こんにちは、世界20か国以上で電車を利用したことがあるcoco13世です。
ベトナム中部観光で名が挙がる都市と言えばダナン、ホイアン、そしてフエです。
フエの王朝建物はベトナムで初めて世界遺産登録されていることから、ベトナム中部エリアを観光するなら必ず足を運びたいところですが、ベトナム中部の拠点となるダナンから離れているため、個人旅行の方は交通手段を調べておく必要があります。
ダナンからフエに行く手段は3つあります。
- 電車
- バス
- タクシー
3つのなかで最も安上がりな電車を利用してみましたが、使い勝手がよく、思い出に残る電車旅になったので本記事ではダナンからフエへの電車移動の感想や料金等の確認方法についてお伝えします。
ダナンとフエの位置関係と距離

本題に入るまでにダナンとフエの位置関係についてお伝えします。
フエはダナンから北西に約100km程の場所に位置しており、途中に『ハイヴァン峠』『ランコー・ビーチ』といった名所があります。
ダナン⇔フエは鉄道も車も海沿いを通るため、道中は海の景色を楽しむことができます。
フエと同様に世界遺産登録されているホイアンから向かう場合は、一度ダナンに戻る必要があります。
ダナンからフエの鉄道状況
電車で気になる下記項目について順番にお伝えします。
- 料金
- 所要時間
- 1日の運行本数
- ダナン駅・フエ駅の場所
- 切符購入方法
ダナンからフエの鉄道料金
40,000ドン~150,000ドン。ただしVIPは除く!(5,000ドンで30円ほど、2023年10月時点)
seatの種類、列車の形式、曜日によって値段が異なります。
電車に乗る日時が確定しているならば、ベトナム鉄道の公式サイトで空き状況や料金を確認できます。
乗車予定日の空き状況やseat別の料金の調べ方については後述します。
ダナンからフエの所要時間
2時間半~3時間半ほど。
自分が乗る予定の電車がどのぐらい時間が掛かるかは、ベトナム鉄道の公式サイトから確認できます。

最初は速度の遅さに不安を覚えたよ。
ハイヴァン峠まではかなりスローペースでハイヴァン峠手前で1時間経過したので本当に大丈夫なのか心配になりましたが、後半でスピードを上げたので定刻通り到着したよ。
ダナンとフエ間の電車運行本数
ダナン⇔フエ間は1日5本。
コロナ前と比較すると運行数は減っています。
夜便もありますが、フエの夜は早いことから夜着だと駅に着いてからタクシー確保に苦労するので、あまりおすすめしません。
夜便だと移動中に壮大な景色が見られない点もデメリットです。
ダナン駅の場所


- 火を吹くドラゴンの橋で有名な「ロン橋」や「空港」から3km弱。
- ダナン中心部の拠点となる「ダナン大聖堂」から2km。多くのホテルが集まる「ミーケー・ビーチ」から5km程。
ダナンの観光場所は限られており、一番遠い『ミーケー・ビーチ』からでも5㎞程。
駅までの予算として、目安は以下の通り。
- バイクは1km=5,000ドン
- タクシーは1km=15,000ドン
レートはざっくり5,000ドン=30円弱で計算して良し。(2023年10月現在)
バイクの場合、大半がGrabなので『Grabアプリ』は入れておくことをおすすめします。



駅までバイクで向かいましたが、フリーのバイクは少なかったので、バイクを捕まえるのに一苦労したよ。
バイクはスリルがあるのでおすすめです。


タクシーの場合は評判の良いビナサンタクシーがおすすめです。


駅の目印は、正面に置いてあるディーゼル機関車です。
フエ行きの切符売り場の場所
ネット情報では、ダナン駅から向かって左手にある白い建物とありましたが、僕が行ったときは駅構内のカウンターで問題なく買うことができました。


カウンターは正面建物に入りすぐ左手。
購入の際にはパスポートが必要となるので、必ず持参しておくこと。
切符購入の際に覚えておくと役立つ単語
僕は英語はもちろんベトナム語もさっぱりですが、切符購入に関しては、以下のキーワードを取りこぼさなければ大丈夫です。
hardとsoft
イスの堅さのこと。
「hard」は、公園のベンチのような堅さで、長時間はつらい。
したがって、ハードプレイが苦手な方は「soft」を選択しておくこと。
air conditioner
エアコンが付いているか。
夏はエアコンがないとサウナ状態になります。
僕はエアコン有りでも携帯用扇風機のお世話になっていました。
換気の効果も兼ねているので持参することをおすすめします。
電車だけでなくバスにも言えることですが、海外のエアコンは効きすぎて寒いことも往々にしてあるので、羽織る物も持参しておきましょう。
sleeping seat
寝台車両のこと。
寝台列車はそれなりのスペースを確保できるうえ、風景を寝転がって見れるという特典があります。


僕は日中の移動でしたが寝台車両を選択しました。(写真右側のシートが僕のテリトリー)



現地の綺麗なベトナム人女性と相席だったうえに、寝転がりながら、壮大な景色も見れた至高の時間でしたね。
コンセントも机の下に2つありましたので電車内で充電も可能です。
フエ駅の場所


駅から川沿いに進めば新市街に着きます。
フエ駅から、飲食店やホテルが密集する新市街までは2.5㎞弱。
駅を出ると、タクシー運ちゃんによる客引きに遭遇します。
利用する場合は新市街まで50,000ドンを目安として交渉しましょう。



僕のときは皆がグルなのか、100,000ドンがスタンダードだったわ。


正面右手に見えるのがフエ駅。
ダナン・フエの鉄道料金・時間・空き状況の調べ方
具体的な日時がわかれば、ベトナム鉄道公式サイトからseatの空き状況と料金、出発・到着時間を簡単に確認することができます。


まずは時刻表(time table)をクリック。


①は出発地、②は目的地を選択。
ダナンからフエ行きの電車を探すのであれば、①にダナン(Da Nang)を選択、②にフエ(Hue)を選択。


③は電車を利用する日を下記のカレンダーから選択。


最後に下記電車から、利用予定の電車を選択。


④を選択すると、このような画面が表示される。
この画面で各電車の出発・到着時間、電車料金が確認できます。
海外の電車では当たり前の話ですが、出発時間も到着時間もアバウトです。
現地では改札口を通過した待合室の電光掲示板に実際の時間が示されています。


僕が乗った電車はSE10でしたが、時刻表は10時3分、電光掲示板は10時10分でした。
ダナンからフエの交通手段を電車にした5つの理由
ダナンからフエをタクシーやバスでなく電車を選択した理由は5つ。
- タクシーと比べて値段がお手頃
- ダナン駅もフエ駅も市街地からのアクセス良し
- 高速バスより景色が楽しめる
- 電車の本数が多い
- バスと比べて手配が楽
順番に解説していきます。
タクシーと比べて値段がお手頃
タクシーを往復チャーターすると150万ドン~200万ドンとかなり高くなります。
旅行人数が4人であれば、一人当たりの負担は小さくなるため検討の余地はありますが、一人旅では割高確定です。
高速バスの場合は7万ドン~13万ドンと電車とあまり変わらない金額です。
ダナン駅もフエ駅も市街地からのアクセス良し
どちらも市街地を起点とした場合、バスターミナルより鉄道駅の方が近いです。
フエにおいては駅から新市街まで1本道なので、変な場所に連れていかれる心配もないです。
ダナン駅とフエ駅は『地球の歩き方』の地図にも記載されています。(バスターミナルは地図外)
高速バスより景色が楽しめる
高速バスはハイヴァン峠においてトンネルを通過するので、景色より時間短縮を目的としています。
高速バスの方が電車より移動時間が早いのは、景色を犠牲にしてトンネルを利用するからです。
ただし、電車ではランコー・ビーチは見れない。(代わりにランコー湾は見れる)
電車の本数が多い
電車は1日5本と充実しているので、旅のスタイルに合わせて利用できます。
東南アジアで電車と言えば、安いけど本数が少なく時間もかかることが多いのがデフォ。
しかし、ダナン・フエ間は本数も5本あり朝から夜まで運行。
移動時間も高速バスより少し遅いです。
高速バスの場合は1日2本(朝と昼過ぎ)で時刻表は以下の通りです。
- ダナン→フエ 9:15~10:30 ・ 14:30~16:30
- フエ→ダナン 8:00~10:30 ・ 13:15~15:30
バスと比べて手配が楽
バスか電車のどちらにするかは迷いましたが、バスは懸念材料は2つあったので電車にしました。
1つ目の懸念がバス手配の情報が少なかったこと。
バス情報をまとめてみると、高速バスの手配はシン・ツアリストがおすすめと言われていますが、実際に体験した人の情報は少なかったので、情報が多い電車を選択しました。



シン・ツアリストは定評のあるベトナムの旅行会社で、各種ツアーや高速バスの手配を取り扱っているよ。
同社ホームページから高速バスの時間や値段も簡単に調べられます。
2つ目の懸念がフエのバスターミナルが分かりにくいこと。
フエのバスターミナルの情報も少なく、目的地別に複数あることから分かりにくいです。
反面、鉄道駅はダナンもフエも1つしかないので、行きも帰りも間違える心配はないです。
ダナンからフエを電車で移動した感想
ダナンからフエの電車内は海外旅行者だけでなく現地っぽい人も多かったので、バスより雰囲気は身近に感じ取れます。
速度も遅いので、景色を待ったり見ながら電車旅行を楽しめます。
電車内で飲食可能なので、現地の食料を調達しておくと、より楽しい旅になると思います。
駅ホームでお菓子や軽食を販売しているほか、電車内でもワゴン車による販売があります。
車だと山道で乗り物酔いの心配もありますが、まったり進む電車では乗り物酔いの心配は不要です。(著者は乗り物酔いが激しい方)
フエを訪れる価値
ダナンを拠点とした場合、フエはホイアンと比較して移動に時間と労力を費やします。
そんなフエにそこまでして行く価値はあるのかと思われる方もいるはずですが、歴史的建造物とグルメを求める旅行であれば間違いなくフエを訪れる価値はあります。
ベトナムには9の世界遺産がありますが、記念すべきベトナム初の世界遺産登録はフエ建造物です。
フエはベトナム最後のグエン王朝の古都であり、日本でいう京都や奈良のような存在です。


フエ観光で絶対外せないグエン朝王宮。
宮廷料理を筆頭にフエ料理も有名なので、グルメに重きを置いている旅行者の方もフエはおすすめです。



ベトナムは料理がとても美味しかっけど、フエの料理が一番記憶に残っています。
ダナンほどの派手さないですが、新市街地区では欧米観光客も多く、夜12時ぐらいまでは盛り上がっています。
ダナン・フエの日帰りなら個別ツアーがおすすめ
ダナンとフエの電車運行本数は1日各5本であり時間もかかるため、フエ観光を日帰りで検討しているならオプションツアーも検討しましょう。
海外現地オプショナルツアーならKKdayがおすすめです。
- 良心的な値段
- 海外オプショナルツアーを専門としている
- 世界各地80か国、2万種類を超える豊富なプラン
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- wi-fiやSIMカードも取扱いしている




フエ日帰りプランでは所要時間は12時間(朝7時~夜7時)。
ツアーの場合、ホテルまで送迎があり、電車やバスと違いフエの市街地にダイレクトに行けるので時間を短縮できます。
市街地から少し離れたティエンムー寺なども盛り込まれているため、日帰り観光ならオプショナルツアーはお得です。
ダナン・フエの電車移動まとめ
フエはベトナム初の世界遺産であるため、ベトナム中部に訪れたのに移動面からフエを断念して、ホイアンやミーソン遺跡だけを訪れるのは正直もったいないです。
ベトナム南北鉄道は有名で話のネタにもなりますし、ダナン・フエにおいては使い勝手も良く、移動中の景色も楽しめますので、時間に余裕があるなら電車でフエに訪れてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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