こんにちは、少年の心を持ち続けるcoco13世です。
今日は、1989年から1996年のジャンプ黄金時代に連載されていた、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』について、お話をします。
タイトルの通り、ドラゴンクエストをモチーフにした漫画ですが、アバンストラッシュやメドローアといった、作品独自の技や呪文もいくつかあります。
こんにちは、今でも我が子相手にアバンストラッシュを放つことがあるcoco13世です。 2019年12月21日に、すごいサプライズが舞い込みました。 幕張メッセで開催中の“ジャンプフェスタ2[…]
シナリオも、原作と同じくシンプルで、勇者が魔王を倒すお話ですが、少年ジャンプの三原則「努力、友情、勝利」もしっかりおさえています。
そして、全37巻にも関わらず、名場面がとても多いのが、ダイの大冒険の特徴です。
そんな数々の名場面から、厳選した20選を、時系列順で紹介していきたいと思います。
長くなるので、ここでは前半10選を紹介します。
ダイの大冒険 名場面1・・クロコダイル戦(2戦目)
…おまえたちのような相手に敗れたのであれば全く悔いはない…
むしろ誇るべきことだ…
ダイの大冒険4巻67Pより引用
4巻・・小さな勇者たち
己が身の可愛いさに、ダイの育て親を人質に取り、勝利を得ようとしたクロコダイン。
一方、仲間のために、命懸けで立ち向かい、ダイに後を託す、未熟で非力なポップ。
そんなポップを見たクロコダインは、「この勝利は、男の誇りを失ってまで得る価値なのか」と、戸惑います。(人質作戦は妖魔司教ザボエラの策)
最終的にはダイに敗れますが、最後にクロコダインは、上記のセリフを言い残します。
敗北して瀕死にも関わらず、相手(見下していたポップを含む)を最大限評価する、クロコダインの武人としての心情が伝わってくるセリフでした。
負かした相手に、ここまでのセリフを言える者がいるだろうか…
多分、クロコダインが全キャラ中、最も愚直で、熱い漢ですね。
ネット上でも、一番ネタにされるぐらい熱いワニ野郎、もしくはピンクいワニ野郎ですね。
ダイの大冒険 名場面2・・フレイザード初戦
オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…
勝つのが好きなんだよォォッ!!
ダイの大冒険6巻98Pより引用
6巻・・恐怖の結界呪法
ダイとの戦いで苦戦するフレイザードは、伝説の禁呪法「氷炎結界呪法」を使います。
氷炎結界の中では、通常の5分の1しか力を発揮できず、形勢逆転してしまいます。
ちなみに、禁呪法はあまりに汚い手段で、使用すると魔法使いの間では、仲間外れにされます。
力を出し切れないダイが、「正々堂々と戦えないのか」というセリフに対して、フレイザードの答え(戦いの概念)が上記のセリフです。
フレイザードは暴虐で、何よりも勝利を第一に考える、最も分かりやすい悪役です。
女性の顔を燃やしたり、不意打ちでマァムを殺そうとしたり、ミストバーンから授かった力に溺れ、ミストバーンを逆に倒そうと企んだり、徹底的な悪役ぶりです。
そして、もう1つ言うならば、フレイザードは、勝利と栄光への執念もすごいです。
これは、自分が生まれてから日が浅く歴史がないため、焦っていたところもあります。
妖魔司教ザボエラとは、一味違う悪役でしたね。
ダイの大冒険 名場面3・・ハドラー不意打ち
男の戦いには…勝ち負けより大事なものがあるんだってことをな…!!
ダイの大冒険13巻41Pより引用
13巻・・帰ってきたマァム…!!?
度重なる失態を犯したハドラーは、大魔王バーンより最後の通告を受け、窮地に追い込まれます。
そして、勝利の手段を選んでいる余裕がないハドラーは、クロコダインと同じように、妖魔司教ザボエラと手を組み、だまし討ちと、不意打ちで攻めてきます。
そんな追い込まれたハドラーに対して、ポップが上記のセリフを言い放ちます。
ポップがこのセリフの前に、ハドラーに「みそこなったぜ」、「残酷だけど卑怯じゃなかった」と、言っているあたりから、ハドラーに対して、残虐な敵ながら、一定の評価はしていたのでしょう。
最初のハドラーは、魔軍司令という中間管理職の立場で、威厳のない魔王でしたが、このセリフのあたりから、作者の中で少しずつ、補正が入ってきたような気がします。
ダイの大冒険 名場面4・・キルバーンからの逃亡
…そろそろつきあいも長いからな
ダイの大冒険17巻118Pより引用
17巻・・勇気ある撤退
ダイ&ポップVSハドラー&ミストバーン&キルバーンでは、ダイとハドラーが相打ちとなります。
ダイを横取りされたキルバーンは、ダイの代わりにポップを始末しようとし、ポップも当初は、1人でとことん戦おうとしますが、自分がやるべきことは、戦うのではなく、全力で逃げて、みんなに状況を伝えることだと気づき撤退します。
キルバーンも、ポップを逃がすまいと追跡してきますが、後一歩のところで、クロコダインが助けにくるのです。
しかし、いきなりポップを連れて撤退!!
あの勇猛なクロコダインが、いきなり逃げたことに、キルバーンも驚きを隠せません!
ポップはクロコダインに、ダイを見捨て逃げたくなかったと、弁解しようとしますが、クロコダインは、ポップが仲間を見捨て逃げることなんて、よほどなことだと察したからこそ、迷いなく即時撤退を選べたと、言ってくれます。
そして、その後にさりげなく、上記のセリフをポップに言います。
ポップとクロコダインの、今まで積み重ねた、信頼の結晶とも言えるセリフでしたね。
ポップが、理由もなく仲間を見捨てることなどない!と信じるクロコダインの強い信頼が伝わる場面でした。
ダイの大冒険 名場面5・・ダイ&バランVSハドラー
…相変わらず…寝かしつけるのが下手だな…
ダイの大冒険21巻153Pより引用
21巻・・さらば我が子よ…!!
父バランをかばい、重傷を負ったダイ。
それでも二人で力を合わせ、ハドラーと戦おうとするダイの姿を見て、バランはある決心をします。
ラリホーマ(催眠呪文)
なんと、ダイを強制的に寝かそうとします。
子供がどう願っても、親とは常にこうしてしまうものなのだ。
最後の最後で私にも、人間らしい感情とやらが、目ばえたのかしれんな。
バランが犠牲になるのを感じ取ったダイは、涙を流しながらバランに抵抗するも、寝落ちしてしまいます。
そして、寝かしつけた後のバランの心情が、上記の通りです。
バランもダイとはこれが最後だと、覚悟していたに違いありません。
だからこそ、ダイの寝顔を見て、妻と3人で暮らしていた時の、走馬燈が巡ったのでしょう。
父としては不器用なバランが、最も父親らしい姿を見せたシーンです。
この場面は、実際に僕自身が父親になり、子供達と過ごすようになって、改めて良さが伝わる場面でした。
個人的には、バランの最期の場面より、このシーンの方が、心にグッときました。
ダイの大冒険 名場面6・・大魔王バーン戦(初戦)
…今のはメラゾーマではない…
メラだ…
ダイの大冒険22巻153Pより引用
22巻・・次元の違い…!!
ずばり、大魔王バーンの名言です!
バーンの指先から放たれた火の粉。
その火の粉は、ポップのメラゾーマ(火炎系最強呪文)の連発ですら、打ち消すことができません。
「あんな小さな火の粉なのに、大魔王のメラゾーマは俺の何倍の威力もあるのか」と悔しがるポップ。
そんなポップに対して大魔王が、上記の追い打ちのセリフを伝えます。
メラ=火炎系最弱呪文である。
魔法力の次元の差を見せつけられた場面であると同時に、絶望的な戦力差が、伝わってくる場面でもあります。
こんな敵にどうやって勝つのだと、疑問に思った読者は多かったはずです。
ドラゴンボールのフリーザ様の「私の戦闘能力は53万です」と、同格の名言ですね!
ちなみに、幹部のドドリアとザーボンの戦闘能力は、それぞれ2万5千と3万程でしたので、この数字はインパクト大でしたね!
ダイの大冒険 名場面7・・大魔王バーン戦(初戦)
…その時、余は真に魔界の神となる
かつての神々が犯した愚行を余が償うのだッ!!!!
ダイの大冒険23巻21Pより引用
23巻・・太陽を我が手に…!!
大魔王の野望のスケールの壮大さが、伝わる場面です。
バーンは、太陽を非常に高く評価しており(自分の魔力でも太陽は作り出せないため)、かつて神々が、脆弱であることを理由として、人間に地上を与え、魔族と竜を、地上のはるか地底に存在する、魔界に押し込めたことに不服を感じていました。
そのため、地上を消滅させ、魔界に太陽の光を降り注がせようとしたのです。
そんな想いを、上記のセリフと共に、ポップやマァムに伝えます。
大魔王の野望が、数千年単位で行われてたこと、神々の行為を正すこと、地上を天井のふたぐらいにしか思っていないスケールの違いから、ポップ達は戦意喪失してしまいます。
原作のドラクエのゲームにおいても、これほど壮大な野望を持ったラスボスは、いませんでしたね。
ダイの大冒険 名場面8・・ハドラー処刑
オレをなめるなァッ!!!
大魔王ォッ!!!!
ダイの大冒険23巻98Pより引用
23巻・・まさか!!?の救援者
バーンに剣を折られ、戦意を失ったダイ達。
そんなダイ達との戦いを終わらせようと、バーンはカラミティウォールという、衝撃波の光壁の技を放ちます。
じわじわとダイ達に迫る、衝撃波の光壁。
ヒュンケルやクロコダインが自ら壁となるも、全く止めることができません。
そして、衝撃波の光壁が、ポップとマァムの元に迫ってくる間際に、まさかのハドラーが助けてくれます!
ハドラーは助けたのでなく、自分の目標である打倒ダイを、他の誰にも譲りたくないとのことでしたが・・・
しかし、目の前の獲物を攫われては、自称寛大なバーンも許すわけにいかなく、ハドラーの部下の面前で、公開処刑を行おうとします。
ハドラーの部下で、最もハドラーに近い存在であるヒムも「こんな所でオシマイなのかっ」と悔しがります。(ハドラーの部下は、ハドラーが死ぬと一緒に死ぬ宿命。)
警告通り、バーンがハドラーの首を刎ねようとしたときに、なんと、白刃取りで受け止め、バーンの攻撃をはじき返します。
そのときにハドラーが、バーンに向かって、上記のセリフを言い放ちます!!
自分の体内に、爆弾を仕込んだ怒りもあったのであろうが、それ以上に、アバンの使徒打倒の目的を果たすためなら、大魔王をも敵に回してしまう、ハドラーの強さが描かれえた名場面でした。
ダイの大冒険 名場面9・・勇者一行の敗北
…とりあえずゆっくり泣いていてもいいぜ…
ダイの大冒険24巻61P、62Pより引用
24巻・・最後の希望
大魔王初戦は完敗するも、なんとか一命を取り留めたダイ。
しかし、勇者という期待に応えられない自分を恐れ、みんなの前から逃げ出し、姿を消してしまいます。
そして、人知れず場所で、どうすればいいのか苦悩するダイを見つけたポップが、不意打ちで上記のセリフを伝えます。
初めて挫折を味わったダイを、ヘタレで仲間を見捨て、逃げ出した実績のあるポップがフォローするという、貴重な場面でした。
また、逃げ出したダイに対して、何も言わず付き合ってくれる、ポップの優しさも伝わる場面でした。
まぁ、父親を死なせ、最強の剣は折られ、竜の神より「大魔王の力は、神をも上回っている」と言われれば、誰だって逃げ出したくなるし、責める人もいないでしょう。
ダイの大冒険 名場面10・・ポップとマトリフ
オレに”マトリフのしるし”とかいうのがあったら、とっくにくれてやってるところだ…!!
ダイの大冒険24巻187Pより引用
24巻・・ポップの苦悩
ポップは最後の最後で、越えられない一線が来てしまいます。
その悩みを相談するために、師匠であるマトリフの元を訪れます。
しかし、その悩みの内容は、自分自身の問題であり、マトリフに話をしても、どうにかなるわけでない事は、ポップも分かっています。
そんな苦悩するポップを見てマトリフが、うれしくなってしまいます。
最初出会ったときは、ただの鼻タレが、そんな次元までたどり着いたことに!
そして、マトリフがポップに、笑顔で上記のセリフを伝えます。
戦闘面だけでなく、精神面でも飛躍的に成長したポップを、あの横暴なマトリフが認めたという、心温まる場面でした。
ネタバレになりますが、ポップの悩みの本質は”血統”です。
数ある漫画の主人公でも、この”血統”は重要な要素です。
ちなみにダイ一味は、
ダイ・・・正統たる竜の騎士と、王国のお姫様の子
レオナ・・・カリスマ性ある王女
マァム・・・両親が、かつてアバンと共に魔王と戦った仲間
ヒュンケル・・子供のころから、アバン(善)とミストバーン(闇)から、指導を受けている戦闘のプロ
ポップ・・田舎の武器屋の息子
努力で埋めることができない”血統”だからこそ、それを乗り越えていく姿に、読者は共感するのだと思います。
そして最後に朗報。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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