海外の山と聞くと登山技術のほかにアクセス、言語、治安や情勢などの安全性の問題も出てくるためハードルは高く感じますが、いざ参加してみるとそうではありません。
本記事ではマレーシア最高峰の山でありボルネオ島にそびえ立つキナバル山が海外初登山におすすめな7つの理由をお伝えします。
これまで30か国以上を旅して本記事で紹介するキナバル山も体験済みです。
キナバル山が海外初登山におすすめな7つの理由
- 時差が少ない
- アクセスが良い
- 年中挑戦できる
- コースが整備されている
- 山小屋は充実している
- 安全性を重視している
- 登山以外のツアーも多い
順番に解説していきます。
時差が少ない
日本と海外の違いの1つが時差。
ヨーロッパだと国にもよりますが8時間ほどの時差があるため、身体への影響は大きいです。
運動量が激しい登山において大幅な時差は体調を崩す原因にもなります。
日本とキナバル山の時差はわずか1時間ですので、時差ボケの心配は不要です。
アクセスがよい
飛行機移動が原則となる海外の山において空路アクセスは重要です。
日本から登山口最寄りの空港まで時間がかかると、それだけで疲れます。
コタキナバルは現在は日本からの直行便は取扱いしていませんが、国際空港であるためマレーシアの主要都市のほか、韓国、フィリピン、中国、台湾、香港から直行便が出ています。
クアラルンプールからコタキナバルへの便は多いです。
エアアジアなどLCCの航空会社も多いため交通費も抑えられます。
僕のキナバル山登山の空路ルートは関空→クアラルンプール(観光あり)→コタキナバル(登山・観光あり)→台湾(観光あり)→セントレアでした。
空路アクセスだけでなく、空港から登山口までのアクセスの利便性も大事です。
コタキナバルの空港から市街地まではクルマで20分ほど、市街地からキナバル山登山口があるキナバル公園本部まではクルマで2時間ほどとアクセスは良いです。
時間がなく体力に自信のある方の場合、早朝にコタキナバル市街地から登山口まで向かい、そのまま3,200mの山小屋まで行く人もいます。
年中挑戦できる
山は逃げないとよく言われますが、逃げないだけであって、いつでも挑戦できるとは限りません。
例えば富士山の場合、頂上の山小屋が営業している期間は夏の2か月ぐらいしかなく、冬・春・秋は雪があり頂上は過酷な気温状況であるため、挑戦できる期間は非常に限られます。
キナバル山エリアは熱帯気候であることから、年中夏の気候であり、雨季と乾季しかないので年中挑戦できます。
頂上は4,000mを超えますが、キナバル山で雪は非常に珍しく、氷点下までは冷え込みません。
僕は1年で最も雨が多い雨季の10月に挑戦しましたが、旅行滞在期間中は登山中に1回スコールにあっただけです。雨季と言っても日本の梅雨のように1日中雨が降る感じではないので、参考程度で良いと思います。
コースは整備されている
キナバル山登山道は非常に整備されており、山小屋までは足場が不安定な箇所はほとんどありません。
ガイドは雨のなかクロックスと折り畳み傘で対応していたぐらいです。
山小屋では5歳ほどの子連れファミリーも見かけました。
休憩箇所も多く、登山口から山小屋までトイレは7か所あり、トイレと併せて休憩できるスポット(屋根、机あり)も設けられています。
2日目は岩場メインになりますが、急斜面にはロープが設置してあるので、特段の登山技術は不要です。
山小屋は充実している
登山口にある公園本部のペンションと3,200mの山小屋に泊まりましたが、どちらも設備は非常に充実しています。
山小屋は定員130名ほどと大規模であり、4人部屋のドミトリーでしたが1人用のベッドが用意されています。
食堂も広く雲海を見ながらまったりできますし、シャワー室ではお湯もしっかり出ます。
食事も売店の品も充実しており、とても標高3,200mの山小屋とは思えませんでした。
安全性を重視している
治安が日本より悪いところが多い海外登山で心配なのが安全性。
キナバル山登山は山小屋予約が原則条件であり、登山口のゲートで入場者のチェックを厳密に行っていますので、身元不明の侵入者が入ってくる可能性は低いです。
またガイドも必ず付くので、何かあればすぐに救助体制に入ってくれます。(ガイドは英語が話せてオプションで日本語が話せるガイドも選べます)
コースにおいても森林エリアだけでなく岩場エリアも整備されているため、体力さえあれば登山レベルが初心者でもなんとかなります。
登山以外のツアーも多い
海とジャングルがあるボルネオ島では、キナバル山以外にも海と山の様々なツアーがあります。
僕はキナバル山登山ツアーにオプションでポーリン温泉、キャノピーウォーク体験、世界最大のレア花として有名なラフレシア鑑賞を取り込みました。
キナバル山下山後はコタキナバル市街地を拠点にボルネオ島のみに生息するテングザルとホタルの鑑賞ツアーに参加してきました。
テングザルやホタルは舟に乗って鑑賞となりますが、川には野生のワニが顔を出すなど、海外ならではのジャングルツアーを体験できました。
またコタキナバルは海に面した街であることからマリン系のツアーも充実しています。
コタキナバルを拠点にすればキナバル山登山以外の貴重な体験もできます。
キナバル山登山の注意点は3つ
- 山小屋確保とガイドが入山条件
- フライトスケジュールは余裕をもつこと
- 言語の壁はある
順番に解説していきます。
山小屋確保とガイドが入山条件
キナバル山登山と日本の登山との最大の違いは、キナバル山では1日当たりの人数制限があること。
具体的には山小屋予約とガイドをつけないと入山できません。(入口に厳重なゲートがある)
キナバル山は世界でも有名な山なので、時期によっては山小屋が予約で満室になることもあります。
キナバル山ではアジア人は少しで休暇が長い欧米人が多かったです。
したがって、キナバル山登山を決行する場合、まずは山小屋を早いうちに予約する必要が出てきます。
ガイドも当日だと手配できない可能性もありますし、市街地から公園本部までのクルマの手配も個人でやろうとすると大変なので、山小屋予約を含め信頼あるオプショナルツアーに参加するのが最も確実性が高いです。
はるばる海外まで行って手違いで入山できないオチは避けたいところ。
オプショナルツアーに参加しておけば、ツアー当日の朝にホテルまで送迎のクルマが来ますので、後は身を任すだけです。
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フライトスケジュールは余裕をもつこと
夏・秋に台湾、フィリピン経由でコタキナバルを目指す場合にとくに注意したいのが台風。
日本で台風と言えば7~9月が思い浮かびますが、フィリピンでは10月でもまだまだ台風が発生します。
台風の影響で飛行機が欠航までいかなくても遅延する可能性もあるため、フライトスケジュールには余裕を持たせておきましょう。
僕自身、10月中旬の旅でしたが帰りの台湾行きの飛行機は台風の影響で2時間以上遅延しました。
とくにキナバル山登山では山小屋の日程があるため、天候などアクシデントに対するリスクヘッジは必要です。
言語の壁はある
キナバル山ではガイド付き添いとなりますが、日本語が話せるガイドは追加料金が必要となるため、一般的には英語のガイドとなります。
登山中に体調不良になったときは、当然ながら英語で伝える必要があるため、よく使うフレーズは覚えておきましょう。
また登山中のガイドの説明や会話も英語となるため、最低限度の英語力は身に着けておきましょう。
まとめ:キナバル山は海外初登山におすすめ
本記事でキナバル山が海外初登山におすすめな7つの理由と3つの注意点についてお伝えしました。
- 時差が少ない
- アクセスが良い
- 年中挑戦できる
- コースが整備されている
- 山小屋は充実している
- 安全性を重視している
- 登山以外のツアーも多い
- 山小屋確保とガイドが入山条件
- フライトスケジュールは余裕をもつこと
- 言語の壁はある
キナバル山は登りやすい山ですが、予約が必須なので現地へ行ったのに登れなかった事態に陥らないよう、オプショナルツアーを活用して確実性を取りましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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