月にFP2級を受ける人が多く、仕事終了後に一緒に勉強する機会もありました。その時に居住財産の買換えや所得税の流れ等、いろいろな質問に対して理解してもらえるように教えていたことが、知識をより深める行為になっていました。

その②・・・学生が多い図書館を利用。

僕は図書館を頻繁に利用していましたが休日は中学生や高校生でいっぱいです。学生の子たちは開館前から並ぶ程モチベーションが高い子が多いです。

そんなモチベーションの高い子たちを見ると、

「自分の半分程の年齢の子たちがここまでやっているのだから、自分も挫けるわけにはいかない。」

「勉強で大変なのは自分だけでない」

と思え、モチベーション低下を防いでいました。

終わりに

FP1級は冒頭で述べた通り難易度は高く、受験を決めるのも勇気がいります。

しかし司法試験のようなセンスは必要でなく、しっかり勉強をすれば必ず合格ボーダーである6割にはたどり着けます。

勉強期間中は確かに大変ですが、難関な資格だからこそ、それに見合う価値もあります。

またFP1級を受かることによって、自分に自信が持てるようになり、他の難関試験を視野に入れたり、僕みたいにブログで金融分野について紹介したりと、新しい道も示されます。

最後に受験を迷っている方にある漫画の名言を捧げたいと思います。

①敗色濃い難敵にこそ、全霊を以て臨む事!!
②求めるものがあれば何かをかけるのは当然の事なんだ
③本気の失敗には価値がある
④オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か? オレは………オレは今なんだよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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