ドラクエの醍醐味と言えば、世界を冒険すること。
冒険のなかで登場する町やダンジョンは個性があってワクワクしたものです。
海外を旅をしていくなかで、ドラクエに出てきそうな心躍る観光スポットがいくつかありましたので、本記事ではドラクエ好きにおすすめな観光スポットを7つ紹介します。
- ドラクエナンバリング作品は8と10以外すべてクリア。(裏ボスも撃破済)
- ドラクエ3.4.5.6は5回以上、余裕でクリア。
ローテンブルク(ドイツ)中世の町並みを体感

ドラクエの町を思い浮かべてください。
- 石畳の道
- 魔物の侵入を防ぐための石垣(城壁)
- セーブポイントとなる教会(ドラクエ3以降)
- ファンタジックな建造物
どれもドラクエの町にはよく出てくるオブジェクトですよね。

ドラクエでよく見る町の一例
ヨーロッパを旅していたとき、ドラクエの面影のある町が多かったのですが、最もドラクエらしさを感じた国と言えばドイツ。
ドイツで初めて訪れたミュンヘンは、ドイツ第3の都市だけあってドラクエらしさはあまりなかったですが、ミュンヘンから電車でノイシュバンシュタイン城に向かう際、車窓からドラクエのような村をいくつか発見しました。
そのせいなのか、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったノイシュバンシュタイン城に訪れた際も、雪が相まってかハーゴン城に突撃した気持ちでした。

雪原の中世の城といえばハーゴン城
ほかにもライン川沿いに大聖堂が立つケルンやクリスマスマーケットが有名なニュルンベルクもドラクエらしさが感じられる町でしたが、ドラクエの町として最も印象的だったのが『中世の宝石箱』の肩書をもつローテンブルクという半日で観光できる小さな町。

ドイツには7つの有名な街道があります。(日本でいう東海道、中山道みたいなやつ)
ローテンブルクはロマンティック街道と古城街道が交わる場所に位置し、ドイツ観光のなかでも人気の町となっています。
町はメルキドやアリアハンのように石壁に囲まれており、木枠に囲まれたパステルカラーの民家や石畳の道はまさにドラクエの町そのもの。

石壁の外側はフィールド感がある
他の都市では石造りの古い家が多いですが、ローテンブルクは中世文化の名残を守るために町そのものが世界遺産登録されており、ドラクエで見かける中世の木組みの家が多いです。
町を探索するだけでドラクエ気分を味わえるので、ドイツを観光する際は街道巡りも兼ねてローテンブルク観光もおすすめします。
ローテンブルクへのアクセス
ローテンブルク付近に大きな国際空港はなく、日本から飛行機で向かう場合、フランクフルト(ヨーロッパの4大ハブ空港)もしくはミュンヘンから電車で向かうことになります。
所要時間はフランクフルト、ミュンヘンから共に特急列車で2時間半~3時間ほど。
駅からローテンブルク中心街までは徒歩10分ほど。
電車予約はこちらの日本語対応サイトが使いやすくておすすめ。
ただし乗り継ぎが2回あるため、心配であればオプショナルツアーをおすすめします。
クルマ好きの人であれば、BMWの本社があるミュンヘン、ベンツやポルシェの本社があるシュトゥットガルト経由で向かうのもおすすめです。(クルマ好きではないですがシュトゥットガルトにも寄りました)
僕は電車で気ままに1人旅をしていたので、ニュルンベルクからローテンブルクに寄り、その日のうちにケルンに向かうスケジュールを組みました。
ローテンブルクの注意点
とくになし。
ただし海外なので基本的な自衛は必要です。
プラハ旧市街(チェコ)世界最大クラスの立派なお城

ファイナルファンタジーは6以降、近代化の傾向が見られたのに対し、ドラクエは全シリーズにおいて舞台は中世です。
中世のモニュメントとして欠かせないのがお城。
ドラクエシリーズを振り返ると、ドラクエ1〜3はお城から冒険が始まっていますし、ドラクエ4からは少し路線を変わったものの、1章・2章はお城から始まります。

初代ドラクエはお城からスタート
また、お城では重大なイベントに巻き込まれることも定番です。(5のヘンリー行方不明が懐かしい)
お城は中世の代表するモニュメントなだけに、ヨーロッパを中心に世界遺産として多く登録されていますが、とりわけ印象に残ったのがチェコの首都にあるプラハ城。

遠くから眺めるだけでなくプラハ城の敷地にも入れる
世界最大級のプラハ城と傘下に広がる城下町が橋で繋がっている光景は、ドラクエ3のアリアハンを大きくしたような雰囲気。
また、チェコは国民一人当たりのビール消費量世界位一の国だけあって、プラハ城の城下町にはルイーダの酒場のような飲み屋がたくさんあります。
余談となりますが、高台に威風堂々と建つプラハ城の姿は、ドラクエをモチーフとした『ダイの大冒険』のロモス城下町の面影をどことなく感じます。(ロモスの方が田舎だけどね)

プラハへのアクセス法
チェコの首都プラハへの直行便は出ていないので、フランクフルト(ドイツ)、ミュンヘン(ドイツ)、ヘルシンキ(フィンランド)、パリ(フランス)経由で向かうのが現実的。
ヨーロッパ旅行でネックとなる長時間の飛行時間が苦手なら、ヘルシンキ経由がおすすめ。
ドイツ・フランスが12時間に対し、日本に近いフィンランドなら10時間ほど。
ヘルシンキの空港を利用しましたが、北欧らしいオシャレなお店も多いので、乗り継ぎの待ち時間の退屈はしません。
空港から市街地の鉄道はないですが、市街地直行のエアポートバスがあるので安心です。(所要時間は40分)
僕は電車で気ままに1人旅をしていたので、ウィーンから夜行列車でプラハ入り、その後はドナウ川と町並みで有名なハンガリーのブダペストに流れていきました。
時間があるのであれば、ドラクエと馴染みが深いドイツとの周遊もおすすめです。
プラハの注意点
とくになし。
ただし海外なので基本的な自衛は必要です。
マチュピチュ(ペルー)未知の敵に滅ぼされた天空の廃墟

ドラクエシリーズで毎回登場するスポットが廃墟。
廃墟になった理由は様々ですが、大半は魔王やモンスターなど人外の敵が関わっていることが多いです。
廃墟といえば重要アイテムが関わっていることも多く、ドラクエ1で竜王に滅ぼされたドムドーラとドラクエ6でダークドレアムに滅ぼされたグレイス城では、主人公専用の最強の鎧をゲットできました。

グレイス城は滅ぼされるまでの経緯を見れます
ドラクエ3でバラモスに滅ぼされたテドンの村では、ラーミア復活に必要なオーブを入手することができました。
現実世界においても、廃墟が世界遺産に登録にされているケースは多いです。
最もロマンある廃墟といえば、ペルーの山奥にあるインカ帝国時代の廃墟マチュピチュ。

マチュピチュでは居住区はもちろん見張り小屋、段々畑、神殿といった多くの施設の跡を見ることができます。
ジャングルの山の中の断崖の上にあることから天空都市とも言われ、ドラクエ好きだけでなくラピュタ好きにもクリーンヒットする人気の遺跡です。
マチュピチュがなぜ滅んだのかは明らかになっていませんが、地形的に攻め落とすのが難しいことから魔王のような人外の者と戦い滅ぼされたのかもしれません。
マチュピチュでは遺跡観光だけでなく、遺跡付近の2つの山に登ることができます。
マチュピチュの写真でよく出てくるワイナピチュ山は人数制限があるため、ツアーなどで事前予約しておく必要があります。
マチュピチュ山は人数制限もなく無料で登ることができ、山腹からは社会の教科書やパンフレットでよく見るマチュピチュ・ワイナピチュ山の光景が見られます。
僕自身、マチュピチュ山に登ってきましたが、スニーカーでとくに問題はありませんでした。(登山口はマチュピチュ遺跡内、頂上までは1時間~1時間半ほど)

マチュピチュ山頂上からの景色。頂上までは数多のモンスター(アマゾンの虫と爬虫類)が待ち構えています
マチュピチュへのアクセス
南米にあるペルーには直行便はなくアメリカ経由が一般的。(飛行時間19時間ほど)
ペルーの首都リマからは飛行機でクスコへ。(所要時間1時間20分)
クスコからはバス(もしくはタクシー)と電車でマチュピチュ村へ。(所要時間4時間)
電車は全指定席なので、マチュピチュに行くのであれば、まずは電車の確保が先決。
個人でもホームページから予約可能ですが、確実性を取るなら信頼ある旅行会社経由のほうが良いです。
電車予約ではクスコから最も近いポロイ駅は早く埋まるので注意。(僕は遠いオリャンタイタンボ駅までタクシーで行くことになりました)
毎日新聞より引用

電車ではアンデス山脈の景色が楽しめる
マチュピチュ駅からはバスでマチュピチュへ向かいます。(所要時間30~40分)
ワイナピチュ山を登る場合は早朝からスタートするため、マチュピチュ村で一泊する必要がありますが、マチュピチュ遺跡観光とマチュピチュ山に登るだけであれば、クスコを拠点に日帰りが一般的です。
マチュピチュの注意点
注意点は3つ。
1つ目が拠点となるクスコでの高山病。
クスコの標高は3,399mと北・南アルプスを越える高さであり、高山病になってもおかしくない標高です。
実際にクスコからマチュピチュへ向かう電車の中で旅行者の話を聞いていたところ、クスコで高山病になってダウンした話をよく聞きました。
幸いにもマチュピチュ遺跡の標高は2,400mとクスコから下るため、マチュピチュに向かうにつれて高山病の呪いからは解き放たれます。
高山病対策(十分な睡眠と水分補給など)は必須です。
2つ目は虫。
マチュピチュはアマゾンのジャングルエリアに位置しており、日本にはいない凶悪な虫が徘徊しているので、虫に刺されない対策が必要です。
奴らは暗黒闘気の使い手なのか、回復アイテムの代表格である『虫刺されムヒ』を使用しても全く回復しませんでした。

マチュピチュ内にもブヨのような刺してくる虫がいるため、肌を出さない服装が大事です。
3つ目は拠点となるクスコの治安。
南米だけあって治安は悪いため男性でも油断は禁物ですし、夜道は怖いです。(ガイドブックにも首絞め強盗が多いと指摘)
ホテルは多少高くても中心街から近いところを選んでください。
バード・パーク(マレーシア)鳥系モンスターの住処

ドラクエで欠かせない存在なのがモンスター。
街の外では様々な種類のモンスターが出てきますが、ドラクエ1から常に登場しているのが鳥系モンスター。
- ドラクエ1のドムドーラ周辺でフルボッコされた攻撃力と素早さが高いキメラ。
- ドラクエ2の船デビュー後に集団リンチにあって全滅させられた凶悪なパピラス。
- ドラクエ3の海上戦でバシルーラ連発されて、その度アリアハンに迎えに戻されたヘルコンドル。
- ドラクエ4のマスコットモンスターに仲間入りしたももんじゃ。
- ドラクエ5のボブルの塔でザラキ連発で全滅させられた魔のホークブリザード。
ドラクエ5まで振り返っても鳥系モンスターとの思い出は深いもの。
ドラクエ4初登場のももんじゃ。
ドラクエ4コマ漫画劇場より引用
ドラクエモンスターズでも系統に『鳥』が用意されていました。(テリワンで虹孔雀をつくったときの喜びは忘れない)
そんな鳥系モンスターの住処をイメージさせるスポットが、マレーシアの首都クアラルンプールにあるバード・パーク。
バード・パークは施設全体が巨大な鳥かごのようなもの。
見方を変えれば鳥モンスターに占拠されたダンジョンです。

野外フードコートはガチで占拠状態
パーク内では多くの鳥モンスターが放し飼いされています。
鳥たちも人間慣れしているのか、寄ってくることもあり、普段は触る機会がない鳥と触れ合うこともできます。(下記画像はクジャク)

気分はドラクエ5の主人公(魔物つかい)
ただし、安全面からドラクエ5にも登場する、攻撃力高めな鳥『ひくいどり』などは檻の中にいます。
バード・パークへのアクセス
バード・パークがあるマレーシアの首都クアラルンプールは、バンコク、シンガポール、ホーチミンと並び空路アクセスは良く、日本からも直行便が出ています。
空港からクアラルンプール市内へは電車(エクスプレスとモノレール))でたどり着けます。(エクスプレスのセントラル駅まで空港から30分)
バード・パークはクアラルンプールの中心街であるブキッ・ビンタンから4キロ弱、セントラル駅から2キロ弱ですが、丘の上にあるうえに暑いのでタクシーがおすすめ。(僕はブキッ・ビンタンから徒歩を選択したおかげで汗だくになりました)
バードパークの注意点
注意点は1つだけ。
パーク内で食事をしていると、『○○はいきなり おそいかかってきた!』と鳥モンスターに不意打ちをくらうこと。
仲間を呼び寄せることもあるので、逃げるを選択しても『しかし まわりこまれてしまった!』と失敗することもあります。
子連れの場合はとくに注意しましょう。
ピサの斜塔(イタリア)仕掛けのあるダンジョンと言えば塔

ドラクエのダンジョンで欠かせないのが塔。
塔の初登場はドラクエ2。
風のマントを装備して川を飛び越したり、空飛ぶ靴を使ってホイミンと塔へ突入したのが懐かしいです。
洞窟と違い、塔では様々な仕掛けが用意されていたのも特徴。
- 反転する床で何度も転落したドラクエ3のルビスの塔。
- エレベーターで移動していくドラクエ4の天空の塔。
- 見えざる床を踏み出すことが試されるドラクエ5の神の塔。
最もトラウマだった塔と言えば、石像から吹き出す炎でパーティーが焼殺されたドラクエ5のデモンズタワー。

青年期前半の山場となるデモンズタワー
デモンズタワーは仕掛けはもちろん、頂上にはボス3が体いるうえに最後の1体は父パパスの仇であったことから、今もなお忘れられないダンジョン。
本題に戻ります。
そんな塔に憧れてこれまで世界を旅してきましたが、ドラクエの塔のシルエットを活かしつつ、かつ気軽に登れる塔は意外と少ない現実を知りました。

僕が求める塔のシルエット
ネット検索してみるとわかりますが、パリのエッフェル塔(東京タワーや名古屋テレビ塔みたいなやつ)のような、ドラクエの塔シルエットからかけ離れたものや、ロンドン塔やタージ・マハルみたいに城の付属建物みたいな塔が多いのです。
そんななか条件に合ったのが、イタリアのトスカーナ地方にあるピサの斜塔。
外観は完璧にドラクエの塔そのものです。
隣に大聖堂がありますが、傾いている塔がインパクト大なので付属建物という感じはゼロ。
ピサの塔内は螺旋階段になっていますが、塔自体が傾いていることから、螺旋状にも関わらず登っている最中でも方向を把握できます。
この傾きも一種の仕掛けですね。
塔の最上階には残念ながらボスはいませんが、トスカーナ地方の古き街を見渡すことができるので許してあげてください。

ピサの斜塔頂上から見た街並み

ピサの斜塔頂上から見た大聖堂
ピサの斜塔へのアクセス
おすすめは電車でフィレンツェから向かうパターン。
乗り継ぎなしで所要時間も1時間から1時間半。
僕はフィレンツェを拠点に日帰りで観光してきました。
ローマやミラノから電車で行く場合、特急電車でフィレンツェを経由するルートが最も早いです。(ローマ→フィレンツェは1時間半、ミラノ→フィレンツェは2時間が最短の目安)
詳しくはこちらのサイトで調べれます。
ピサの駅からはバス(15分ほど)が一般的ですが、徒歩でも30分弱なので街並みを楽しみながら向かうのも一興。
僕はバス乗車に自信がなく徒歩ルートを選択しました。
ピサの斜塔の注意点
ピサの斜塔は大勢の人が一度に入場して傾きが悪化しないように入場制限があります。
観光シーズンだと入場までに時間を取られる可能性があるので時間に余裕を持ちましょう。
電車もわりと遅れるので、ミラノやローマから日帰りの場合はとくに注意。
バガン遺跡(ミャンマー)荒野と草原のフィールド

ドラクエの冒険といえば町や城、ダンジョンの探索だけじゃありません。
町やダンジョンを包括するフィールドもドラクエを語るうえで欠かせません。
未知なる目的地を目指すためのフィールド移動や、フィールドを歩くなか突如姿を現す謎めいた建物(祠など)が登場するのもドラクエの醍醐味と言えます。

アリアハン大陸の東の祠はなぜかワクワク感がありました
フィールドの曲も作品ごとに特徴があり、個人的に好きなドラクエフィールド曲TOP3は以下の通り。
- ドラクエ2 遥かなる旅路 (3人揃うまでの曲)
- ドラクエ3 冒険の旅(地上世界の曲)
- ドラクエ4 勇者の故郷(5章勇者1人のときの曲)
ドラクエ11で過去に戻り仲間が再集結した後、フィールド曲がドラクエ3の『冒険の旅』に変わったときは鳥肌が立ちましたね。
さて、ドラクエのような壮大な草原や荒野を楽しめて、かつライオンやハイエナのようなリアル肉食モンスターが出現しないフィールドとしておすすめなのがミャンマーのバガン遺跡群。

寺院へ向かう旅人たち
バガンは聞き慣れない地名と思いますが、仏教の遺跡群として世界遺産登録されており、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡として有名です。
バガンは40キロにも渡り広がる平野であり、草原、荒野、森、川、未舗装の道といった、ドラクエに欠かせないフィールド要素が凝縮されています。
さらにバガン内では2,000以上の大小さまざまな仏教遺跡が点在しており、遺跡探索も自由なところが多いので冒険心がくすぐられますし、移動中に突如、草原から城(寺院)が見えるとテンションが上がります。

木陰から姿を現す遺跡
なお、バガンエリアはかなり広いためEバイクやクルマでの探索となります。(1人旅の僕はEバイクでした。ドラクエを重んじるのであれば馬車がおすすめ)
バガンへのアクセス
バガンに空港はありますが国内線のみのため、ミャンマー第1の都市ヤンゴンか第2の都市マンダレーを経由します。
所要時間は空路でヤンゴンから1時間半、マンダレーから30分。
日本からの直行便は成田-ヤンゴンのみですが、ヤンゴンはタイやマレーシアからの空便が多いです。(僕はバンコク・ヤンゴン経由でバガンへ行きました)
空港からバガン遺跡群の最寄りの村ニャウンウーまでタクシーで10分ほど。
バガンの注意点
バガンの注意点は2つ。
1つ目は気候。
東南アジア=暑いイメージがありますが、バガンはタイのバンコクやベトナムのホーチミンのように年中暑いわけではありません。
JTBより引用
僕は11月に行きましたが、夕方のバイク走行は肌寒い感じでしたし、湿度も低く日中も過ごしやすかったです。(11月の朝晩は20度を下回ります。)
ベストシーズンは11月~2月です。
2つ目が砂ぼこり。
バガンはドラクエのフィールドのように未舗装の道が多く砂ぼこりが舞いやすいため、コンタクト装着の方はサングラスなどで目を守るようにしてください。
Eバイクで探索する場合は、ゴーグル付きのヘルメットをおすすめします。
古代都市テーベ(エジプト)財宝が眠ってそうな砂漠の街とダンジョン

ドラクエ1から登場し続けている地形の1つが砂漠。
ドラクエ2やドラクエ4のような単に広大な砂漠があるだけの場合もあれば、ドラクエ3のように砂漠の城や砂漠ダンジョンの代名詞とも言えるピラミッドが登場することもありました。
また、ドラクエでは砂漠にも国家が成り立っていることが意外と多く、ドラクエ5では3大国家の1つ、ドラクエ11では4大国家の1つが砂漠の国でした。
現実世界にもドラクエの砂漠のような場所はいくつか見かけましたが、最もドラクエらしさを感じたのがエジプトの古代都市テーベ。

死者の町にあるハトシェプスト女王葬祭殿
古代都市テーベは現在ではルクソールと呼ばれており、ナイル川を挟んで太陽が昇る東岸は『生者の町』、太陽が沈む西岸は『死者の町』とされています。
『生者の町』は古代時代の神殿とホテルや駅など現代の建物が融合しており、『生者の町』を代表するカルナック神殿はドラクエ3のイシスの城を連想させる巨大な神殿です。
カルナック神殿の映りのよい写真がなかったので世界遺産オンラインガイドより引用

カルナック神殿同様に入口までスフィンクスが並ぶドラクエ3のイシスの城
『死者の町』は古代エジプトの新王国時代の王たちの墓が立ち並んでおり、最も有名なのが『黄金のマスク』が発見されたツタンカーメンの墓。
多くの墓が盗難被害にあうなか、なぜかツタンカーメンの墓は1992年まで守られていました。
ひょっとしたら、ドラクエ3のピラミッド地下の『黄金のつめ』のように、ツタンカーメンを持ち帰ろうとした冒険者に対して休む間もなく魔物たちを襲わせ全滅させてきたのかもしれません。
『死者の町』では観光客を見かけるものの、静寂な雰囲気からミイラ男やマミーとエンカウントしそうな感じです。
また、ルクソールではドラクエ4で空飛ぶ乗り物として活躍した『気球』のツアーも開催されており、空から見ると死者の町は巨大な砂漠ダンジョンのよう。

気球から見た死者の町の王家の谷
古代都市テーベ(ルクソール)へのアクセス
エジプトの首都カイロ経由で向かうのが一般的。
カイロまでは成田から直行便があるほか、イスタンブール(トルコ)、アブダビ(アラブ)、ドバイ(アラブ)を経由するのが一般的。
僕はドバイ経由でドバイで半日観光した後にカイロ入りしましたが、経由する都市を観光する時間があるのであれば、見どころが多いイスタンブールがおすすめ。
カイロからルクソールは飛行機で1時間半ほど。
電車でも行くことも可能で、僕は行き帰りともに夜行列車を使いました。(所要時間は11時間ほど)
空港から市街地までは6キロほど。
電車の場合は市街地中心に駅があるため、ホテルが市街地中心であれば徒歩で大丈夫です。
古代都市テーベ(ルクソール)の注意点
ルクソールの注意点は3つ。
1つ目は砂漠エリアであること。
日差しは強烈で気温も高く、僕が訪れた7月は最高気温44℃とポカポカ日和でした。
さらに湿度も低いため、汗をかいてもすぐに乾燥してしまい、知らぬうちに脱水症状に陥りますので、こまめな水分補給は必須。
2つ目はぼったくり。
現地民にとってNOと言えない日本人はカモと思われ、タクシーなども息を吸う感覚でぼったくってきます。
現地入りする前に交通相場を把握し、お土産屋でも現地価格を参考に値段交渉に努めましょう。
3つ目が治安情勢。
ルクソールでは1997年に死者の町にあるハトシェプスト女王葬祭殿でイスラム過激派によるテロ(銃乱射)があり、日本人10人を含む62人が死亡しています。
ハトシェプスト女王葬祭殿では今もなお当時の血痕が残っており、当時の凄惨さが伝わってきます。
今では多くの観光スポットで金属探知機が設置されていますが、情勢が荒れているときは渡航を見送ることも検討しましょう。
まとめ:ドラクエの世界を冒険しよう

本記事では世界を旅する中でドラクエワールドを感じた観光スポットを1国1つに絞り7つ紹介しました。
- ドラクエの町:ローテンブルク(ドイツ)
- ドラクエの城:プラハ旧市街(チェコ)
- ドラクエの廃墟:マチュピチュ(ペルー)
- ドラクエの鳥モンスター住処:バード・パーク(マレーシア)
- ドラクエの塔:ピサの斜塔(イタリア)
- ドラクエのフィールド:バガン(ミャンマー)
- ドラクエの砂漠:ルクソール(エジプト)
世界には四方を海に囲まれた魔王城、ぱふぱふの声がかかりまくる町、神に選ばれし救世主(勇者)が眠る町など、まだまだドラクエワールドを感じさせてくれるスポットがあります。
旅行業界は魔王コロナによって闇に呑み込まれましたが、ようやく光が見えてきて航空便も復活してきましたので、元気なうちに世界のドラクエワールドを冒険しましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。