FFT(ファイナルファンタジータクティクス)は学生時代に発売月にPS版を購入。
その後もPS版にはお世話になり、スマホ版も購入しています。
過去記事を読まれた方はご存知だと思いますが、FFTにはどっぷり嵌っています。
なぜ20年以上前に発売したゲームに今もなお憑りつかれているのか振り返ると、FFTが他のゲームと比較して独自の魅力があったからです。
- 濃厚なストーリー
- 個性的なキャラ
- 飽きにくい戦闘システム
本記事ではFFTの上記3つの魅力についてお伝えします。
FFT魅力①:濃厚なストーリー
FFTは従来のFFシリーズ同様に中世が舞台となりますが、勧善懲悪的な王道ファンタジーとは対極な作品です。
そのため、世界観・シナリオ共に下記のようにダークな雰囲気でまとめられている。
- 徹底した階級主義社会
- 貴族の覇権争い
- 戦乱に乗じて、かつての権勢を取り戻そうとする教皇の野望
- 裏で暗躍する謎の組織
五十年戦争の敗北後が舞台となるchapter1
タイトルは「持たざる者」
chapter1では、身分の違いに違和感を示していた元騎士団の者たちとの戦いとなります。
戦いの中で主人公ラムザ達は身分の違いに疑問視を持ちます。
また「力」というワードが命題となっているのもchapter1の特徴。
- 力を持つ者
- 力を欲する者
- 力を持たざる者
- 力を持つことに疑問を持つ者
どれだけ努力しても、「持たざる者」は将軍にもなれない・・・
chapter1から1年後が舞台のchapter2
タイトルは「利用するもの、されるもの」
タイトルの通り、人間の腹黒さが露呈されています。
王女は自分に近寄る者が味方なのか自分を利用する者なのか疑心暗鬼に陥ります。
chapter2のラムザは、貴族の名門であるベオルブ家の名を捨て貴族から傭兵にジョブチェンジしています。
しかしながら、王女誘拐事件により、ラムザは貴族同士の争いを通じて再び貴族の世界に足を踏み入れます。
裏切りシーンが多いのもchapter2の特徴。
したがって、ラムザやアグリアスのような真面目なキャラは罠に嵌っていきます。
また、様々なグループが登場しますが、目的はそれぞれ異なります。
chapter2終盤では人外の者も出現し、ラムザは世界の危機をいち早く知ることになります。
獅子戦争勃発から3か月後が舞台のchapter3
タイトルは「偽らざる者」
ラムザと獅子戦争の裏で暗躍する神殿騎士団との戦いが始まります。
ラムザは世界を救うために戦っているにも関わらず、教会から〝異端者”の烙印を押されてしまい社会的に抹殺されてしまいます。
主人公が社会的に抹殺されるゲームって、意外と少ないのでは・・・
救いなのが少数ながらラムザの理解者がいること。
chapter3の締めは偽りの力に溺れたウィーグラフVS偽らざる努力を続けるラムザ。
戦闘難易度はトラウマレベルです。
締めのchapter4
タイトルは「愛にすべてを」
chapter4ではFFシリーズらしく、敵が人間から「人外の者」に変わってきます。
敵が人間から「人外の者」に変わっていく場面は賛否両論ですが、個人的には筋はしっかり通っていたので納得しています。
ただし、chapter4は伏線の回収、妹の奪還、悪魔退治がメインとストーリーとしてはやや魅力に欠けます。
また、chapter4は長いうえに戦闘もストーリーもこれまでより単調になりやすいことから、過去のプレイでchapter4の最中に挫折することもあります。
FFT魅力②:個性的なキャラ
FFTは濃厚なストーリーという土台がありますが、土台の上で演じるキャラたちも、ストーリーに負けないぐらい個性的です。
味方より敵キャラの方がキャラが立っているのもFFTの特徴です。
貴族至上主義であり、平民を家畜扱いするアルガス。
革命を目指すも己の無力さを痛感して、力ある者の下につくウィーグラフ。
スケールの大きい思想を持つ、神殿騎士団の中で浮いた存在であったバルク。
策略家で目的のためなら身内にも手をかける、主人公の兄ダイスダーグ。
味方キャラで一番人気は騎士道溢れるアグリアス。
アグリアスは王道RPGではよく見かけるキャラですが、FFTでは珍しいです。
これらの魅力的なキャラに共通するのが、性格や信条を細かく設定していること。
例えば、序盤の敵役であるアルガスは「家畜に神はいない」という名言(暴言)を吐きますが、階級主義社会という背景からすれば、アルガスの言動もあながち間違っているとは言えません。
現にダイスダーグやザルバッグも平民であるディリータの妹ティータを人質に取られた際、顔見知りであるにも関わらず、あっさり見殺しにしています。
同じくchapter1から悪役認定されているダイスダーグも「力ある者が力なき者を支配することは、責務であり当然」と一貫しており行動にブレがありません。
ガフガリオンの特徴として超現実主義の他に、セリフの「ん」がカタカナの「ン」に変換していることが挙げられます。
FFT魅力③:飽きにくい戦闘システム
FFTの戦闘システムの特徴は2つ。
- 自由度の高さ
- 難易度は高め
自由度の高さ
FFTは非常に自由度が高いゲームと言えます。
自由度の高さに最も貢献しているのがジョブ・アビリティシステム。
最初のジョブは見習い戦士とアイテム士ですが、ジョブレベルが一定に達するとナイト、モンク、白魔導士、黒魔導士の道が開けます。
中級・上級ジョブ条件も初級ジョブレベルが一定に達することなので、その気になればchapter1で全ジョブ解放も可能。
序盤で全ジョブ解放してしまうと、ゲーム難易度が一気に落ちると思うかもしれませんが気にしなくてよいです。
FFTではレベルの他、装備品によって最大HPや最大MPの補正も行っているからです。
したがって、序盤で白魔導士の最強攻撃魔法「ホーリー」を習得しても、放つだけのMPはありません。
侍なんか良い例で、刀は中盤以降でしか販売されないため、序盤で侍ジョブを鍛えても本領発揮ができません。
一方、侍のアビリティ「白刃取り」は装備と一切関係ないため、習得すれば攻略は一気に楽になります。
FFTではジョブよりアビリティの組み合わせで戦局が大きく変わるよ。
またFF3やFF5のようにジョブ解放条件がイベントでないため、序盤からジョブの選択肢が多いです。
ジョブとアビリティをいろいろ組み合わせてゲームを進めることができるため、周回プレイも耐えられ、何度でも遊べる仕様になっています。
難易度は高め
FFTでは序盤から単調な戦闘は少なく、気を抜くと序盤でも全滅します。
むしろ、序盤のほうが習得アビリティが少なく戦闘の手段が限られるため、難易度が高いと言い切るプレイヤーも多いです。
そんなわけで、周回プレイでもほどよい緊張感をもってプレイできます。
最難関と呼ばれる、chapter3のリオファネス城は、何度プレイしても手に汗を握ります。
FFTではバランスブレイカーと呼ばれるアビリティが複数存在しますが、縛りプレイにしてしまえば問題ありません。
戦闘においては、FFTの敵キャラは理にかなった行動をしてくるため、一回一回の戦闘がコンピューターとの頭脳戦となります。
戦術がしっかりしていれば格上メンバー撃破可能です。
大半の戦闘は味方より敵の方が人数も多く、戦闘スタート時のポジショニングも敵の方が有利なことが多いため、撃破(勝利)の達成感を味わえる場面は多いです。
FFT3つの魅力まとめ
本記事ではFFTのなかで、とくに魅力と感じたこと3つをお伝えしました。
- 濃厚なストーリー
- 個性的なキャラ
- 飽きにくい戦闘システム
FFTは20年前以上に発売されたにも関わらず、僕を含め今もなお根強いファンが多くいます。
スクエア・エニックスも多くの支持者がいることを見越して、今もなおスマホアプリで販売しています。
自分が最初にプレイしたのは中学生でしたが、社会人を長くやって再びプレイしてみると、学生の時とは違う感想が得られるのもFFTならではの特徴かもしれません。
- アルガスの言い分も一理ある。
- 自分がこの時代にいたら、現実主義のガフガリオンに一番共感できる。
また、周回プレイをしてみると、最初の頃は見向きもしなかったアビリティの実用さを発見できることから、このゲームの奥深さが実感できます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
お世話になった攻略本です。
聞くだけで情景が浮かんでくるサウンドトラック。