こんにちは、勝手にゲームを評論するcoco13世です。
今日は、前回の記事の続きです。
スクエア:1999-4-1 難易度:A やりこみ度:B クリア回数:4回 こんにちは、サガフロ2の主人公の1人、ギュスターヴ13世が好きなcoco13世です。 サガフロンティア2が発売した1[…]
前回は良かった点を述べたので、今回はサガフロ2が低評価だった理由や原因について考察していきます。
ここだけの話、僕も1周目は、低評価組でした(^^♪
サガフロ2の低評価原因①:キャラが多すぎて関係性が理解しにくい
サガフロ2では、ギュスターヴ編とウィル編の2つのシナリオがあります。
そして、政治や戦争が関わるギュスターヴ編では、多くのキャラが登場するため、1周目では、各キャラの繋がりや関係性が理解できません。
僕自身も周回プレイとアルティマニアの関係図を見て、ようやく理解できたぐらい・・・。
各キャラの繋がりや、関係性を理解するのが困難な理由は、以下の4点である。
- 登場回数が少ないが、シナリオ上、重要なキャラが多い
- いつの間にか、登場キャラが子供から大人になっている
- 2つのシナリオを交互するうちに、各シナリオのキャラを忘れていく
- 中盤以降、一気に登場キャラが増える
①登場回数が少ないが、シナリオ上、重要なキャラが多い
サガフロ2をプレイしていて気づくのは、シナリオ(歴史)上、重要キャラにも関わらず、登場回数が少ないキャラが多いこと!
そして、ギュスターヴ編では、様々なキャラが登場するため、登場回数が少ないと、重要キャラだと気づかず、スルーしてしまうのだ(‘◇’)ゞ
代表例:オート侯カンタール
ギュスターヴの妹マリーの元夫。
ギュスターヴ亡き後、ケルヴィンと覇権争いになる。
名前は以前から出ていたが、表立って出てきたのは、ギュスターヴ亡き後。
カンタール亡き後は、子が23人もいたことが災いし、相続により領土は分裂し、力は弱まる。
しかし、娘の1人ヌルヴィエムが戦いの意志を継ぎ、ケルヴィンの息子と戦っていく。
また、カンタールの23番目の末娘であり、歳の離れたヌルヴィエムと養子縁組したプルミエールは、ジニーやグスタフと共に最終決戦に臨むのである。
ケルヴィンとカンタールの敵対関係は、次世代であるケルヴィンの子チャールズとカンタールの娘ヌルヴィエムにも引き継がれる。
それゆえに、ケルヴィンの孫のグスタフとカンタールの末娘プルミエールが、ジニーと共闘してラスボスに立ち向かう光景は、感動場面の1つでもある(^^)/
このことから、カンタールは子も含め、重要な役割を果たしている。
しかし、シナリオを流し見していると、ラストダンジョンの将魔との一騎打ちで悲劇が起きる・・・

こんな感動のセリフを言われても、
カンタールって誰だよっ!
はい、台無しです( ゚Д゚)
性格は勝気なお姉ちゃん!
そして、見かけによらず武闘派だよ(^^)/
②いつの間にか、登場キャラが子供から大人になっている
サガフロ2は、1220年~1306年の86年間を、時系列でプレイすることになる。
当然、プレイしていく中で、キャラは年老いていく。
そして、キャラによっては、子供時代に初登場、大人になって再登場となるのだが、口調や立場も変わっているため、同一キャラと気づかず、スルーしてしまうのだ(‘◇’)ゞ
代表例:ヴァンアーブル
1260年の初登場時は、まだ子供であり、ギュスターヴやフリンと共に過ごしていました。
しかし、1269年にギュスターヴの陣営が襲撃を受けた後、しばらくシナリオに出てこなくなります。
そして、1305年に初老のおっさんとなって再登場。
ヴァンアーブルは、ケルヴィンの孫のグスタフに「ギュスターヴの剣」を渡すという、重要なポジションを担っていました。
しかし、シナリオ上、登場回数は少なく、ギュスターヴ亡き後も、しばらく姿を見せなかった。
そのため、1269年の「南の砦」イベント時と、1305年の「サウスマウンドトップの戦い」イベント時のヴァンアーブルが、同一キャラと気づかなかった人も多かったはず
ちなみにヴァンアーブルはギュスターヴ亡き後、「ギュスターヴの剣」を持つに相応しい人物を、ずっと探していたとのこと。
初当時のヴァンアーブル(13歳)
すっかり年老いたヴァンアーブル(58歳)
髪も白髪になり、口調も変わっているため、初登場時と同一キャラと気づきにくい( ゚Д゚)
ヴァンアーブルがグスタフに、「ギュスターヴの剣」を渡す上記の場面は、ちょっとした名場面でもある。
しかし、この時のヴァンアーブルと、1269年「南の砦で」シナリオで、ギュスターヴによって生き残ることができたヴァンアーブルが、同一キャラだと気づないと、「馴染みのある強めの剣」を受け取った程度の感想に終わる(‘Д’)
1269年「南の砦で」のヴァンアーブルとギュスターヴとフリン。
ギュスターヴとフリンは、このイベントで最期となる。
③2つのシナリオを交互するうちに、各シナリオのキャラを忘れていく
サガフロ2では、ギュスターヴ編とウィル編の2つのシナリオが用意されており、各シナリオの進め方はプレイヤーに委ねられている。
そのため、年代順に行うプレイヤーもいれば、まずはギュスターヴ編をある程度進め、キリの良いところでウィル編に遡るプレイヤーもいる。
プレイして気づくのが、ウィル編をしばらく進めてから、ギュスターヴ編を戻ると、ギュスターヴ編のキャラを忘れていることだ(‘◇’)ゞ
キャラを忘れていく原因として、ウィル編はダンジョンがメインであり、シナリオ1つ1つのクリアに時間を要するから。
したがって、ウィル編をまったり進めていると、ギュスターヴ編の登場回数の少ないキャラは、時間と共に、記憶から消えていくのだ。
ウィル編とギュスターヴ編のキャラの関係性が強ければ、この悲劇は防げたのに・・・
④中盤以降、一気に登場キャラが増える
ギュスターヴ亡き後は、親友であり妹の夫でもあるケルヴィンが焦点となる。
ケルヴィンに焦点が当たると、まるで見計らったように、敵も味方も、表舞台へ顔を出してくるため、一気に登場キャラが増える。
気づいたら、ケルヴィンとギュスターヴの妹のマリーが結婚していて、気づいたら子供が2人(チャールズ、フィリップ3世)いて、気づいたら愚息チャールズに、デーヴィドという人格者の子供がいました(‘Д’)
主人公の親友ポジションのキャラのくせして、これだけのライフイベントが描かれている。
僕自身の話ですが、初回プレイは、イベントを流し見していたため、チャールズやデーヴィドやフィリップ3世が、ギュスターヴやケルヴィンと、どのような関係か分からないまま、ストーリーは過ぎていきました(゚∀゚)
最終的にはラスボスを撃破するも・・・
グスタフの父っては誰なんだ?
プルミエールって何者?
サウスマウンドトップの功労者デーヴィドって誰よ?
そんな疑問を残しながら、エンディングを迎えたのでした(゚∀゚)
以上、中盤のイベントを、流し見した者の末路でした(>_<)
サガフロ2の低評価原因②:投げっぱなしのシナリオ
一般のRPGならば、事件があれば、犯人を見つけて(もしくは倒して)シナリオクリアとなるのだが、サガフロ2では様々なシナリオが、謎のまま過ぎ去っていくのである。
キャラの台詞を注意深く追っていれば、見えてくる事柄も確かにある。
しかし、アルティマニア等の攻略本や設定資料に頼らないと、補完されない事柄が多いのも事実。
確かに、考察の楽しみを残すことも、シナリオの面白味を増やす要素の1つである。
しかしながら、サガフロ2は従来のナンバリング作品と違い、ストーリー重視のゲームであることから、もう少し、ゲーム中で補完をするべきである!
せっかくなので、投げっぱなしの事例を3つ紹介しておく。
- ギュスターヴ謀殺の黒幕
- フィリップ2世暗殺の黒幕
- グスタフが放浪になった真相
①ギュスターヴ謀殺の黒幕
カンタール?
同志を狩られたアニマ教団??
最後まで、黒幕は明らかになりませんでした。
ギュスターヴは、南の砦でモンスター達に襲撃されて命を落とします。
しかしながら、襲撃のタイミングが良すぎたことから、モンスターの襲撃は偶然でなく、誰かの陰謀であることは間違いない。
②フィリップ2世暗殺の黒幕
ギュスターヴが、フィリップ2世を刺した兵に「誰の指図だ?」と問い詰められると「何をおっしゃいますか、貴方様の御命令ではありませんか」と答える。
このことから、暗殺の狙いは、ギュスターヴの立場を悪くして、得をする者だと考えられる。
作中では、アニマ教団を首謀者と断定して、アニマ教団狩りを行うも、証拠は出てきませんでした。
怪しいのは、敵対関係のカンタール??
③グスタフが放浪になった真相
叔父チャールズが嫌い??
グスタフの父フィリップ3世は、叔父チャールズに見殺し(援軍を出さなかった)にされている。
また、フィリップ3世は叔父チャールズの作戦で、大きな負傷も負っている。
このままでは自分も見殺しにされる?
政治の道具になりたくない??
今後のプレッシャー???
真相は明かされなかった・・・。
ちなみに、この画像の「父の遺言」とは、従兄弟のデーヴィドと共にヤーデ家を守ることである。
サガフロ2の低評価原因③:自由度が低い
ロマサガシリーズおよびサガフロンティアの醍醐味と言えば「自由」と「戦闘」であろう。
「自由」については、従来のRPGと違い、ダンジョンやシナリオ攻略の順番は、プレイヤーに委ねられる部分が多いのが特徴である。
例えば、雑魚敵出現においては、従来のRPGのように、Aという場所にBというモンスターが出現するわけでなく、戦闘回数N回以上はCが出現、戦闘回数M回以上はDが出現という、革命的なシステムを導入した。
この革命的なシステムにより、どこへ行っても、いきなり強敵が出現するわけでなく、行動範囲において「自由」を最大限に発揮することができたのだ。
ドラクエ1も、ダンジョン攻略の順番は、プレイヤーに委ねられていましたが、敵の出現配置が固定されていたため、現実的には、ある程度、攻略の順番は決められていた。
ドラクエシリーズあるあるが、橋を渡った瞬間、強敵が出現すること(゚∀゚)
しかし、サガフロ2では、次に攻略するシナリオが固定されているため、プレイヤーに選択の余地などありません!
それどころか、行きたい時に、行きたい街やダンジョンに行くことさえできません!!
サガフロ2において「行動の自由」は、一般のRPGを下回っているのだ!!!
ドラクエやFFでも、好きな時に、好きな街やダンジョンに行けたのに(‘Д’)
サガフロ2は、行き場所も制限されることから、プレイヤーの攻略手順に、大きな差が出ないのが特徴でもある。
旅行で例えるなら、自由行動が、ほぼ無に等しい、完全なツアー旅行だね(>_<)
そんなんじゃねェだろ!
オレは自由な冒険がしたいんだよ( ;∀;)
本シリーズに「自由」求めていたプレイヤーは、この部分が大きく減点対象となったはず!
なお、この「自由」の救済措置は、2周目以降、シナリオ攻略の順番をプレイヤーに委ねたことでしょう!
よって、いきなり1306年のラストダンジョン攻略や、1269年のギュスターヴが討たれるイベント攻略後、遡って1227年のギュスターヴ追放イベント攻略も可能となる。
サガフロ2低評価原因④:キャラ育成が限られる
続いて、ロマサガシリーズおよびサガフロンティアの醍醐味である「自由」と並ぶ「戦闘」について述べていく。
ロマサガシリーズおよびサガフロンティアでは、多くの仲間キャラが用意されていたため、最終メンバーは十人十色となる。
最終メンバーが、プレイヤー同士、一致するのが奇跡であるぐらいね(゚∀゚)
また、各プレイヤーが、思い入れのあるキャラ育成に励み、極限まで鍛え抜いたりするのが、このシリーズの醍醐味の1つでもある。
あぁ、クローディア、ハリード、アセルスが懐かしいわ(^^♪
ここからが本題です。
サガフロ2においても、確かに仲間キャラは多く登場する!
しかし、時代の流れと共に、姿を消していく・・・
最終的には、6人のメンバーとなるが、うち5人は1305年に登場となる。
最初から最後まで、現役でいるのは、1220年生まれのウィル(最終決戦時86歳)だけである。
なお、そのウィルも、しばらくはシナリオから姿を消す。
したがって、思い入れのあるキャラを極限まで鍛えても、全くの無意味となることが多い!
お気に入りだったエレノア、リッチ、サルゴン、ヨハンをもっと活躍させたかった・・
せめて、ロマサガ2のように、なんらかの形で、鍛え上げたステータスを継承させてほしかった。
評価できる点は、閃いた技や術に関しては、ロマサガ2の技道場のように、1人が閃けば、仲間や後世のキャラへ共有できること。
ぶっちゃけ、ラスボスの難易度が高い理由の半分は、このキャラ育成の仕組みのせい!
サガフロ2の低評価原因⑤:戦闘が地味
戦闘の地味さは、前作のサガフロンティアをプレイした方は、特に感じる部分である。
サガフロ1では1つの技でも、キャラやカメラワークの動きが激しく、躍動感溢れる戦闘であった。
また、サガフロ1より新たに導入された「連携システム」においては、こちらが意図していなくても、無造作に連携を発動してくれることも多く、偶然の連携により、強ボスを撃破できたプレイヤーも多かったはず。
特に4連携、5連携は、発動時のエフェクトにも力が入っており、どのような連携技を見せてくれるのか、ワクワクさせてくれた(^^♪
しかし、サガフロ2では、カメラワークの動きが緩やかであるせいか、サガフロ1程の躍動感はない。
また、連携技においても、3連携以上に関しては発動率が低く、戦闘におけるワクワク感は少なくった。
他にも、サガフロ2では、BGM担当が伊藤賢治(イトケン)から変更され、イトケン独特の疾走感溢れる曲は消え去った。
結果、サガフロ2の戦闘は落ち着いてしまった!
サガフロ1のような派手な戦闘を期待して、サガフロ2に挑むと、がっかり感が半端ない(>_<)
またBGMにおいても、ナンバリング作品である以上、ロマサガシリーズやサガフロのイトケン曲と、比較されるのは仕方のないこと!
おわりに
サガフロ2は、これまでのシリーズと比較して、内容を大きく変更したこと、説明不足のシナリオ、自由度が少ないシステムであったことから、評価は大きく別れた作品となりました。
しかし、これまでのシリーズの固定概念を、打ち破ったことは事実である!
そして、今回挙げたような低評価ポイントはあるも、サガフロ2独自の魅力により、シナリオ主人公であるギュズターヴのように、徐々に人々を惹きつけた作品とも言えます。
個人的には、戦闘はあまり期待してはダメだけど、シナリオはじっくり楽しめる作品です(^^♪
最後に1つ言わせてもらうと、サガフロ2の低評価の1つに「難易度が高い」ことを挙げている方を見かけますが、これは過去作品の経験者にとっては疑問視するところ。
確かに、コンバット「サウスマウンドトップの戦い」の難易度は高い!
しかし、高評価を受けているFFTの「ウィーグラフ戦」に比べれば可愛いもの(‘◇’)ゞ
確かにラスボスも強く、最終メンバーを鍛えないと太刀打ちできない!
しかし、根強い人気を持つロマサガ2の「ラスボス七英雄」のような、詰むレベルの強さではない(^^)
そもそも、本シリーズは難易度高めで、各難所をクリアすることに喜びを味わう「M仕様」のゲームである。
そのため、難易度が高いことは「自由」同様に、本シリーズの醍醐味でもある!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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