サガフロンティアの面白さと言えば、シナリオもラスボスも異なる7人(リマスター版は8人)の主人公から選んで遊べること。
過去作品(ロマサガ1・3)でも複数の主人公は用意されていましたが、メインとなるシナリオやラスボスは同じだったので、サガフロンティアは豪華仕様であることが分かります。
当然ながらシナリオやラスボスが異なることで、中ボスや仲間になるキャラも変わってくるため難易度も変化し、人によって楽しみ方も変わってきます。
ただ、ここで一つの悩みが発生します。
どの主人公が一番おすすめなのだろう。
そんな悩みを解決すべく、本記事では2つの内容についてお伝えします。
- 主人公ごとの実際のプレイ感想
- 目的別おすすめ主人公
- クリア回数は30回以上
- リマスター版も購入・クリア済
- リュート編でタイムアタックにも挑戦
- 解体新書も裏解体新書も熟読済
本記事を読めば、あなたの目的に合った主人公を選ぶことができます。
サガフロンティアの主人公別クリア感想と難易度を紹介
まずは7人の主人公をクリアした感想や特徴を紹介していきます。
サガフロ主人公①:多彩な術を楽しめるブルー
公式サイトより引用
難易度・・・B(ラスボス補正)
シナリオはダークな感じで、いきなり双子の兄弟を殺せと命じられる。
旅立ち後は、陽術or陰術、印術or秘術、空術or時術の資質を集めるのが、シナリオクリアの条件となります。
この資質集めは、他の人間キャラ主人公でもメンバー育成でお世話になるルートのため、サガフロをプレイするなら押さえておきたい基本路線です。
術の素質集めにおいては難易度は低く、後半においては通常ではありえない相反する術も見事に使いこなします。
- 派手に戦いたい!
- いろいろな術を見てみたい!!
そんな方にはブルー編がおすすめ。
ただし、ラスボスは主人公の強さを加味した強さのため激戦となります。
メンバーをしっかり鍛えて挑みましょう。
なお、エンディングはある意味、全RPGで最も衝撃的。
最初はFF7のクラウド以上にクールな主人公だけど、終盤では感情的な部分を見せてくれるよ。
サガフロ主人公②:女性メンバーに恵まれたエミリア
公式サイトより引用
難易度・・・C
シナリオはサスペンスな一面があり、ふとしたことから恋人殺しの容疑をかけられ刑務所へ。
しかし、刑務所内で知り合った2人の女性(アニーとライザ)と脱獄し、事の真相を追求するため秘密組織に加入することに。
難易度は簡単で、物語の最初から最後まで次に行く場所を指示してくれます。
そのため、フリーシナリオでありがちな『次にどこへ行けばよいかわからない!』といった悩みの心配は不要。
- 放置プレイは嫌!
- 次に行く場所を指示してほしい!!
エミリアは上記のようなプレイヤーにおすすめ。
また、ラスボスも一番弱いため初心者向け。
ただし、1つだけ詰むポイントがあるため注意(モンド基地)
さらにエミリア編の特徴として、数多くの女性メンバーを仲間にすることもできます。
とくに体術のライザと剣技使いのアニーが最初からメンバーにいるのが心強い!
ぜひ女性キャラだけの最強メンバーを構成していきましょう。
ちなみに僕のエミリア編の最終メンバーは以下の通り。
- エミリア(銃)
- ライザ(体術)
- アニー(剣)
- アセルス(剣)
- メサルティム(術士)
固定イベントでチート級の強さを誇るアセルスが仲間になるのもエミリアの特権。
サイレンス以外の妖魔がいれば最強クラスのメサルティムも仲間にできます。
ラスボスは妖魔であり、妖魔は自分より上位の妖魔には攻撃が効きにくいゲーム設定があるため、上級妖魔のアセルスがいると下級妖魔の設定であるラスボスは余裕で勝てます!
エンディングは道中の選択で変わるマルチエンディングを導入。
まさか、ジョーカーはあいつだったとは…
サガフロ主人公③:正義のヒーロー熱きレッド
公式サイトより引用
難易度・・・B
シナリオは典型的な戦隊もので、事件に巻き込まれ瀕死になった主人公はヒーローと融合。(ウルトラマンみたい)
以後は巨大な悪の組織に立ち向かうことになる、戦隊要素満点のシナリオです。
- 悪の組織
- 四天王
- 悪の科学者
- 戦闘員
- ヒーローは正体を知られてはいけない
とくに『ヒーローは正体を知られてはいけない』は本作独自の特徴。
- 仲間キャラがいると見られている設定なので、ヒーローに変身はできない!
- 仲間が気絶や盲目状態ならOK!
- 機械やモンスターには変身を見られてもOK
見られてはいけない存在は人間に限定されています。
イベントでは四天王戦では仲間キャラがいるなか、一瞬の停電を利用してヒーローに変身したりと戦隊の王道もしっかり押さえています。
レッドの特徴として、ヒーローに変身すると戦闘力が上がるため、初心者向けといえます。
ただし、序盤の戦闘で1つ難関ポイントあり!(キグナス号の奪還イベント)
中ボスが多く用意されているせいか、ラスボスより中ボス達の方が記憶に強く残っているのは、僕だけではないはず…
サガフロ主人公④:半妖魔こそが最強のアセルス
公式サイトより引用
難易度・・・A
ブルー同様にシナリオはダークな感じ。
物語開始でいきなり妖魔の馬車にはねられ死亡。
しかし、妖魔の君と呼ばれるオルロワージュの血により半妖魔として生き返る。
外の世界を見るために一度は妖魔の巣窟である針の城を脱出するも、最後は自分の人生にケリをつけるため針の城に帰還。
序盤のイベントはやや長く、だるいのが本音。
中盤以降は一転して、ひたすらオルロワージュの追手との戦いの連続。
追手も3人目以降は一気に強くなるため、必然的にキャラ育成が求められます。
キャラ育成の最中に追手と遭遇して全滅もあるため、小まめなセーブは欠かせない。
もう一度、言います。
小まめなセーブを忘れてはいけないよ。
出会いがしらで衝突するような感じで追手と遭遇して、強制戦闘が始まります!
過失割合ゼロなのに一方的にボコられ、気がついたら全滅してタイトル画面になることも・・・
ラスボスはブルーと同様に最強クラスと名高いです。
個人的に一番強い認識。
シナリオは面白いが、戦闘はえぐいので初心者にはおすすめできません。
ところで、アセルスの種族は『半妖魔』となりますが、半妖魔と聞くと中途半端な存在を思い浮かべるかもしれないが実は逆です。
アセルスは人間と妖魔の双方のメリットを100%引き出します!
序盤は本気の雑魚ですが、中盤以降は他のキャラとの格の違いを見せつけてくれます!
また、序盤から最強クラスの剣『幻魔』の入手が可能なのもアセルス編の特権。
その後も最高峰の剣や刀を入手できたりと、剣使いにはたまならないご褒美があります。
宝の持ち腐れにならないよう、アセルス編では剣使いを複数入れておきましょう。
エンディングはエミリア編と同じくマルチエンディングが用意されており、レッド編と同じく中ボスが多く用意されているのも、アセルス編の特徴とも言えます。
アセルスの欠点はメカに苦手意識があるせいで、機械キャラは一切仲間にできないこと!
一気に戦力を上げる機械キャラがいないので、中盤まで厳しい戦いになるよ。
サガフロ主人公⑤:機械メンバー豊富なT260G
公式サイトより引用
難易度・・・A
メモリの損傷により己の使命を忘れてしまったT260G。
しかし、仲間の協力も得て、旅のなかで徐々に使命を思い出し、最後には巨大な破壊システムと対峙することに。
コンピューターウイルスや仮想世界といったSF要素があるのがT260Gの特徴です。
イベントは次々に発生するため、次に行く場所で迷うことは少ないです。
ただし、育成においては、人間キャラの基本路線である「資質集め」は行えません。
ステータスアップ方法も人間と違い、戦闘回数は一切関係ないため、機械キャラの特性を把握していないと中盤以降は厳しくなります。
中ボスもほとんどおらず調子に乗って進めていくと、後半のボスで全滅の洗礼を受けるはめに…。
ラスボスは怒涛の攻撃を仕掛けてくるので、火力のある技を修得しつつ装備も充実させる必要があります。
したがって、中級者向けのシナリオと言えます。
T260Gの特徴としては、主人公が機械のため、仲間キャラも敵キャラも機械が圧倒的に多いこと。
さらにT260Gの特典として機械だけのメンバー構成も可能です。
機械の機械による機械のためのメンバー構成はT260Gの特権だよ。
機械キャラは敵の機械キャラを倒すと戦闘終了後にWP(技ポイント)を全回復することができる特徴があることから、通常戦闘から強力な技を惜しむことなく使えるため、常に爽快感ある戦闘が行えるのも特徴。
機械キャラ独自の技も多く、シナリオも他のキャラとは大きく異なるので、人間キャラとは一味違うプレイを楽しめるよ。
サガフロ主人公⑥:主人公弱しと言えばクーン
公式サイトより引用
難易度・・・S
故郷を救うために指輪を探す旅に出る、RPGの王道シナリオ。
映画ロードオブザリングを思い出します。
シナリオにおいては、エミリアやレッドのように次に行く場所が明確化されていますので、アセルスやリュートみたいに行先に迷う心配はありません。
ただし、モンスターであるクーンは弱い。
もう一度、言いいます。
弱い!!
弱いクーンは消去法で戦闘ではサポート役にまわるため、戦闘においては火力不足に陥りやすいです。
また、各指輪を得るためのイベントも一筋縄ではいかず、苦戦を強いられます。(とくにマグマスライム戦)
クーン編のラスボス戦は他のラスボス戦と違い、複数の雑魚敵がお供として出現するため、強力な全体攻撃技がないと難易度が跳ね上がります。
そんなわけで、難易度はサガフロ主人公で一番高くMっ気向けです。
ネタバレだけど、最後に主要キャラが抜けるのは、サガフロ一番の鬼畜の所業だった…
サガフロ主人公⑦:開始15分でラスボスに挑める自由度最強のリュート
公式サイトより引用
難易度・・・A
ニートが脱ニートを目指し旅立つ。
もはやシンプルを超越しています。
リュート編は一言でいえばとにかく自由!
固定イベントもなく開始15分でラスボスに挑むことも可能。
他の主人公と違い主人公を主要メンバーに入れる必要がないことから、リュート抜きでクリアした方も多いのでは…
まあ、7人の主人公の中で主人公特典が唯一ないから仕方ないよね。
他の主人公は、なんだかんだ特典があります。
- ブルー・・・相反する術を使用。終盤で霊感とJPが倍。
- エミリア・・・コスプレで閃き特性を変更。序盤で解放のルーンを入手。
- レッド・・・強いヒーローに変身。
- アセルス・・・最強の剣と刀と鎧を入手可能。妖魔がいっぱい仲間になる。
- T260G・・・ボディのタイプ変更。機械キャラがいっぱい仲間になる。
- クーン・・・特殊効果がある指輪を入手。
- リュート・・・艦長が仲間にできるぐらい
また、リュート編は自由の反面、何をしていいか分らないため、初心者は間違いなく路頭に迷います。
そんなわけで、リュート編をプレイする前にブルー編をプレイして基本路線を抑えておくのがポイントです。
ラスボスはHPが高く、長期戦になるためWP・JP切れに注意。
ラスボスには早々に挑めるが、キャラ育成はそれなりに必要です。
他のラスボスは戦闘回数によってHPが変動しますが、リュートのラスボスだけは、こちらの戦闘回数に関係なくHPは固定。
リュートは仲間にできるキャラも多く、強制イベントもないので、自由にプレイできるのが一番の特徴。
サガフロンティア目的別おすすめ主人公5選
ここからは、適合性の原則に基づいた案内をしていきます。
初心者にリュート編をオススメするのは適合性の原則に違反します。
顧客の属性に基づき、最適なサービスを提供する。
これがサービス業の基本。
初心者向けのサガフロおすすめ主人公はエミリア
初心者にエミリアがおすすめな理由は3つ。
- 序盤から剣使いのアニーと体術使いのライザがメンバーに加入してくれる。
- 初心者が一番陥りやすい『次の行先が分からない』もエミリア編では心配無用。
- ラスボスも最弱のうえに、アセルスというチートキャラも仲間にできる。
サガフロ初心者はエミリア編でシステムを理解しておくと、他のキャラでの苦労が減ります。
ついでにサガフロの基本路線であるルーンの資質集めも経験しておくと、他の人間キャラ主人公にも応用が利きます。
全力で自由を楽しめるサガフロおすすめ主人公はリュート
やりたくないイベントは、やならくてOK!!
加入できるキャラも多いうえに、主人公すら主要メンバーから除外できる自由。
これぞ本当のフリーシナリオ!!
ただし、資質集めやキャラ特性を知らないと本気で迷子になるので、初心者がいきなりリュート編をプレイすることはおすすめできません。
派手な戦闘を楽しめるサガフロおすすめ主人公はブルー
終盤はほぼ全ての術を1人で使用可能。
機械であるT260Gやモンスターであるクーンも加入できる。
下記のようなメンバー構成にすれば、多彩な術や技が使えるメンバーの出来上がり。
- ブルー(術・銃)
- T260G
- クーン
- 妖魔
- ヒューマン(剣・体術)
「銃」は「術」と同様に、技の威力は「集中力」を基準とするため、術使いに「銃」はおすすめ。
サガフロンティアは派手な戦闘をウリにしているので、ぜひブルー編で体感してみましょう。
これは僕の黒歴史ですが、初プレイ時はブルーを選択。
術使いは弱いと決めつけ「剣」を使用。
おかげで終盤の恩恵もなし。
ルージュやラスボスを神速三段突きの連発で挑んだのは、古き良き思い出。
苦労や戦術が避けられないサガフロおすすめ主人公はクーン
序盤のボスから、なかなか手ごわいうえにクーンは成長に手間がかかります。
最後のダンジョンとなるムスペルニブルは難易度の高い試練が多く、苦労の連続。
- LP攻撃してくるマグマスライムとの果てしない戦い
- 未だに理解できない針ステージ。(あれ、どーゆう接触判定!?)
- 上級妖魔への大型連携技の披露
他の主人公にはない独自の戦闘も苦労します。
5連携狙いのために陰術「ハイドビハインド」を購入したのは良き思い出。
クーン編では、固有イベントで拾得できる様々な指輪を駆使して戦うことも求められます。
ラスボスもお供がついてきて、乱戦になりやすいです。
クーン編はごり押しでなく、戦術で敵を撃破するあたりにロマサガの良き名残を感じます。
シナリオを楽しめるサガフロおすすめ主人公はレッド
レッド編では次にやるべき事や倒すべき敵が明確です。
また、悪の四天王を倒すためにダンジョンに挑んだり仲間と協力したりと、一般的なRPG要素が多いのも特徴。
他の主人公では立入りできない場所にも訪れることができ、固有イベントも多いため、シナリオを楽しみつつキャラ育成も行えます。
難易度も総合的には「易」なので、エミリア編でシステムを理解して、レッド編でシナリオを楽しむとサガフロンティアの魅力を一気に引き出せます。
サガフロンティアおすすめ主人公と感想まとめ
サガフロンティアは主人公別にシナリオライターも違うことから、いろいろな視点で楽しむことができます。
人気のブルー編とアセルス編はどちらも女性ライターで「双子の殺し合い」や「人間と妖魔のハーフ」のシナリオを上に提出した際、驚愕されたエピソードもあります。
これまでのシリーズと違い、舞台は同じでも主人公ごとのイベントは大きく異なるので、ぜひ全主人公をクリアして特典エンディングを見てください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
攻略本の王道です。リマスター版でも問題なく使えます。
世界観や各種設定など攻略以外の知識が知りたければ裏解体真書もおすすめ。ヒューズ編の短編小説も入っています。