ソニー:1996-11-1
難易度:C
やりこみ度:B
クリア回数:5回以上
こんにちは、シミュレーションRPGは素人のcoco13世です。
今日は今から20年程前に発売したアークシリーズの2作目にあたる「アークザラッド2」の魅力についてお伝えします。
アークザラッド2が発売した1996年は、
プレステ
セガサターン
スーパーファミコン
ゲームボーイ
ニンテンドー64
これらのハードが競合していた時代です。
そんな中で、プレステの産み親であるソニー自ら生み出したシリーズ作品が、
ポポロクロイス
ワイルドアームズ
そしてアークザラッドです。
当時のハード戦国時代で、プレステが勝利を収めた一番の決め手は、FF7かもしれません!
しかし上記シリーズも、プレステの勝利に貢献しました!
(3つのシリーズは今もなお、スマホアプリとして引き継がれています。)
3つのシリーズの中で唯一、1、2と連続してミリオンヒットしたアークシリーズ(^^)v
そのアークシリーズの中でも、最も支持されたアークザラッド2(以下アーク2)の特徴を、7つ挙げていきます(^^)/
アーク2の特徴①:ボリューム抜群
アーク1はボリューム不足が問題視されたが、アーク2はそれを見事に補完!
むしろ、お釣りが出るくらい(‘◇’)ゞ
某雑誌のレビューにて、
茶碗一杯で少なすぎると文句を言ったら、炊飯機ごと出てきた!
この言葉は、実に的を得ている(^^♪
壮大な物語
アーク2のストーリーは前作からの続きである。
しかし、前作をプレイしていなくても、ストーリーは十分に理解できる。
特殊能力を持つエルクは、幼い頃に研究機関「白い家」に捕らわれてしまうが、同じく捕らわれた白い家の仲間の協力を得て、抜け出した過去があった。
そして本作開始時では、様々を依頼をこなすハンターとなっていた。
とある依頼の中で、特殊能力を持つ少女リーザを助けることになる。
リーザを狙っている研究機関の最高責任者が、アーク1の宿敵アンデルと同じ、ロマリア四将軍の肩書を持つガルアーノ。
ガルアーノは、エルクが住む東アルディア地方のマフィアのボスでもあった。
そして、ガルアーノは「白い家」の責任者でもあることから、エルク一味はガルアーノと本格的に戦うことになる!
物語の序盤は、過去に自分が捕らわれていた「白い家」から、捕らわれた仲間を救う目標であった。
しかし、アークやその仲間たちと合流してからは、世界各地でよからぬ事を企てている、ロマリアを阻止する話になってくる。
(この辺りから、前作のストーリーの続きとなる。)
なお、四将軍の1人ガルアーノとの決着時には、アーク1とアーク2の主要メンバーが、様々なストーリーを得て合流する。
そのため、本作品の中でも最もテンションが上がる(^^)/
ガルアーノ撃破後も束の間、まだ四将軍は3人残っている。
アーク一味の宿敵であるアンデル。
そして、ガルアーノの次に戦うことになるヤグンも、本格的に活動を起こすため、戦いは続く!
旅の中で、いくつかの悲しい別れを得て、四将軍ヤグンとアンデルを撃破!
いよいよ本拠地ロマリアに乗り込み、最後の四将軍ザルハドと決戦。
そして全ての元凶であるラスボスとの決着をつける!
大まかに要約すると、こんな感じですが、ラストまでおおよそ50時間。
ガルアーノ戦まででも15~20時間程かかる。
広大な世界観
本作の世界観は、現実世界のように広大である。
物語開始の舞台である東アルディアは都市であり、
宝石店
下水道
廃墟化したビル
現代風アパート
などが用意されている。
また敵キャラも、グラサンをしたスーツ姿の人間がよく出てくる。
しかし物語を進めていくと、RPGの王道とも言える、
迷いの森
洞窟
城
ピラミッド
火山
なども出てくる。
他にも、
研究施設
海底油田
軍事列車
巨大飛行船
これらの現代風のダンジョンも出てくる。
だが不思議と調和されており、サガフロンティアのようなカオスな感じはしない。
さらには精霊も出てくるが、これまた不思議と違和感がなく、バリエーションに富んだ世界観となっている。
ボリューム面の感想
広大な世界観に用意された、特盛クラスのイベントがあるため、やりがいのあるゲームである。
しかしメインディッシュともいえる、ガルアーノとの決着後は、物語の起伏が少なくなる(>_<)
そのため、どうしても作業的になりがち・・・
(逆を言えばアーク1とアーク2の各仲間が出会い、共闘するイベントは、どれも面白味がある。)
個人的にはガルアーノ撃破後、すぐ次の四将軍ヤゴン戦に突入!
単純イベントの集合体である過去編は取り止めして、アンデル戦に進んでくれると、イベントのテンポも良くなるはず!
アーク2は、メインディッシュが中盤に到来する!
故に反動で中盤以降、飽きてしまうプレイヤーも多いはず・・・
アーク2の特徴②:独自の戦闘システム
アーク2は独自性の高い戦闘システムの導入により、戦闘における自由度は高めである。
武具レベル
アーク2では、武器や防具にレベルが設定されている。
そのため、購入時は強くなくても、装備して戦闘を行っていくと、武器や防具はレベルが上がっていく。
(戦闘をしなくても、鍛冶屋でお金で解決も可能。)
またレベルの増加と共に、特殊能力が付加されたり、名称も変更したりする。
鍛え上げられた武具は、当然ながら他のキャラに交換も可能である。
そのため、最前線でないキャラでも、高レベルの武具を装備することにより、それなりの戦力になる。
多様な武器
アーク2では非常に数多くの武器が用意されている。
その種類は、なんと19種類!!
好きな武器を5つぐらい紹介すると、
剣
使い勝手良し。
全体的に攻撃力が高めに設定。
槍
2マス分攻撃。
1マス空けて攻撃すれば、敵からのカウンターを避けることも可能。
棒
斜めからの攻撃が可能。
攻撃力はやや低め。
槍同様カウンター対策が図れる。
斧
攻撃力はかなり高めの設定。
装備できるキャラが少なめ。
マシンガン
範囲が広く、一度に多くの敵を攻撃可。
しかし攻撃力は低め。
熟練度
各キャラは、装備できる武器の種類は決まっている。
敵へのダメージ計算判定は、
キャラの基礎攻撃力
武器の性能
そして、各武器の熟練度により決まる!
熟練度が上がると、攻撃時のダメージ率やクリティカル率が上がり、敵へのダメージが期待できる(^^)
なお熟練度は、戦闘回数に比例する。
したがって、剣しか装備できず、常に最前線で活躍するトッシュは、ラスト線までに最高レベルにたどり着くことも!!
主人公エルクにおいては剣、槍、斧と3種類装備できる。
そのため一つを極めるか、全てを均等にするかは、プレイヤーに委ねられている(^^)/
また周回プレイで、同じキャラを主要メンバーとして使っても、主要武器を変えることにより、戦略も変わり新鮮な気持ちで楽しめるのも良い(^^)
装備
本作品では武具・アクセサリーの他に、道具も装備できる。
例えば薬草を装備すると、毎ターンHPが回復する。
他にも、MP回復アイテムである魔法のりんごを装備すると、毎ターン、チャージするため、物理ダメージが増幅する。
また、各キャラ固有装備(主にアクセサリー)もある。
特殊効果は特記戦力でもあるので、単純に数値だけで装備を選別すると、物語後半は辛くなってくる(>_<)
特殊能力
アーク2では様々な魔法や技が用意されている。
魔法や技については、汎用性のあるものと、キャラ専用のものに分けられる。
個人的にお世話になった特殊能力を5つ紹介すると、
キュア
汎用性の回復魔法。
序盤では、リーゼやシャンテが習得する。
中盤以降は、戦士系キャラであるイーガも習得可能。
戦闘終了後もHPが回復しない本作品では、最もお世話になる特殊能力。
チャージ
汎用性の技。
敵との間合いがある場合、「移動+チャージ」は基本戦略。
エクスプローション
火属性の汎用性魔法。
エルクやゴーゲンが習得可能。
射程が長く使い勝手が良い。
ちなみにアーク2では、属性はほとんど意味がなく、敵の属性と同じ属性の特殊能力でも、普通にダメージを与えられる(゚Д゚)ノ
ラマダ真拳
イーガの専用技。
敵一体に毒の強化版のステートを発生。
一定のボスにも有効。
物語後半は雑魚敵も強く、攻撃がよくガードされるため、この技が役立つ。
ヴァニッシュ
覚醒ちょこの専用技。
消費MPを「O」にするロマンシングストーンを装備することにより、バランスブレイカーとなる最強の特殊能力。
闇属性であるも前述の通り、ラスボスを含む闇属性の敵に大ダメージを与えられる。
戦闘システムの感想
本作の戦闘システムのおかげで、戦闘面における自由度は高めと言える。
しかし熟練度においては、戦闘でしか熟練度レベルを上げることができない。
そのため、主要メンバーと、それ以外のメンバーの熟練度の差が、どんどん開いていく!
結果、せっかく数多くのキャラがいるのに、熟練度システムのせいで、多くのキャラ活用が難しくなる弊害が発生。
いくら強い武器を装備しても、レベルと熟練度レベルが低いと、後半の雑魚敵に太刀打ちは厳しい(>_<)
また、特殊能力が全体的に弱めであるため、どうしても戦士系キャラ主体のメンバーになりがち。
アーク2における特殊能力のメリットは、ガード・回避されないことと、カウンターを喰らわないぐらい。
ダメージ面で期待できるのは、魔力が高いゴーゲンぐらい。
(覚醒ちょこ除く)
アーク2の特徴③:個性的なキャラ
アーク2では、総勢13名+αのキャラが用意されており、戦闘時には音声も用意されている。
したがってキャラの個性が、よりプレイヤーに伝わってくる。
またキャラ全員の個別イベントや、見せ場があるのもアーク2の特徴である。
戦闘面においても、キャラの差別化は十分に図られており、戦闘に参加できる5人を誰に絞るか、迷うプレイヤーは多いはず!
好きなキャラ3選
個人的に好きなキャラは、トッシュ、エルク、グルガ(^^♪
トッシュ
全キャラ最強の火力を持つチンピラ風の男。
性格は単細胞だが、情に熱い!!
攻撃時に紅く染まるエフェクトも良し(^^)v
ネタは、戦闘時に複数回切りつけて「一撃だぜ」ってセリフを吐くこと!
エルク
アーク2の主人公。
槍を極めることにより、ラスボス戦まで重宝する。
アーク1の主人公アークは、正義感溢れる典型的な勇者に対し、エルクは少し荒い感じではあるが、正義感は強い。
また主人公であるためか、アーク同様にアクセサリー「勇者の翼」も装備可能。
親の死・友人殺害・準ヒロインの死と、物語前半は不幸が続くため、精神面で寝たきりになるのは至極当然である。
エルクとトッシュの初対面時のやりとりは有名!!
グルガ
ふんどしお化け(^^)/
ネット上では、ある意味一番人気(゚∀゚)
戦闘面でも頼りになり、棒を極めることにより、ラスボス戦まで重宝。
また光属性のため、対アンデット戦でも大活躍!!
ふんどし一丁のためか、少々打たれ弱い感じがするが、気のせい(>_<)
得意武器はキック、斧、棒と見た目通り!
キャラ感想
戦闘中にキャラが喋ってくれるため、各キャラへの親近感が湧く。
そのうえ音声があるため、戦闘自体は単調でも飽きにくい。
また各キャラの見せ場が用意されていることから、一度はそのキャラは使うことになり、キャラの空気化は少ない。
戦闘能力においても、トッシュ等、一部突出したキャラはいるが、全体的にはバランスが整っている。
そのため2周目以降も、様々なメンバー組み合わせで、楽しむこともできる(^^♪
アーク2の特徴④:難易度が高くない
アーク2はキャラや武具が多く、また中盤以降は行動範囲も広がり、自由度は高いゲームに分類される。
しかし、敵の強さは程々(後半の雑魚はちょっと強め)であり、次の目的地も明確化されている。
そのあためシミュレーションRPGおよびRPG初心者でも、ラスボスまでは詰まずにプレイできる!
難易度が易しいと書けない、たった1つの理由
タイトルで、
難易度が易しい!
そう書けない理由(存在)がある。
その理由(存在)がラスボス!!
ラスボスだけは別格の強さ!
またラスボスのせいで、主要キャラの選別や、使用武器が決まると言っても過言ではない!
現に僕自身、2周目以降のキャラ育成において、ラスボス戦は必ず想定する!
アーク2において、中ボスははっきり言って、雑魚敵の延長線!
それ故に、最後の最後で泣きを見るプレイヤーは多かったはず・・・
\ラスボスの特徴や対策はこちら/
アーク2の特徴⑤:おまけ要素が多い
アーク2がボリュームが多いゲームと言われているのは、このおまけ要素も含まれている。
ギルド
主人公エルクやシュウは、ギルドに所属するハンター協会の一員。
ギルドでは、様々な依頼を受けることができる。
特に資金不足やレベル不足に陥る序盤では、ギルドにはお世話になる。
ギルドイベントでは、非戦闘のイベントや、勝利条件付きの戦闘なども、用意されている。
メインイベントとの関係性は薄いものの、凝ったイベントが多いのも特徴。
またギルドポイントが高くないと、発生しないイベントもある。
そのため、ギルド制覇を目指すプレイヤーは多かったはず!!
遺跡ダンジョン
アーク1・2の代名詞ともいえるのが、
遺跡ダンジョン!
遺跡は地下50階まであるが、3時間程あれば、最深階までたどり着ける。
またダンジョン内には、特殊な武器や、終盤まで役立つアクセサリーも多く眠っている。
他にも、隠しキャラである「ちょこ」も仲間になるため、
おまけ要素ではあるも、実質的にはメインイベントと言っても良い。
ちなみに、アーク1のデータをコンバートすると、更なる深淵に行くことも可能!!
モンスターを仲間にできる
アーク2のヒロインであるリーザは「ラヴィッシュ」という特殊能力を使うことで、敵モンスターを仲間にすることができる。
モンスターは武器しか装備できないため、打たれ弱いが、キャラが少ない序盤では、貴重な戦力である。
中盤以降は、モンスターキャラのクラスチェンジも可能となり、やりこみ要素の一つにもなる。
おまけ要素の感想
ギルドイベントは、おつかいイベントが大半のため、後半は飽きがくる(>_<)
またギルドイベントは、メインイベントの進捗と共に、発生・消滅してしまう!
したがってコンプリートするためには、常に各ギルドに立ち寄って、依頼を確認する必要が出てくる!
モンスターを仲間にできるシステムは良いが、アーク2では一度に5人しか戦闘に参加できない!
そのため強力なモンスターを仲間にしても、主力メンバーには及ばず、活躍の場は少ない
アーク1のチョンガラのように、リーザ戦闘参加時には、仲間モンスターが一定数呼び出せるようにすると、リーザおよびモンスターも活躍できたはず・・・
ドラクエ5にように、モンスターが最前線で活躍することを期待してはいけない!
アーク2の特徴⑥:鬱シーンが多い
アーク2は、サブキャラとの死別シーンも多く含まれており、鬱要素が強いゲームである。
印象的な鬱シーン3選と感想
オープニング
ゲーム開始直後のシーン。
エルクが住む村にロマリア軍が攻め込み、エルクの面前で、父を含む複数の村人が銃殺される。
ミリル戦
エルクは過去との決着、そして過去に自分を「白い家」から逃がしてくれた、ミリルを救うために再び「白い家」に乗り込む!
そこでミリルと再会するが、洗脳装置によって、エルクと1対1で戦うことになる!
戦闘においても、エルクを傷つけたくないミリルの葛藤が伝わってくる!!
なんとか勝利して、洗脳装置もミリルの強い意志により破壊される。
しかし、ミリルの体内に内臓してあった自爆装置により、エルクを巻き込み亡くなってしまう(>_<)
この衝撃的なシーンから、エルクもしばらく戦闘離脱となる。
世界崩壊イベント
物語の終盤、ロマリア王が封印を解くことにより、世界中で大災害が起きる!!
火災や津波が、今まで訪れた街を襲う!
エンディングで大災害の惨状を目の当たりにするが、モブキャラの死体がゴロゴロで、とても大円団の終わり方ではない(>_<)
アーク2のエンディングは閲覧注意レベル!!
アーク2の特徴⑦:コンバートシステム
アーク2の最大の特徴と言えば、このコンバートシステム(^^)v
なんとアーク1のデータを、アーク2に持ち越しできるのだ!
アーク1で、最高レベル60まで上げておけば、アーク2でもレベル60で加入してくれる。
もちろんアーク1で、ネックレス等のレベルアップ時のボーナス加算をしておけば、加算後のステータスで、しっかり引き継ぎできる!
また隠しキャラのちょこが覚醒や、特殊能力のMP消費を0にする「ロマンシングストーン」獲得も、コンバートしたプレイヤーのみの特典となる。
作中最強技の覚醒ちょこの「ヴァニッシュ」はコンバートが条件となる。
そのためコンバートを行うため、アーク1を買ったプレイヤーも多かったはず!
エリートプレイヤーは、アーク2発売日までにアーク1をクリアして、万全の状態でアーク2に挑んだはず!
僕自身は、一周目クリア後に、アーク1を購入してコンバート。
アーク2の2周目はコンバートプレイとなりました。
このことから、アーク1がミリオンヒットしたのは、
アーク2のおかげと言っても過言ではない!
アーク2の特徴:まとめ
感想は批判的な評価が多くなりましたが、総合評価はかなり高めのソフトです(^^)v
エルク一味とアーク一味が出会い、行動し集結するあたりは、何度やってもテンションが上がります(^^♪
夜更かしして、一日でガルアーノとの決戦までプレイしたのも、良い思い出です。
またストーリーも分かりやすく、共感しやすいのも良い(^^)/
2018年12月に発売したプレステクラシックの内臓ソフト20本に、「FF7」「鉄拳」と並んで収録されたことからも、根強いファンが多いことが窺えます(^^)v
コンバートを意識してか、アーク1も内蔵ソフト20本に含まれているので、まだやっていない方は是非オススメします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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