ダイの大冒険のカイザーフェニックスと言えば大魔王バーンお気に入りの必殺技。
けた違いの強さを誇るバーンの必殺技なので強いのは当然と思いきや、カイザーフェニックスは破られた回数も多く、ネット上では『本当は弱いのでは?』という声もあります。
結論から言うと4つの点からカイザーフェニックスは強いと言えます。
- 威力はポップのメラゾーマの36倍以上
- 呪文の領域を超えている
- 連射や合わせ技も可能
- 魔界の神バーンが最も信頼している必殺技
ただし、作中で何度か破られたのも事実であるため、ダイ・ポップ・ハドラーに破られた場面についても、それぞれ解説していきます。
カイザーフェニックスは強いと言える4つの理由
巷では弱いと言われているカイザーフェニックスですが、ダイの大冒険を読み返してみると、破られやすい欠点はあるも、とても弱い技とは言えない結論に達しました。
具体的に解説していきます。
カイザーフェニックスの威力はポップのメラゾーマの36倍以上
ダイの大冒険22巻P153より引用
大魔王バーンとの初戦。
ポップのメラゾーマに対し、バーンは人指し指から放った小さな火の玉で応戦。
なんと、バーンの放った火の玉はポップのメラゾーマ連発でも抑え切れなかったのだ。
このときのポップのセリフが以下の通り。
『大魔王のメラゾーマはおれの何倍もの威力があるってえのかよおっ…』
さらに絶望的だったのが、このシーン。
ダイの大冒険22巻P153より引用
ポップがメラゾーマと認識していた火の玉はメラという驚愕の事実が判明。
さらに大魔王も当然ながらメラゾーマが使えますが、大魔王のメラゾーマこそが別名『カイザーフェニックス』なのです。
この話の流れから、以下の構図が見えてきます。
ポップのメラゾーマ連発<バーンのメラ<カイザーフェニックス
また、ポップの『連発』発言と、メラゾーマが破れたときに『何倍もの威力』発言から、少なくともポップのメラゾーマ2発より大魔王のメラのほうが強いことが判明。
ドラクエ3のダメージ基準を確認すると、メラとメラゾーマのダメージ平均は以下の通り。
- メラ=平均10ダメージ
- メラゾーマ=平均180ダメージ
ポップのメラゾーマ2発(ダメージ量180×2)をバーンのメラが上回ったことで、バーンのメラ1発のダメージ量は360超が確定。
さらにメラゾーマのダメージ量はメラの18倍であることから、カイザーフェニックスのダメージ量は360×18=6,480となり、この6,480という数値はポップのメラゾーマ(ダメージ量180)の36倍であることがわかります。
なお、実際にはポップがメラゾーマを何発放ったか不明なうえ、メラであっさり相殺できた時点で大魔王のメラのほうが圧倒的に強かったことから、実際は40倍以上あると考えるのが妥当な気がします。
カイザーフェニックスの威力が少なく見積もってもポップのメラゾーマ36発以上と置き換えると、ダメージ面で弱いとは全く言えません。
カイザーフェニックスは呪文の領域を超えている
ダイの大冒険22巻P160より引用
カイザーフェニックスは威力が高いだけでなく、本来なら呪文無効化できるモノの関しても無視してダメージを与えていることから、通常呪文の領域を超えていることがわかります。
オリハルコンのヒムにもダメージ
これまでオリハルコンの体をもつハドラー親衛騎士団に呪文でダメージを与えたものはいませんでした。(物質を消滅させるメドローアは除く)
かつてザボエラがメラゾーマ10発弱を集結させた超呪文をヒムに使用しましたがノーダメージでした。
ザボエラがゼロ距離でヒムの顔面にメラゾーマを使用するもノーダメージ。
マトリフもポップの話を聞いて、オリハルコン親衛騎士団に通用する呪文は『メドローア』しかないと判断。
そんなヒムですら、真バーン戦ではカイザーフェニックスによってダメージを受けています。
攻撃呪文を無効化する鎧の魔装でもダメージ
ヒュンケルやラーハルトの装備する鎧の魔装は攻撃呪文無効化(デイン系除く)の特徴があります。
しかし、カイザーフェニックスの前では呪文無効化すら無効にしてしまいました。
老バーン戦でカイザーフェニックスを受け止めたヒュンケルは 『オ…オレの鎧ならば若干こらえられるはず…』と発言。
この発言から、鎧の魔装の使い手であるヒュンケルもカイザーフェニックスを無効化できないと判断したことがわかります。
真バーン戦では鎧の魔装を装備したラーハルトが、カイザーフェニックスを受けて鎧が破損し、体が燃えてダメージを受けているのがわかります。
伝説の武具シャハルの鏡をも破損
シャハルの鏡は伝説の武具であり、呪文を跳ね返すマホカンタの効果があります。
しかし、そんなマホカンタ効果を持った伝説の武具ですら、カイザーフェニックスとポップの攻撃呪文には耐えきれず、1回使用しただけで砕け散ってしまいます。
ポップの攻撃呪文も加わっているので、カイザーフェニックス単体でシャハルの鏡を破損とは言えませんが、当時のポップは同時呪文で魔法力が分散していたことから、シャハルの鏡で跳ね返した呪文の大半はカイザーフェニックスが占めていたと思われます。
マホカンタの特性をもつ武具を呪文で壊すなど、もはや呪文とは呼べません。
カイザーフェニックスは連射や合わせ技も可能
ダイの大冒険32巻P93り引用
カイザーフェニックスが強いと言える理由の1つに、連射や合わせ技も可能で使い勝手が良いことが挙げられます。
連射に関しては、カイザーフェニックスを鎧の魔装を装備したヒュンケルが受け止めている最中にバーンがもう1発カイザーフェニックスを放ち、ヒュンケルも『バカな!早すぎるっ!』とビックリしていました。
ダイに対してカイザーフェニックスを放った際も、ダイがアバンストラッシュで破った直後に2発目の準備ができていたことから、カイザーフェニックスは『タメ』なしで使用できる呪文と言えます。
タメなしって凄いことなの?という意見もありますが、イオナズン、ベギラゴンといった極大呪文やドルオーラやメドローアなど強力な攻撃呪文はタメを要することから、タメなしで連射できることはそれだけで優位性があります。
続いて合わせ技としての汎用性の高さ。
老バーン戦では呪文と(物理)攻撃の合成技として、カイザーフェニックスによる呪文攻撃と光魔の杖による物理攻撃を同時に繰り出します。
また、呪文と(物理)攻撃と防御の三動作を一瞬で繰り出す、真バーンの奥義『天地魔闘の構え』においても、呪文ではカイザーフェニックスが採用されています。
ただし、合成技ゆえにカイザーフェニックス単体の凄さが読み手には薄れてしまうのは残念な点です。
とくに天地魔闘の構えは3必殺技を同時に放つため、どの技が相手に致命的だったかはわかりにくいですが、ダイが最初に喰らって気絶した天地魔闘の構えはカイザーフェニックスによる部分が大きいと思われます。
カイザーフェニックスは魔界の神バーンが最も信頼している必殺技
ダイの大冒険22巻P157より引用
カイザーフェニックスは使い勝手が良いのか、作中に12回も使用しています。
- 老バーンVSダイメンバー(初戦):4回
- 老バーンVSハドラー:1回
- 老バーンVSダイ(覚醒):1回
- 真バーン6回(うち4回は天地魔闘の構え)
使用回数だけならメドローア以上。
様々な攻撃呪文を使いこなせるバーンが、これほどカイザーフェニックスにこだわるのは、これまで数多の敵を葬ってきた信頼があるからでしょう。
事実、老バーンが言う『この余の最大の攻撃でもっ…!』の最大攻撃の内訳にもカイザーフェニックスが入っていましたし、真バーンの最強奥義『天地魔闘の構え』の『魔(呪文』の部分は、カイザーフェニックスが担っていました。
カイザーフェニックスは魔界の神と呼ばれるバーンが様子見だけでなく、ここぞというときにも使用する必殺技であることから、強さにおいてはバーン自身が認めており他の必殺技と比較しても弱いとはとても言えません。
カイザーフェニックスが弱いと言われるのは何度も破られたから
作中でカイザーフェニックスは12回使用されましたが、うち4回破られています。
- ダイがアバンストラッシュで2回撃破
- ハドラーが片腕で粉砕
- ポップが両腕で解体
ここで陥ってほしくないのが、敗れたから弱いという短絡的な思考。
カイザーフェニックスを切り裂くことは簡単なことでない
ダイの大冒険23巻P34より引用
バーンとの初戦でダイはアバンストラッシュでカイザーフェニックスをぶち抜きましたが、これはダイの高度な剣スキル、圧倒的な竜闘気、最高峰の武器(ダイの剣)の3つが揃っていたから。
実際、呪文も切り裂くことが可能なアバンストラッシュを本家であるアバンが天地魔闘の構えをとる真バーンに使用しましたが、カイザーフェニックスを撃破できず逆に迎撃されました。
アバンのアバンストラッシュは弱いという意見もありますが、先の戦いでアバンはキルバーンの最強必殺技『バーニングクリメイション』をアバンストラッシュで撃破しています。
ハドラーがカイザーフェニックスを粉砕できたのは本来の威力を出せていなかったから
ダイの大冒険23巻P110より引用
バーンが反逆するハドラーにカイザーフェニックスを放つも、ハドラーは左腕でフェニックスの口先部分を掴み粉砕。
その光景にバーンはもちろん、ミストバーン・キルバーンも驚きの表情を見せます。
ただ、これにはワケがあり、バーンが装備している光魔の杖は握っているだけで無尽蔵に魔法力を吸収してしまい魔法力が弱まっていたことから、ハドラーはカイザーフェニックスを片腕で粉砕できたわけです。
また、ハドラーは魔炎気の使い手だったことから、炎耐性は強かったことも1つの要因です。
ハドラーもカイザーフェニックスの本来の威力に気がついたのか『本来ならこの一発で黒コゲのだろうが…』とバーンに伝えました。
ポップがカイザーフェニックスを解体できたのは、ポップが天才だっただけ
ダイの大冒険36巻P77より引用
ポップが天才と呼ばれる場面の1つが、カイザーフェニックスを両腕で解体すること。
ポップがカイザーフェニックスを解体した際、バーンがドン引きしていたことから、バーンにとっても初めての経験だと判断できます。
そもそも、ポップは分析・洞察力は高いだけでなく、一度しか見たことがない呪文を真似たり、話を聞いただけの呪文を再現する天才。
実際、ポップがカイザーフェニックスを解体した際にも、竜の騎士ダイに『天才』と言わせています。
カイザーフェニックスは竜の騎士も認める『天才』に敗れただけなので、弱いという結論には達しません。
次章で説明しますが、仮に破れただけで弱いと認定しまうと、ポップの最強必殺技メドローアも作中で弾かれたりしているので、同じく弱いということになってしまいます。
カイザーフェニックスに限らずダイの大冒険で欠点のない技は少ない
『どんな術にも弱点となる穴がある』
漫画ナルトのイタチの名言ですが、その通りです。
ダイの大冒険に出てくるカイザーフェニックス以外の強力な必殺技にも、弱点(欠点)はあります。
ドルオーラ
- MP消費量が激しい。
- 術者への反動もすさまじく、竜魔人状態の強化された体でないと使用できない。
メドローア
- MP消費量が激しい。
- 呪文なのでマホカンタ(マホカンタ効果を含む盾)で跳ね返される。
- フェニックスウイングでもはじき返される
ギガストラッシュ
- 放つまでに時間がかかる(相手が待っている必要がある)
天地魔闘の構え
- 構えの最中は攻撃に転じれない
- 必殺技の直後はスキが生じる
カイザーウォール
- 力ずくでこじ開けることが可能
- 同質の闘気を身にまとうことで完全に受け流すことができる
グランドクルス
- 使用者への負担は大きく日に何度も放てない。
- 消費するのはMPでなく闘気(MPならば道具で回復可能)
ここで挙げた必殺技は欠点はあるも『強い必殺技』として根強い人気があります。
カイザーフェニックスも破られやすい欠点はあるも、威力そのものの高さと汎用性の高さから、強い必殺技であると言えます。
まとめ:カイザーフェニックスは決して弱い技ではない
本記事ではダイの大冒険のバーンの必殺技『カイザーフェニックス』の名誉を守るため、強いと言える4つの理由と破られた要因についてお伝えしました。
- 威力はポップのメラゾーマの36倍以上
- 呪文の領域を超えている
- 連射や合わせ技も可能
- 魔界の神バーンが最も信頼している必殺技
- ダイの剣スキル・闘気・武器がどれも最高峰だったから
- 対ハドラーでは魔法力が弱く本来の威力を発揮していなかったから
- 対ポップではポップが天才だったから(前人未到の領域)
必殺技の強さを測るとき、破壊力だけでなく欠点も考慮されるため、人によって強さの判断は異なりますが、カイザーフェニックスは総合的判断の結果『強い』と認定しました。
新アニメのカイザーフェニックスは迫力がありますので、まだ視聴されていない方は、ぜひ視聴してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
『新装彩録版』のサイズはジャンプコミックスの単行本版と同じですが、表紙が新たに書き下ろしされ、連載時のカラーページを再現収録しているため、単行本版や文庫版の上位互換と言えます。(内容は変わりません)
当サイトのダイの大冒険の記事一覧
- 初回31日間は無料で視聴でき600ポイント付与される
- 動画視聴だけでなく漫画・雑誌・書籍も楽しめる
- 倍速機能も同時視聴もダウンロードも可能
- 最大4つのアカウント作成が可能
- 料金は月額2,189円だけど毎月1200ポイントが付与
- 購入ポイント還元はクレジット払いで40%とお得
- 総配信数もアニメ配信数も業界1位
- 過去作品だけでなく最新作品のトレンドにも対応
- アダルト作品も5万本が見放題と充実
『ないエンタメがない』がキャッチフレーズのU-NEXTは、多くのジャンルで業界1位の配信数を誇っており、アニメ部門においてもDアニメを抜き業界1位となっています。
31日間の無料お試し期間があるので、期間内に気になるアニメや映画・ドラマを全て視聴すればお金は一切かかりません。
動画視聴の機能面でも、他のサービスと比べて高い機能を誇っているため使い勝手で不自由は感じません。
動画配信サービスだけでなく、漫画・書籍・雑誌も扱っているため、複数社のサービス利用に煩わしさを感じる方におすすめです。
男性陣の場合、アダルト作品が見放題だけで5万本ある点も見逃せません。
料金は2,189円と高く感じますが、毎月1,200ポイント(1ポイント1円)が付与されるため、実質負担は1,000円を下回ります。
クレジット払いで購入すれば支払い額の40%が32日後にポイント付与される点も大きく、例えばダイの大冒険を全22巻購入すれば、5,975ポイント(679円×22巻×40%)がポイント還元されるため、ポイント払いで『ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』を入手することもできます。
U-NEXTはオールマイティ―なサービスなので、電子書籍も動画視聴を定期的に楽しむのであればコスパは高いです。
U-NEXTの無料登録手順
- U-NEXTのTOPページにある「まずは31日間無料体験」を選択
- 個人情報を入力
- 支払情報を入力
- 登録完了したらホームボタンをクリック