スマホ配信を記念にヴァルキリープロファイル -レナス-を振り返ってみた




エニックス:1999-12-22(PS版)

難易度:B

やりこみ度:B

クリア回数:10回以上

こんにちは、神話が好きなcoco13世です。

今日は2018年3月22日にスマホ配信された北欧神話をモチーフにしたRPGヴァルキリープロファイル-レナス-についてお話ししたいと思います。

一応ジャンルはRPGに分類されますがアクション性も要求されます。しかしマリオやロックマン程アクションスキルは求められないのでアクションゲームが苦手な人でも楽しめます。

本作はヴァルキリーシリーズの初代作でありますが今も尚根強い人気を誇っています。

このゲームの特徴は通常通りにシナリオを進めても真のエンディングにはたどり着けないことでしょう。社畜精神がある人程、真のエンディングへの道のりは厳しい(笑)

他にも死にゆく者を仲間にしていく設定のせいか、仲間になるキャラの死ぬ過程を見ることが非常に多いため、歴代ゲームの中でも鬱レベルは上位ランキングに入るでしょう。

そんな変わった特徴を持ったヴァルキリープロファイルの魅力や感想を挙げていきましょう。

あらすじとエンディング

あらすじ

アース神族の主神オーディンはラグナロク(敵対神族であるヴァン神族との最終戦争)が近いことを知る。このラグナロクに備えオーディンは英雄の魂であるエインフェリアを集めるよう戦乙女ヴァルキリー(レナス・ヴァルキュリア)に指示をします。

主人公であるヴァルキリーのするべき事はオーディンの命令に従い、地上界ミッドガルドに出向き、死に瀕した英雄たちの元に現れては彼らの死に様を見届け、集め、鍛えて、英雄に相応な力を身に着けさせて神界に転送することです。

現代社会に例えると・・・

ライバル会社との競争に勝つために社長オーディンは人事部長ヴァルキリーに優秀な人材を集めるよう指示します。人事部長ヴァルキリーは自ら人材を確保するために会社を飛び出し、素質のある者を勧誘し、育て、社畜に相応な力を身に着け本部に送るのであった。

Cエンディング(バッド)

このゲームには評価値というものがあります。

これはオーディンからの評価を示す数値で優秀なエインフェリアを神界に転送したり、転送したエインフェリアが神界での戦いに活躍したりすると上がります。

他にもボス撃破時に得られる宝のうちアーティファクトを献上すると評価値が上がります。(こちらは献上しなくてもマイナス評価にはなりません。)

バッドエンディングはこの評価値が0になると発生します。

神族の1人でありクールビューティなフレイ様が現れ粛清されます。

現代社会に例えると・・・

ちっとも優秀な人材を送らない人事部ヴァルキリー。遂に社長の人事評価が0となり役員であり絶対的な権力を持つフレイ専務により解雇処分を受けることとなった。

Bエンディング(ノーマル)

オーディンの指示通りエインフェリアを神界に転送して評価値が0にならなければ通常とも言えるこのエンディングにたどり着きます。

ゲームを進めていくうえでオーディンの行動を批判する声が聞こえますが、具体的な行動を起こさないヴァルキリー・・・

そして遂に迎えるラグナロク。

ヴァルキリー自らエインフェリアを率いてヴァン神族の首領であるスルトを討伐して終わりです。

現代社会に例えると・・・

優秀な人材を集める過程で社長に対する悪い噂も聞きますが社畜化した人事部長ヴァルキリーは気にせず、社長から一定の評価を維持します。そして遂に会社の生き残りを賭けた対決の時が来ます。人事部長ヴァルキリーとその直属の部下の大活躍によりライバル会社は滅び、同業界は社長の独占状態となるのであった。

Aエンディング(ベストエンディング)

ルシオと出会うことでヴァルキリーの封印値は大きく下がる。

このゲームには評価値以外にもう一つ封印値というものがあります。これはヴァルキリー(レナス)の人間だった時の記憶を封印する力の値であり、この数値を一定値まで下がれば人間だった頃の記憶が復活します。

Aエンディングを迎えるためにはこの封印値を下げる必要があります。下げるためにはヴァルキリーの責務であるエインフェリアを神界に転送することを控える必要が出てきます。しかし全く転送しないと評価値が0となりⅭエンディングを迎えるので一定の評価値を維持する必要があります。

エインフェリアの1人ルシオはヴァルキリーと会った時、かつて想いを寄せていたも死なせてしまったプラチナという少女と面影を重ねます。(ヴァルキリーは地上界に降り立つときは人間の姿に変わります。)

そんなルシオは神界にてロキという神族にヴァルキリー(レナス)は業務に差し支えがないように人間の頃の記憶を封印してあることを教えてくれます。

ロキはルシオの手助けをしてくれますが、実はロキは悪い奴で神々の王となるためルシオに反逆の罪を押し付けルシオを消滅させてしまいます。

しかしルシオの積極的な行動により遂に記憶を取り戻すヴァルキリー。しかしオーディンにより強制的にレナスの人格が封印されアーリィの人格が出てきます。実はヴァルキリーには3つの人格(レナス、アーリィ、シルメリア)が封印されていたのです。

なんとか悪人っぽいアーリィの人格を追い出しレナスの人格と神に転生する前のプラチナの記憶を取り戻したヴァルキリーは神界と決別する。

一方、神界でがロキが裏切りオーデインや敵対神族の首領スルトが打ち取られます。

ヴァルキリーは全てに決着をつけるためロキの元に向かうのであった。

一見すると、Aエンディングの条件は複雑ですがヒントは思わぬところにありました。

そう、タイトルに書かれている英文です。

Should Deny The Divine Destiny of The Destinies.

和訳すると「運命の女神が与えたもうた宿命を拒絶すべし」

オーデインの命令を拒絶することがAエンディングを迎えるための第一歩なのです。

そのためオーディン(上司)に忠実すぎる者(社畜)はAエンディングを迎えることができないのです。

現実社会に例えると・・・

社長の行動に疑問を持ち始める人事部長ヴァルキリー。社長の評価が0にならないよう意識しつつ自身を見つめ直すヴァルキリー。周りの協力もあり遂に社畜の封印が解けたヴァルキリーは会社と決別。ヴァルキリーは社長の手により社畜として洗脳されていたことが発覚する。一方本部では常務ロキの裏切りにより地位を奪われる社長やだまし討ちにより倒産に追い込まれるライバル会社。ヴァルキリーは同業界の秩序を保つため己の意志でロキに立ち向かうのであった。
 

今までプレイしたゲームの中でも当初の目的と真の目的がこれほど変わるゲームは少ないです。(当初の目的通りゲームを進行しても、Bエンディングを見る事ができる。)

また一部のプレイヤーからは虐待され身売りされ逃亡最中に死亡という悲劇のヒロインであるプラチナの記憶を思い出すことが、本当にベストエンディングなのかという声もあります。

ちなみにBエンディングの場合、ロキは反旗を起こさず、ヴァルキリーも淡々と使命を果たすためオーディン率いるアース神族の勝利で物語が終わる。

ただ個人的に多くの伏線を回収できるAエンディングを迎えてほしいものです。

ヴァルキリープロファイルの魅力

戦闘システム

おそらく、この戦闘システムを魅力の1番目に挙げる人は多いのでは・・・

戦闘においてはボタンを押す順番やタイミング要素より爽快なコンボがさく裂します。

空中コンボやダウンコンボもありますが格闘ゲームのような複雑なコマンドはありません。またコンボを成功させるとボーナスがあり戦闘が有利になります。(コンボをボタンの押す順番とタイミングだけで可能としたのは神レベル)

このコンボのおかげで雑魚戦も飽きがこないです。

また各キャラごとにコンボの元となる通常技が違うためキャラの特性も把握する必要があります。(マニア程、トリッキーなキャラを使いますね。)

そして忘れてはいけないのが、このゲームの代名詞とも言える”決め技”です!!

コンボによりゲージが100%に達すると各キャラが持つ独特の必殺技(魔導士系は大魔法)を使うことができます。決め技もうまく繋げれば4人連携も可能です。

決め技もカッコいいですのが大魔法の詠唱も中二病全MAXでカッコいいです。ブリーチの詠唱に匹敵するレベルです。

我招く、無音の衝裂に慈悲は無く、汝にあまねく厄を逃れる術も無し。メテオスウォーム!!
其は忌むべき芳名ほうめいにして偽印の使徒、深淵の淵に還れ、招かれざる者。セラフィックローサイト!!
ヴァルキリー上級者レベルだと、このぐらいの詠唱は何も見なくても言えるようになります。(笑)

個性豊かなキャラ

まずは仲間になるキャラだけでも20人以上います。

そして当然ながら性格や生い立ちも皆バラバラです。

勇猛果敢で神界転送を拒絶する強気な傭兵。

召使いの女性を愛し、彼女のために己の命を差し出す貴族。

酒と女が好きで弱者を食い物にしてきた無法者。(彼は本来地獄行だったが、たった一つの善行が認められ何とかエインフェリアに選ばれる。)

戦争で無抵抗な人間を殺すことに疑問を覚える侍。

世間知らずの我がまま王女。

高飛車で口は悪いが潜在能力は高い才女。

軍事国家の参謀で冷酷非情な魔術師。

ヴァルキリーに協力的な者もいれば、嫌々付き合う者もいます。嫌々付き合う者はエインフェリアになるか冥界に転送されるかの脅迫まがいの選択肢を突き出されている。

また人格者程、オーディンの評価の査定基準となる勇者特性値が最初から高い。逆に無法者等は初期の勇者特性値がマイナスで神界に転送すらできない。また我が強い一部のキャラは神界に転送すらさせてもらえない。

豊富なボイス

これもヴァルキリーの特徴なのですが、ボイスにもかなり力を入れています。

戦闘中も皆よく喋ります。(戦闘開始時、決め技撃破時、戦闘終了時、行動不能時等)

戦闘開始時のボイスだけでも各キャラ4つ用意されています。(強敵×1、同レベル×2、弱敵×1)

この豊富なボイスのおかげで前述のキャラの個性もよりプレイヤーに伝わってきます。(高飛車、おしとやか、強気、健気、冷静、冷酷等)

優しいキャラの戦闘開始時のセリフ

やはり、救うことなどできはしないのですね

皆さん、無茶はしないでください

高飛車キャラの戦闘開始時のセリフ

底辺で這いずる者を見ておくのも、たまには、ね!?

進むことも戻ることもできないなんて、不幸よねぇ

真面目キャラの戦闘終了時のセリフ

これは魂を冒涜した者への、裁きの戦いなのだ

なかなかの腕前だったが、相手が悪かったな

不真面目キャラの戦闘終了時のセリフ

さっさと天国行きてぇなぁ、酒池肉林・・・ひっひっひっひ・・・

あーあ、やっと静かになったわね

我が強いキャラの決め技撃破時のセリフ

また生まれてきたら相手してあげるわ

天罰とやらを私が体現すればこうなりますが

奥手キャラの決め技撃破時のセリフ

汝は招かれざる者なのです

安らかにお眠りください

他にも大魔法の詠唱も内容は一緒なのに我がまま王女と戦場の歌姫では感じが全然違いますね。

まぁ、この豊富なボイスが本作で一番発揮されるのは決め技(大魔法)発動時のセリフですが何度も決め技の掛け声や大魔法の詠唱を聞けば、掛け声はもちろん長く難しい詠唱ですら勝手に頭に入ります。

鬱度の高い数々のイベント

冒頭で紹介しましたが、このゲームは鬱ゲーとしても上位にランクインします。

このゲームの仲間の増やし方は一般的に、これから死にゆく者の声を拾い、実際に現地に出向き死を見届けエインフェリアとして勧誘します。

この多数の死を見届ける場面はなかなか辛い部分があります。自業自得で死ぬ者は少なく、不運な死や自己犠牲による死が多いです。(約1名はヴァルキリーが殺害後、脅して仲間にする)

各キャラ、この鬱イベントが用意されているため、キャラに対して感情移入もしやすくなります。

まぁ一番の悲劇キャラはヴァルキリー(レナス)の転生前のプラチナでしょう。悲劇ゆえにそれが報われるAエンディングは至極の領域に入るのかもしれません。

転生前のプラチナとルシオの逃亡劇

なんでもベストランキング

好きな決め技

3位・・ニーベルン・ヴァレスティ

主人公ヴァルキリーの決め技です。

掛け声はその身に刻め、神技!」です。

おそらく一番お世話になる決め技です。

必殺ゲージも60増加できるため連携の後半でも組入れ可能であり、またCT+4であることから頻度の機会が高いところも気に入っています。

2位・・セレスティアルスター

魔法クロス・エアレイドの大魔法です。

詠唱は汝、その諷意ふういなる封印の中で安息を得るだろう、永遠えいえんに儚くです。

※キャラによっては永遠(えいえん)が(とわ)に変わります。

詠唱内容もカッコいいですのでが、威力も全魔法の中でトップクラスです。

個人的には詩帆のボイスによる詠唱が好きでした。

1位・・ファイナリティブラスト

メインキャラであるアリューゼの決め技です。

掛け声は「テメェの顔も見飽きたぜ、奥義!」です。

強気なアリューゼっぽいセリフですが、その威力も抜群です。

最初に仲間になることから、この技でボス戦を乗り切った方も多いのでは・・

CT+6であるため連発はできませんが、ボス戦では重宝する技なのは間違いありません。

好きなボイス(決め技は除外)

3位・・この身は神に捧げた・・・私は神の敵を斬るのみ

身分の違う召使いの女性を愛し彼女の命を救うために己の命を差し出した貴族ベリナスの戦闘開始時のセリフ。

ヴァルキリーの助けにより最愛の人を救えたベリナスの恩義が感じられるカッコいいセリフです。

2位・・何も残らないだけゴミよりマシよね

クールビューティでありヴァルキリーの上司であるドSのフレイ様の撃破時のセリフ。

敵を常に見下していることが最も分かるセリフですね。

M属性のプレイヤーにはこの上ないご褒美なセリフだと思います。

1位・・魂を冒涜した罪は重い。其はしょうの下に滅せよ

ブラッドヴェイン戦の戦闘開始時のヴァルキリーのセリフです。

カリスマ性すら感じられるカッコいいセリフです。

ちょっと低めの声なところもいいです。

短いセリフですが使う言葉は難しく神族っぽいところも好きでした。

こんな難しい言葉、どうやって思いつくのでしょう??

苦戦したダンジョン

3位・・アークダインの遺跡(chapter5以降の全モード)

晶石の使い方をマスターしていないと、ここで詰みます。

また使い方をマスターしたうえで頭も使わないといけなく、雑魚敵も厄介な奴が多かったせいか苦手意識のあるダンジョンです。

2位・・古代墳墓アメンティ(chapter7以降のハードモードのみ)

全ダンジョン中、最も道のりの長いダンジョンであり、RPGの王道であるピラミッドをモチーフにしています。

今までにない様々なトラップが用意されているため、最もアクションスキルが求められるダンジョンでもありました。

1位・・レアード・ヴァレスの塔(chapter4以降のノーマル・ハードモード)

ダンジョン内は似たような部屋が多く迷子になりやすい。

なによりも厄介なのがここに巣くう凶悪な雑魚キャラ達です。雑魚キャラのくせにボス級の強さを持った奴が多いです。またそんなヤバイ奴らがあちこち徘徊しています。

ここでは一つ一つの戦闘を手に汗を握りながらプレイしていました。

苦戦したボス

3位・・レザード・ヴァレス&ドラゴントゥースウォーリア×2(chapter4以降)

まずドラゴン2匹の通常攻撃がかなり強力。そのうえでレザードが後列にいるため攻撃の手段が限られる。レザードも凶悪で大魔法まで使ってきます。

また護衛であるドラゴンを倒すとレザードに憑依して、より凶悪になるので、いつ全滅してもおかしくない戦いとなります。

2位・・フェンリル(chapter8)

こいつが厄介なのはずばりダメージ+凍結である。また耐久力と攻撃力もかなり高いため味方複数が凍結すると一気に全滅に追い込まれる事態になります。

これまで”凍結”という状態異常攻撃を仕掛けるボスは少なかったため、最後の最後で苦戦を強いられました。

ちなみにこの”凍結”はchapter5で出現する炎の城壁で取得できる「久遠の灯火」というアーティファクトがあれば保有しているだけで凍結を防ぐため、献上しないよう気をつけましょう。

1位・・ブラッド・ヴェイン(chapter8)

こいつの攻撃力や耐久力はフェンリルと同程度ですが、フェンリルと違い状態異常攻撃は少ないです。

ではなぜこいつで苦戦するかというと、回復魔法を使うのです。回復魔法を使われると最大DME(ドラクエやFFでいうHPのこと)の8割も回復されるため、戦いが仕切り直しになります。

そのためDMEをある程度削ったらコンボからの4連携決め技で一気に倒す必要が出てきます。

こいつと戦っていたらボスのくせにベホマを使うドラクエ2のあいつを思わず思い出してしまいました。

好きなBGM

今回はヴァルキリー独自のBGMから選抜したのでスターオシャン2で使われた神曲であるイセリア・クイーン戦等のBGMは除外してあります。

3位・・Behave irrationally 

死を迎えた者の元にヴァルキリーが現れ、エインフェリアとして勧誘するときに流れるBGMです。この場面でいろいろ愚痴や未練を聞かされるヴァルキリーは大変ですね。(そんな人達をうまく丸めこむヴァルキリーの交渉術は一流)

エインフェリアを勧誘するたびに聞くBGMなので印象に残りました。

2位・・Turn over a new leaf

ダンジョンの奥地でボスと対面したときのBGMです。

対面時に簡単な話をした後、ボス戦に突入します。

1位・・Confidence in the domination

通常ボス戦のBGMです。

テンションが上がるBGMでこのゲームが鬱ゲー要素を含んでいることを、このときばかりは忘れてしまいますね。

終わりに

本作品は戦闘システムの他に世界観、ストーリー、グラフィック、BGM等がうまく化学反応を起こし多くのプレイヤーの心を惹きつけました。

また本作品は無難に万人受けする守りの作品でなく、長所を全面に押し出す荒削りな攻めの作品であったことも結果として功を成したのでしょう。

こんな名作を携帯でできる日が来るとは技術の進歩に感謝したいですね。




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