スクエア:1993-12-10
難易度:S
やりこみ度:S
クリア回数:4回
こんにちは、ロマサガシリーズは社会人になってからデビューしたcoco13世です。
突然ですがロマサガ2と聞いて、何が思い浮かびますか?
七英雄、閃き、クイックタイム、伝承法、フリーシナリオといった一般的な語句。
それとも、理不尽、詰む、高難易度、鬼畜、謀殺といった、最近のゲームではあまり出てこない語句。
個人的には、ゲームではあまり出てこない語句の方が思い浮かびます。
しかし、理不尽かつ鬼畜な特徴を持つゲームにも関わらず、ロマサガ2は根強いファンに支えられています。
そしてネット上では、攻略、感想、考察といった様々な記事がアップされています。
また、スクエア・エニックスも根強いファンが多いことを認識しており、Wii、3DS、PS4、Steam、スマホアプリ、Nintendo Switch等、様々な形態でロマサガ2を販売しています。
なぜロマサガ2は、ここまで多くのファンに、今もなお愛されているのか!?
その理由を徹底解説していきます。
ロマサガ2が愛される理由①:何度も遊びたくなるフリーシナリオ
一般のRPGは、世界に散らばる各イベントを順番にこなしながら進めていくことになる。
そのため2周目以降、新鮮さは欠けていく。
しかし本作品は「フリーシナリオ」を採用している。
そのため世界に散らばる各イベントを、好きな順番でプレイしていける。
また2周目以降は、前回とは違った進め方を選ぶこともできる。
序盤のボス撃破後から、最終皇帝までの間(ゲーム全体の約90%)は、完全にプレイヤーに委ねられている。
どの地方から攻略しようが、どの七英雄から撃破しようが縛りはない。
1周目はこっちは後回しにしたけど、2周目はこっちから進めていこう!
あそこの宝箱は強い武器が入ってるから早めに取りにいこう!
あのボスは真っ向から戦ったら強いけど、陣形や術を駆使すれば序盤でも勝てるかもしれない!
2周目以降は、新たに判明した情報を元にして、
どう戦略を練り、どう実行していくのか
と挑戦意欲が不思議と沸いてきます。
ドラクエだって序盤からイオナズンを連発するボスがいても、魔法を跳ね返す「マホカンタ」を習得していれば、戦略次第ではなんとかなったりする。
ベストプレイを目指し、何度も遊びたくなるのがロマサガ2の魅力である!
ロマサガ2が愛される理由②:とにかく戦闘重視
一般のRPGは、ストーリーと戦闘の両方のバランスを大事にしている。
しかしロマサガ2は、極端なほど戦闘に偏っている!
ストーリーなんて簡単に言えば、帝国の領土を広めつつ、各地方で暗躍している七英雄を撃破するだけ。
最近のゲームでよく見かける、キャラの恋愛や友情、泣けるシーンなんてものは皆無。
各キャラに感情移入などなく、キャラなぞ迫りくる敵をいかに効率的に撃破するかのコマ程度にし思えない。
そんな戦闘にステータスを全振りしたロマサガ2は、独自の戦闘システムを導入している。
ロマサガ2戦闘システム①:閃き
一般のRPGであれば、レベル上げやスキルポイントによって技を修得する。
しかしロマサガ2は「閃き」という、ロマサガ独自の修得を採用している。
この「閃き」システムは、FFでいう「ATB(アクティブタイムバトル)」と同じくらい劇的な独自システムである!
戦闘中に攻撃を行おうとしたキャラクターの頭上で突然、豆電球が光る!
次の瞬間、新たな技や見切りを閃くのである。
閃きにおいては高ランクの敵ほど、閃きやすい特徴がある。
また、閃きはランダム要素が強いため、予期せぬタイミングで強い技を閃くこともある。
そんな時は、閃きと共に一瞬、脳内麻薬が分泌する!
敵・味方共に火力重視であり、攻撃が最大の防御ともいえるロマサガ2。
そんなロマサガ2において、高火力の技の閃き状況は、そのままゲーム難易度へ直結する。
また閃いた技は年代ジャンプ(次世代に移行)することで、次世代では全員が使用可能になるのも大きな特徴である。
極端に言えば、強力な技を予期せぬタイミングで閃いたから、攻略する順序を変更してみようかと考えるぐらい、閃きによる技は重視されている。
ロマサガ2戦闘システム②:スキル
一般のRPGであれば、レベルと共にステータスが上がっていく。
そのため、どのような戦い方をしても、キャラの成長に大きく差は出ない。
しかし本作品はレベルという概念はなく、戦い方によってキャラの成長は大きく変わる!
火の術しか使わないキャラは、火のスキルしか上がらない。
槍しか使わないキャラは、槍のスキルしか上がらない。
例外としてHPだけは上がる。
つまりプレイヤーによって、キャラがどのような成長を果たすかは千差万別である。
スキルを上げる利点は2つある。
1つ目が技や術の威力が上がること。
2つ目が最大WP(技ポイント)や最大JP(術ポイント)も上がること。
雑魚敵が加速度的に強くなっていくロマサガ2では、スキル上げも重要な戦略要素となる。
1つのスキルを徹底して上げていくのか。
それとも、全般的にスキルを底上げしていくのかはプレイヤーに委ねられる。
僕自身は、中盤までは頻繁に使うスキルのみを上げ、後半で一気に全般のスキルを底上げするスタイルを取っているよ。
ロマサガ2戦闘システム③:陣形
ロマサガ2では主人公(皇帝)を含む5人メンバーで、様々な陣形で敵と戦っていく。
陣形にもいろいろ特徴がある。
必ず全員が先制攻撃できる「ラピッドストリーム」
必ず全員が後攻となるが、防御状態となる「ムーフェンス」
皇帝が真ん中に位置し、敵の攻撃を集中的に受ける「鳳天舞の陣」
皇帝が先陣に位置し、皇帝と真ん中の2人の攻撃と素早さが上がる、最強と名高い「アマゾンストライク」
陣形も戦略の大きな要素となってくる。
1ターンで敵を殲滅できる火力があれば「ラピッドストリーム」は最大限発揮できる
長期戦を見越すなら「ムーフェンス」の効果も侮ることができない。
強敵との戦いでも「陣形」を変えることにより、難なく撃破できるのがロマサガ2の醍醐味でもある。
続いては陣形の修得方法だが、陣形を保有しているキャラ(アマゾネス、格闘家、シーフ等)を、主人公(皇帝)にするだけである。
陣形を得て、用済みの主人公(皇帝)をルドン高原に行き、あえて全滅(皇帝を謀殺)する「ルドン送り」はあまりに有名。
主人公(皇帝)を変更するには、全滅して他の皇帝に意志を引き継ぐか、イベントクリアによる年代ジャンプしか方法がないので、謀殺はやむを得ない行為である。
「ルドン高原」まで行くのが手間であれば、序盤の「ゴブリンの巣」を謀殺の場として残しておくとよい。
余談だが、ロマサガ2をプレイする以上、多くのプレイヤーは、この「皇帝謀殺」に手を染めることになる。
ただ、この「皇帝謀殺」は公式推奨されているので、モラルなど気にせず、どんどん活用してほしい!
繰り返すが、ロマサガ2においてストーリーは皆無で、純粋に戦闘を楽しむゲームである。
キャラに感情移入し、皇帝謀殺も出来ぬプレイヤーは、ロマサガ2の戦場では生き残ることは至難である!
キャラなど、戦局を如何にして優位な状況に運ぶかの「コマ」に過ぎないことを、肝に銘じなければならない。
ロマサガ2戦闘システム④:武具開発
一般のRPGであれば、物語の進捗に伴い、徐々に強い武具が販売される、ご都合主義である。
ロマサガ2では、プレイヤーが使いたい武具を、個別に開発して強くしていく仕組みである。
武具は最大3回の開発が可能である。
ただし1世代で開発は1回だけ!
開発した世代では、1つだけ試作品として開発した武具を入手できるが、次世代では量産品となり、いくつでも入手できる。
スキル同様に、好きな武具(剣、槍、斧、軽鎧、頭防具、盾等)を個別に徹底開発していくか、全体的に底上げして開発していくかはプレイヤーの自由。
ただし、開発には多額のお金が必要となるため、計画性なく開発していると、武具の性能と敵の強さのバランスが崩れ、詰む未来が見えてくる・・・
他のゲームと違いロマサガ2では、中盤以降の雑魚キャラの攻撃力は尋常である。
マジな話、防具が最弱だと1,000以上のダメージを与えてくる!
あっ、ロマサガ2の最大HPは999ね(^^)/
ドラクエ6で例えるなら、キラーマシンガ相手に銅の剣や旅人の服で戦うような状況に陥る。
ロマサガ2戦闘システム⑤:キャラ特性と素質
本作品にはシーフ、軍師、ノーマッド、イーストガード等、20種類以上のクラスがある。
さらに1つのクラスにおいて、8人のキャラが存在している。
注意したいのが、同じクラスでもキャラによって持っている特性や素質が違うことである。
例えば軍師というクラスには、火地天の3つの術の素質を持ち、魔力が全キャラ最高峰である代わりにLPが5しかない、コウメイというキャラが存在する。
また、水風天の3つの術の素質を持ち、突出した能力はない代わりにバランスが良い、コウキンというキャラが存在する。
同じ軍師でもキャラ特性によって戦い方は大きく異なってくる!
戦士系キャラにおいては、さらに注意しないといけないことがある!
ステータス特性だけでなく、閃きの「素質」である。
例えば体術を得意とするサラマンダーでも、全キャラが体術最強技「千手観音」を閃くわけではない!
「千手観音」を閃く素質のないキャラは、絶対に閃くことは出来ない!
もう一度言う。
素質のない者は、絶対に閃くことは出来ない!
ステータス特性と違い、キャラの素質は、目で見て確認できない酷な仕様である。
そのためメンバー構成を行う際は、どのような技を閃きたいのか、どのような技や術を使いたいのか、キャラの特性と素質をしっかり考えることが必要不可欠である。
プレイヤーによっては、同じ戦士系メンバーでも、メンバー構成は大きく異なってもおかしくないのが、ロマサガ2の特徴でもある。
ロマサガ2戦闘システム⑥:年代ジャンプ
ロマサガ2の中で、一番の独自システムが、この「年代ジャンプ」である。
様々なイベントの節目で、突如「○○○年後」と時が進むのである。
時が進むため、当然ながら皇帝をはじめ、メンバーは総入替となる。
なぜなら、年代ジャンプには以下4つの特徴があるからだ。
- 各メンバーが鍛えたスキルレベルは持ち越しされる。
- 各メンバーが閃いた技は、技道場に登録され年代ジャンプ後、素質に関係なく全キャラが使用可能。
- 開発した武具は年代ジャンプ後、汎用化されて無限に入手できる。
- 合成術も開発した時代は、誰も修得できないが年代ジャンプ後、全員が修得可能となる。
- 年代ジャンプ時に戦闘回数の25%が加算される。
⑤は少し分かりずらいから説明をする。
例えば200回戦闘を行って年代ジャンプをした場合、25%加算した250回戦闘を行ったとみなされる。
そして、ロマサガ2では戦闘回数によってHPが増加する仕様である。
年代ジャンプ後のメンバーのHPが増加しているのは⑤が要因である。
①~⑤の特徴から言えることは
控えめに言って「年代ジャンプ」はメリットばかりである!
強敵と遭遇して勝てなくても、年代ジャンプ後はあらゆる面で、メンバーは強化される。
そのため、年代ジャンプ後に再結成したメンバーだと、すんなり前世代の強敵を撃破できたりもする。
七英雄は、どいつも強敵で、最初は太刀打ちできない。
しかしながら、長い年月をかけて徐々にやり合えるようになる
この「年代ジャンプ」という仕様は、まさに1つの大河ドラマともいえる!
ロマサガ2が愛される理由③:七英雄という魅力的な敵
ロマサガ2はストーリーを重視していないため、味方キャラの戦闘を除く個性などなく、キャラの魅力は特に感じない。
しかし、敵対する七英雄は魅力に溢れているのだ!
このゲームの真の主人公は、七英雄だと言い切るプレイヤーも多くいる。
なぜ、そこまで魅力的なのか、まとめてみました。
ロマサガ2七英雄の魅力①:考察する部分(謎)が多い
クジンシーのように、世界征服を企む分かりやすい奴もいる。
ノエルやロックブーケのように、遺跡の調査等の意味深な活動を行っている奴もいる。
ボクホーンやスービエのように、裏で暗躍している奴もいる。
なぜ七英雄が、このような行動をなぜ起こしているのか、プレイ中では全ては明かされない。
そのため、考察する余地が出てくる。
なぜ、かつて英雄と呼ばれた7人が突如現れたのかは、物語後半で軽く明かされているが、その部分には謎が残る。
ネット上では、今もなお、様々な憶測が挙げられている。
自分なりに、七英雄のストーリーや行動を考察しながらプレイすると、新たな発見もあり、ストーリーにおいても、楽しみを見いだせるるかもしれない。
ロマサガ2七英雄の魅力②:個性豊かな7人
よくある設定ですが、七英雄の7人は、性格はもちろん、思想や行動も違うことから、多くのプレイヤーにインパクトを与えてくれた。
なんというか・・・・
全員、個性が強い!!
ロマサガ1の三邪神と、ロマサガ3の四魔貴族は全員思い出せなくても、七英雄ははっきり覚えているプレイヤーも多いのでは??
嫌われ者のクジンシー
最初に戦う七英雄。
7人の中ではネタレベルの小物(゚∀゚)
「このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ!」
「パワーアップして必ず復讐してやるぞ!」
目的も世界征服ですが、ボクホーンのような計画性もなく、結果的にジェラールに撃破される。
このように書くと雑魚ですが、侮っていけないのが、こいつの使う「ソウルスティール」。
「ソウルスティール」を喰らうと、LPを全部吸い取られ100%ロストする恐ろしい技。
間違いなく、ロマサガ2最恐技である!
しかし、イベントで「見切り」を必ず修得するので、そこまで脅威ではない!
ラスボス戦でも、全員が「ソウルスティール見切り」をセットすれば脅威ではない。
ただ、麻痺や眠りで「見切り」が発動しない状態だと、100%ロストして、戦局は一気に崩れるので侮ってはいけない!
名前の由来は山手線の新宿。
ずる賢いボクオーン
ヴィクトール運河に要塞を建設したり、ステップ地方で巨大戦艦を建造したり、麻薬をばらまいたりと、七英雄の中では最も広い規模にまたがる侵略作戦を行っていた。
ボクホーン自体は見た目通り弱く、典型的な頭脳キャラといえるだろう。
とりあえずクジンシー撃破後は、ボクホーンを狙うプレイヤーも多かったのでは?
「す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ」
この後の選択肢で「見逃す」を選ぶと、不意打ちを仕掛けてくる、肩書通り、ずる賢い七英雄である。
特殊技「マリオット」は、攻撃対象を変更するという厄介な技ではある。
しかし、他の七英雄の技の方が驚異であるため影はうすい(゚∀゚)
名前の由来は山手線の新大久保。
暴れ者のダンターグ
ナゼール地方の各洞窟で、ただひたすら自身が強くなるために、モンスターを吸収し続けている引きこもり。
七英雄の目的とも言える古代人の復讐にも興味なし。
典型的なパワーファイター(^^)/
「ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない」
戦いも物理攻撃主体となるため、地術「金剛盾」や陣形「ムーフェイス」、防具、見切りを整えておけば、早い段階で遭遇してもなんとかなる。
印象に残る技はなし。
むしろ、どのタイミングで遭遇するか分らないため、ナゼール地方を攻略する際はドキドキしていた。
名前の由来は山手線の五反田。
ワグナスの従兄弟スービエ
武装商船団にギャロンという男を送り込み、商船団を乗っ取らせ、反帝国組織に作り替えようと企む。
また、ナゼール海峡の奥にある「氷海」を拠点にして、自分達を追放した古代人達の行方を追っている。
七英雄の中では仕事ができる人材。
「奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐の為に!」
戦闘においても、全体大ダメージ&即死効果という「メイルシュトローム」と、4桁ダメージを繰り出す「触手」を使ってくるため、侮れない。
しかし、イベントフラグの関係上、序盤ではスービエに会うことは難しく、どうしても戦いは後半になりがちである。
むしろ、スービエと遭遇することなく最終皇帝に年代ジャンプしてしまい、ラストダンジョンで初めて遭遇するプレイヤーも多いのでは・・・
僕自身も初回はそうでした(^^♪
そのため、スービエ自体の戦闘力は高いにも関わらず、遭遇する頃には、こちらも相当強くなっているため苦戦せず、七英雄の中では影は薄い方である。
名前の由来は山手線の恵比寿。
ノエルの妹ロックブーケ
七英雄の紅一点。
エイルネップの村の男を魅了して、逆ハーレムを作り女王として君臨。
サラマット地方の遺跡の調査を行っている。
利用価値がないと判断すると、即座に排除する当たり、魔性を感じさせる。
「皇帝……ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!」
得意技は「テンプテーション」という、男性を魅了する非常に危険な技。
ここで「見切り技」を閃いておかないと、ラスボス戦で詰む確率がぐ~んと高くなる。
間違ってもロックブーケ戦は、女性や性別不明のメンバーだけで挑んではいけない!
まぁ、見切りを修得していなくても、ラスボス戦のメンバーに男性がいなければ、なんとかなる。
印象に残るのはロックブーケより、その前の中ボス「守護者」
守護者はなかなか強いため、守護者に勝てればロックブーケも、なんとか撃破できる。
ただし、第二形態のロックブーケが使用する「召雷」は、装備が軟弱だと、全員即死になることもあるので侮れない!
名前の由来は山手線の池袋。
同志ノエル
七英雄で唯一、話し合いで解決できる紳士的な敵キャラ。
戦闘においては、第一形態は体術、第二形態は剣術を使いこなす。
ただし第二形態に関しては、剣術を主で使ってくることを逆手にとり、光術の「ソードバリア」や風術の「ミサイルガード」で、大半の攻撃を無効化でき、完封試合も可能となる。
厄介な技は全体冷気攻撃「月影」ぐらい。
第一形態のカウンターを兼ねた体術の方が、高度な戦略を求められる。
ラスボス戦では第二形態の技を使用してくるが、「ソードバリア」と「ミサイルガード」で大半は無効化できる。
もし、第一形態の体術本気モードでこられたら、ラスボスの難易度は更に上がったことだろう。
紳士ではあるが、シスコンでもあるため、妹のノエルを先に撃破したときは、問答無用で戦いになる。
「妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます」
リーダーのワグナス
東方の国「ヤウダ王国」にある、浮遊城を拠点とする七英雄のリーダー
「七英雄は最強。その中でもワグナスが最強なのだ」
そのセリフは本当で、リーダーだけあって本当に強く、戦略を十分に練って挑まないと瞬殺される。
またヤウダ王国も、アバロンから最も離れた場所にあるため、ここまでたどり着くまでも大変です。
たどり着いた後も、城が空を浮くため、城に入る手段を探す必要も出てくる。
そのため1周目は、後半で挑むプレイヤーが多かったのでは・・・
こいつの厄介な技は、高火力の火術と、全体ダメージ+麻痺効果を与える「サイコバインド」。
そのため十分鍛えたメンバーでも、一撃で戦局が変わることもあるので、ワグナスとの戦いは、常に緊張感溢れる戦いとなる。
対策としては、火術に耐性があるサラマンダーをメンバーに加入。
火術の「セルフバーニング」や、合成術の「炎の壁」を修得。
そして「乱れ雪月花」「無明剣」「千手観音」等の、高火力な技を閃いてから挑む相手である。
ワグナスを中盤で撃破できたのであれば、ロマサガ2上級者を名乗ることが許される。
中盤撃破を成すには、ゲームの仕組みはもちろん、あらゆる戦略を駆使する必要が出てくる。
ロマサガ2七英雄の魅力③:とにかく強い
ドラクエ6の第2戦のムドーは、久々に強いボスであった。
しかし、七英雄戦はそれ以上に強く、更に緊張感溢れる戦いへ突入となる。
七英雄戦は運要素も強く、選択肢を誤れば即全滅。
むしろ、一戦目は負け戦が前提で、負け戦の中で勝機を如何にして見つけるかが、醍醐味である。
初見殺しは当たり前なのだ!
それゆえにロマサガ2は、どこでもセーブできる。
救いなのが、七英雄の単体の戦いでは、全滅しても強制皇位継承が発生するため、詰む心配はない。
どうしても勝てなければ、後回しにすれば良い。
詰む心配があるのが、ラスボスの七英雄である。
七英雄は鬼神の如き強さで、攻撃を仕掛けてくる!
ドラクエ6で例えるなら、デスタムーアとダークドレアムを同時に相手にするレベル。
FF5で例えるなら、神龍とオメガを同時に相手にするレベルである。
七英雄はとにかく強く、極限まで極めたメンバーでも運が悪いと、あっさり負けることも・・・
今まで積み重ねてきた戦略が正しかったかどうか、判決を下されるのが、このラスボス戦なのだ。
これまでの戦略が間違っていれば、最後の最後で詰むのがロマサガ2なのだ!
一応、開発側の慈悲で「クイックタイム」という救済措置がありますが・・・
それ故にロマサガ2は理不尽、高難易度、敷居が高いゲームと呼ばれている。
ロマサガ2が愛される理由④:印象に残るシーンが多い
ロマサガ2はシリーズの中でも、特に印象に残るシーンが多い。
なぜ、印象に残るのかという言うと、正直答えられない!
しかし、ロマサガ2をプレイされた方なら、共感できるはず・・・
とりあえず有名なのを3つ紹介しておきます。
ロマサガ2の印象に残るシーン①:流し斬りが完全に入ったのに…
レオンやジェラール不在中に、七英雄の1人クジンシーがアバロンに攻めてくる。
ジェラールの兄がクジンシーと戦い、「流し斬り」が完全に入ったが、反則技「ソウルスティール」により敗れる。
ここから、帝国VS七英雄の構図が出来上がる。
ちなみに、流し斬りは中ランクの剣技であり、流し斬り程度で七英雄に勝てるなら、ロマサガ2攻略は苦労しない。
ロマサガ2の印象に残るシーン②:アリだー!!
サバンナ地方では、アリの侵略により村が次々滅ぼされていた。
ある日、主人公が泊まった村も、夜にアリの襲撃を受ける。
その時の村人のセリフが「アリだー!!」である。
セリフ自体は特に意味はない。
しかし、なぜかロマサガ2と言えば「アリだー」の場面は思い浮かぶ。
またフリーゲームでも、ロマサガ2好きなクリエイターだと、ネタとして活用している。
2019年は外来種のヒアリ問題が飛び火して、ロマサガ2の蟻ネタも復活した。
ロマサガ2の印象に残るシーン③:先帝の無念を晴らす!
全滅時もしくは皇帝謀殺後は、皇位継承イベントが発生し、必ずこのシーンへ突入する。
正直、皇帝を頻繁に謀殺するプレイヤーは見飽きる。
だけど、なぜかこのシーンを見ると
よし、やるぞー(^^)/
と前向きになれるから不思議。
ロマサガ2が愛される理由⑤:誰にでもクリアできる仕様でない
最近のゲームでは、誰でもクリアできるように、難易度は下がっている。
そしてコアなファンのために、隠しダンジョンやボスを用意するケースが多い。
少し古いですがドラクエ9なんて、その典型作品である。
(ラスボス撃破してからの宝の地図攻略の方が、費やす時間が圧倒的に長い。)
しかしロマサガ2は、全てのプレイヤーにエンディングを見てる気は一切ない。
ゲームはクリアできて当たり前。
そんな常識を覆したのだ。
詰むポイントが多く、システムも1周目では理解は難しい。
そのうえ中ボスも凶悪揃いで、ラスボスに至っては前述の通り「鬼畜」という言葉が相応しい。
ロマサガ2は何度も試行錯誤しながら、自分なりの戦略を組み立てていくゲームである。
このことが、クリアの要件でもあるのだ。
一般のRPGの概念でプレイすると嵌ります。
取返しのつかないことも多く、1周目はクリアを諦めたプレイヤーが多かったのも、ロマサガ2の特徴である。
だからこそ、ラスボスと互角に戦えるメンバーを育成できたときの達成感と感動は、他のゲームとは別格なのだ。
おわりに
ロマサガ2が今もなお愛される理由は、ここで挙げた5つです。
- 何度も遊びたくなるフリーシナリオ
- とにかく戦闘重視
- 七英雄という魅力的な敵
- 印象に残るシーンが多い
- 誰にでもクリアできる仕様でない
ロマサガ2は強敵「七英雄」を倒すゲームでありますが、フリーシナリオゆえに、戦略を考えながら進めていかないとクリアできません。
しかしながら、戦闘重視とフリーシナリオが融合したロマサガ2では、内容を理解してしまえば、何周プレイしても飽きない魅力と、面白さがあります。
またシリアスな内容ながらも、随所で印象的なネタを投入して、戦闘に疲れたプレイヤーを和ませる、鬼畜ながらも優しい一面もあります。
このような理由から、ロマサガ2は高く評価され、発売から20年以上経っても、多くのファンに愛されているのです。
ドラクエやFFと比べ、敷居が高いサガシリーズ。
その中でも特に敷居が高いロマサガ2は、こんな方にオススメ。
最近のゆる~いゲームに飽きている方
歯ごたえのあるゲームをやりたい方
ゲームで達成感を味わいたい方
ゲームドMの方には是非オススメです。
長文ながら、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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