突然ですがロマサガ2と聞いて何が思い浮かびますか?
七英雄、閃き、クイックタイム、伝承法、フリーシナリオといった一般的な語句。
それとも、理不尽、詰む、高難易度、鬼畜、謀殺といった、最近のゲームではあまり出てこない語句。
個人的にはロマサガ2では、最近のゲームではあまり出てこない語句の方が思い浮かびます。
ロマサガ2は理不尽かつ鬼畜な特徴を持つゲームにも関わらず根強いファンに支えられています。
ネット上では攻略、感想、考察といった様々な記事がアップされています。
スクエア・エニックスも根強いファンが多いことを認識しており、Wii、3DS、PS4、Steam、スマホアプリ、Nintendo Switch等、様々な形態でロマサガ2を販売しています。
なぜ、ロマサガ2は多くのファンに今もなお愛されているのか!?
本記事ではロマサガ2の魅力を徹底解説していきます。
ロマサガ2の魅力①:何度も遊びたくなるフリーシナリオ
一般のRPGでは、世界に散らばる各イベントを順番にこなしながら物語を進めていくことになります。
そのため2周目以降は新鮮さは欠けますが、ロマサガ2は『フリーシナリオ』を採用しているため、世界に散らばる各イベントを好きな順番でプレイできます。
2周目以降は前回とは違った進め方を選ぶこともできます。
ロマサガ2では『フリーシナリオ』のおかけで、序盤のボス撃破後から最終皇帝までの間(ゲーム全体の約90%)は、完全にプレイヤーに委ねられています。
どの地方から攻略しようが、どの七英雄から撃破しようが縛りはありません。
- 1周目はこっちは後回しにしたけど2周目はこっちから進めていこう。
- あそこの宝箱は強い武器が入ってるから早めに取りにいこう。
- あのボスは真っ向から戦ったら強いけど、陣形や術を駆使すれば序盤でも勝てるかもしれない。
2周目以降は新たに判明した情報をもとに、戦略を練り実行していく挑戦意欲が不思議と沸いてきます。
ドラクエだって序盤からイオナズンを連発するボスがいても、魔法を跳ね返す『マホカンタ』を習得していれば、戦略次第ではなんとかなります。
ベストプレイを目指し、何度も遊びたくなるのがロマサガ2の魅力なのです。
ロマサガ2の魅力②:徹底した戦闘重視
一般のRPGはストーリーと戦闘の両方のバランスを大事にしていますが、ロマサガ2では極端なほど戦闘に偏っています。
ストーリーなんて簡単に言えば、帝国の領土を広めつつ各地方で暗躍している七英雄を撃破するだけ。
最近のゲームでよく見かけるキャラの恋愛、友情、泣けるシーンなんてものは皆無。
各キャラに感情移入などなく、キャラなど迫りくる敵をいかに効率的に撃破するかのコマ程度にし思えない。
そんな戦闘にステータスを全振りしたロマサガ2は独自の戦闘システムを導入しているので紹介します。
ロマサガ2戦闘システム①:閃き
一般のRPGであれば、レベル上げやスキルポイントによって技を習得しますが、ロマサガ2は『閃き』というロマサガ独自の習得法相を採用しています。
『閃き』システムは、FFでいう『』ATB(アクティブタイムバトル)』と同じくらい劇的な独自システムです。
戦闘中に攻撃を仕掛けようとしたキャラの頭上に突然、豆電球が光ります。
次の瞬間、新たな技や見切りを閃きます。
『閃き』は高ランクの敵ほど閃きやすい特徴があり、ランダム要素が強く予期せぬタイミングで強い技を閃くこともあります。
予期せぬタイミングで強力な技を閃いてくれたときは、閃きとともに脳内麻薬が分泌します。
敵・味方共に火力重視であり、攻撃が最大の防御ともいえるロマサガ2において、高火力の技の閃き状況はゲーム難易度へ直結します。
また、閃いた技は年代ジャンプ(次世代に移行)することで次世代では全キャラが使用可能になるのも大きな特徴です。
極端に言えば、強力な技を予期せぬタイミングで閃いたから、攻略する順序を変更してみようかと考えるぐらい閃きによる技は重視されています。
ロマサガ2戦闘システム②:スキルレベル
一般のRPGであればレベルと共にステータスが上がっていくため、どのような戦い方をしてもキャラの成長に大きく差は出ません。
ロマサガ2ではレベルという概念はなく、戦い方によってキャラの成長は大きく変わります。
- 火の術しか使わないキャラは、火のスキルしか上がらない
- 槍しか使わないキャラは、槍のスキルしか上がらない
例外としてHPだけは上がります。
キャラがどのような成長を果たすかはプレイヤーにより千差万別。
スキルを上げる利点は2つ。
- 技や術の威力が上がる
- 最大WP(技ポイント)や最大JP(術ポイント)が上がる
雑魚敵が加速度的に強くなっていくロマサガ2では、スキル上げも重要な戦略要素となります。
1つのスキルを徹底して上げていくのか、全般的にスキルを底上げしていくのかはプレイヤーに委ねられます。
僕は中盤までは頻繁に使うスキルのみを上げて、後半で一気に全般スキルを底上げするスタイルを取っているよ。
ロマサガ2戦闘システム③:陣形
ロマサガ2では主人公(皇帝)を含む5人メンバーで様々な『陣形』を活用して敵と戦っていきます。
『陣形』にもいろいろ特徴があります。
- 必ず全員が先制攻撃できるラピッドストリーム
- 必ず全員が後攻となるが、防御状態となるムーフェンス
- 皇帝が真ん中に位置し、敵の攻撃を集中的に受ける鳳天舞の陣
- 皇帝が先陣に位置し、皇帝と真ん中の2人の攻撃と素早さが上がる、火力最強と名高いアマゾンストライク
陣形も戦略の大きな要素となってきます。
1ターンで敵を殲滅できる火力があれば『ラピッドストリーム』は最大限発揮できます。
長期戦を見越すなら『ムーフェンス』の効果も侮ることができません。
強敵との戦いでも『陣形』を変えることにより、難なく撃破できるのがロマサガ2の醍醐味です。
『陣形』の入手方法は、陣形を保有しているキャラ(アマゾネス、格闘家、シーフ等)を主人公(皇帝)にするだけです。
陣形を入手して、用済みの主人公(皇帝)をルドン高原に行き、あえて全滅(皇帝を謀殺)する『ルドン送り』はあまりに有名。
主人公(皇帝)を変更するには、全滅して他の皇帝に意志を引き継ぐか、イベントクリアによる年代ジャンプしか方法がないので謀殺はやむを得ない行為です。
『ルドン高原』まで行くのが手間であれば、序盤の『ゴブリンの巣』を謀殺の場として残しておくとよいですよ。
ロマサガ2をプレイする以上、多くのプレイヤーは『皇帝謀殺』に手を染めることになりますが、『皇帝謀殺』は公式推奨されているので、モラルなど気にせずどんどん活用してほしいです。
繰り返しとなりますが、ロマサガ2においてストーリーは皆無で純粋に戦闘を楽しむゲームであるがゆえ、キャラに感情移入し皇帝謀殺も出来ぬプレイヤーは、ロマサガ2の戦場で生き残ることはできません。
キャラなど戦局を如何にして優位な状況に運ぶかの『コマ』に過ぎないことを肝に銘じなければいけません。
ロマサガ2戦闘システム④:武具開発
一般のRPGであれば、物語の進捗に連動して強い武具が販売されるようになる都合主義です。
ロマサガ2では、プレイヤーが使いたい武具を個別に『開発』して強くしていく仕組みです。
武具は最大3回の開発が可能ですが、1世代で開発は1回だけです。
開発した世代では1つだけ試作品として開発した武具を入手できますが、次世代では量産品となり複数入手できるようになります。
スキル同様に、好きな武具(剣、槍、斧、軽鎧、頭防具、盾等)を個別に徹底開発していくのか、全体的に底上げして開発していくかはプレイヤーの自由。
ただし、開発には多額のお金が必要となるため、計画性なく開発していると武具の性能と敵の強さのバランスが崩れ、詰む未来が見えてくる・・・
他のゲームと違いロマサガ2では、中盤以降の雑魚キャラの攻撃力は尋常です。
マジな話、防具が最弱だと最大HP999なのに1,000以上のダメージを受けます。
ドラクエ6で例えるなら、キラーマシンガ相手に銅の剣や旅人の服で戦うような状況に陥ります。
ロマサガ2戦闘システム⑤:キャラ特性と素質
ロマサガ2ではシーフ、軍師、ノーマッド、イーストガード等、20種類以上のクラスがあります。
さらに1つのクラスにおいて、8人のキャラが存在しています。
注意したいのが、同じクラスでもキャラによって持っている特性や素質が違うこと。
例えば軍師というクラスには、火地天の3つの術の素質を持ち、魔力が全キャラ最高峰である代わりにLPが5しかないコウメイというキャラもいれば、水風天の3つの術の素質を持ち、突出した能力はない代わりにバランスが良いコウキンというキャラもいます。
同じ軍師でもキャラ特性によって戦い方は大きく異なります。
戦士系キャラにおいては、ステータス特性だけでなく、閃きの『素質』の点でも注意が必要です。
例えば体術を得意とするサラマンダーでも、全キャラが体術最強技『千手観音』を閃けるわけではありません。
『千手観音』を閃く素質のないキャラは絶対に閃くことはできません。
大事なことなので、もう一度言います。
素質のない者は絶対に閃くことはできません。
ステータス特性と違い、キャラの『閃き素質』は目で見て確認できない酷な仕様です。
したがって、メンバー構成を行う際はどのような技を閃きたいのか、どのような技や術を使いたいのか、キャラの特性と素質をしっかり考えることが必要不可欠です。
プレイヤーによっては、同じ戦士系メンバーでもメンバー構成が大きく異なってもおかしくないのがロマサガ2の特徴です。
ロマサガ2戦闘システム⑥:年代ジャンプ
ロマサガ2の中で一番の独自システムが『年代ジャンプ』です。
様々なイベントの節目で突如『○○○年後』と時が進みます。
時が大幅に進むため、当然ながら皇帝をはじめメンバーは総入替となります。
せっかく鍛えたメンバーが突如入替と聞くと、理不尽に聞こえるかもしれませんが心配不要。
年代ジャンプには5つの特徴があるからです。
- 各メンバーが鍛えたスキルレベルは持ち越しされる。
- 各メンバーが閃いた技は、技道場に登録され年代ジャンプ後、素質に関係なく全キャラが使用可能。
- 開発した武具は年代ジャンプ後、汎用化されて無限に入手できる。
- 合成術も開発した時代は、誰も修得できないが年代ジャンプ後、全員が修得可能となる。
- 年代ジャンプ時に戦闘回数の25%が加算される。
例えば200回戦闘を行って年代ジャンプをした場合、25%加算した250回戦闘を行ったとみなされます。
ロマサガ2では戦闘回数によってHPが増加する仕様です。
したがって、年代ジャンプ後のメンバーのHPが増加しているのは⑤が要因となります。
①~⑤の特徴から『年代ジャンプ』はメリットが多いです。
強敵と遭遇して勝てなくても、年代ジャンプ後に再結成したメンバーだと、すんなり前世代の強敵を撃破できたりします。
七英雄はどいつも強敵で最初は太刀打ちできませんが、長い年月をかけて徐々にやり合えるようになります。
ロマサガ2の魅力③:七英雄という魅力的な敵
ロマサガ2はストーリーを重視していないため、味方キャラの戦闘を除く個性などなく、キャラの魅力は感じないですが、敵対する七英雄は魅力に溢れています。
ロマサガ2の真の主人公は七英雄だと言い切るプレイヤーも多くいます。
七英雄が魅力的な理由は3つ。
- 考察する部分(謎)が多い
- 個性豊か
- とにかく強い
順番に解説していきます。
ロマサガ2七英雄の魅力①:考察する部分(謎)が多い
クジンシーのように世界征服を企む分かりやすい奴もいれば、ノエルやロックブーケのように遺跡の調査等の意味深な活動を行っている奴もいます。
ボクホーンやスービエのように裏で暗躍している奴もいます。
なぜ、七英雄がこのような行動をなぜ起こしているのかは、プレイ中では全て明かされていません。
そのため、考察する余地が出てきます。
なぜ、かつて英雄と呼ばれた7人が現世に突如現れたのかは、物語後半で軽く明かされますが謎は残ります。
ネット上でも様々な憶測が挙げられています。
自分なりに七英雄のストーリーや行動を考察しながらプレイすると新たな発見もあり、ストーリーにおいても楽しみを見つけることができます。
ロマサガ2七英雄の魅力②:個性豊か
よくある設定ですが、七英雄は性格はもちろん思想や行動も異なり、全員が個性豊かであることから多くのプレイヤーにインパクトを与えました。
ロマサガ1の三邪神とロマサガ3の四魔貴族は全員思い出せなくても、七英雄ははっきり覚えているプレイヤーも多いのでは?
嫌われ者のクジンシー
最初に戦う七英雄。
7人の中ではネタレベルの小物。
このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ!
パワーアップして必ず復讐してやるぞ!
目的は世界征服ですが、ボクホーンのような計画性もなく結果的にジェラールに撃破されます。
このように書くと雑魚ですが、侮っていけないのがクジンシーの必殺技『ソウルスティール』。
『ソウルスティール』を受けると、LPを全部吸い取られ100%ロストする文字通りの必殺技。
間違いなくロマサガ2最恐技。
しかし、イベントで『ソウルスティール見切り』を必ず習得するので実際のところ脅威ではないです。
ラスボス戦でも全員が『ソウルスティール見切り』をセットすれば脅威ではないですが、麻痺や眠りで『見切り』が発動しない状態だと、100%ロストして戦局は一気に崩れるので侮ってはいけません。
名前の由来は山手線の新宿。
ずる賢いボクオーン
ヴィクトール運河に要塞を建設したり、ステップ地方で巨大戦艦を建造したり、麻薬をばらまいたりと七英雄の中では最も広い規模にまたがる侵略作戦を行っていました。
ボクホーン自体は見た目通り弱く、典型的な頭脳キャラであるため、クジンシー撃破後はボクホーンを狙うプレイヤーも多かったのでは?
す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ
この後の選択肢で『見逃す』を選ぶと不意打ちを仕掛けてくる、肩書通りのずる賢い七英雄。
特殊技『マリオット』は攻撃対象を変更するという厄介な技ですが、他の七英雄の技の方が驚異であるため影はうすい。
名前の由来は山手線の新大久保。
暴れ者のダンターグ
ナゼール地方の各洞窟で、ただひたすら自身が強くなるためにモンスターを吸収し続けている引きこもり。
七英雄の目的とも言える古代人の復讐にも興味なし。
典型的なパワーファイターです。
ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない
戦いも物理攻撃主体となるため、地術『金剛盾』や陣形『ムーフェイス』防具、見切りを整えておけば、早い段階で遭遇してもなんとかなります。
印象に残る技はなし。
むしろ、どのタイミングで遭遇するか分らないため、ナゼール地方を攻略する際はドキドキしていました。
名前の由来は山手線の五反田。
ワグナスの従兄弟スービエ
武装商船団にギャロンという男を送り込み商船団を乗っ取らせ、反帝国組織に作り替えようと企てていました。
また、ナゼール海峡の奥にある『氷海』を拠点にして、自分達を追放した古代人達の行方を追っていました。
七英雄の中では仕事ができる人材。
奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐の為に!
戦闘においても、全体ダメージ&即死効果という『メイルシュトローム』と4桁ダメージを繰り出す『触手』を使ってくるため侮れません。
しかし、イベントフラグの関係上、序盤ではスービエに会うことは難しく、どうしても戦いは後半になりがちです。
むしろ、スービエと遭遇することなく最終皇帝に年代ジャンプしてしまい、ラストダンジョンで初めてスービエと遭遇するプレイヤーも多いのでは・・・
僕自身も初回はそうでした。
そのため、スービエ自体の戦闘力は高いにも関わらず、遭遇する頃には味方キャラも相当強くなっているため苦戦せず、七英雄の中では影は薄い方です。
名前の由来は山手線の恵比寿。
ノエルの妹ロックブーケ
七英雄の紅一点。
エイルネップの村の男を魅了して、逆ハーレムを作り女王として君臨。
サラマット地方の遺跡の調査を行っていました。
利用価値がないと判断すると即座に排除する当たり、魔性を感じます。
皇帝……ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!
得意技は『テンプテーション』という男性を100%魅了する非常に危険な技。
ロックブーケ戦で『テンプテーション見切り』を閃いておかないと、ラスボス戦で詰む確率がぐ~んと高くなります。
間違ってもロックブーケ戦は、女性や性別不明のメンバーだけで挑んではいけません。(見切りを閃けない)
まあ、見切りを修得していなくても、ラスボス戦のメンバーに男性がいなければなんとかなります。
印象に残るのは、ロックブーケより中ボス『守護者』。
守護者は強いため、守護者に勝てればロックブーケもなんとか撃破できます。
ただし、第二形態のロックブーケが使用する『召雷』は、装備が軟弱だと全員即死になることもあるので侮れません。
名前の由来は山手線の池袋。
同志ノエル
七英雄で唯一、話し合いで解決できる紳士的な敵キャラ。
戦闘においては、第一形態は体術、第二形態は剣術を使いこなします。
ただし第二形態に関しては剣術を主で使ってくることを逆手にとり、光術の『ソードバリア』や風術の『ミサイルガード』で大半の攻撃を無効化でき、完封試合も可能となります。
厄介な技は、全体冷気攻撃『月影』ぐらい。
第一形態のカウンターを兼ねた体術の方が高度な戦略を求められます。
ラスボス戦では第二形態の技を使用してきますが、『ソードバリア』『ミサイルガード』で大半は無効化できます。
もし、第一形態の体術本気モードでこられたら、ラスボスの難易度は更に上がったことでしょう。
紳士ではあるがシスコンでもあるため、妹のノエルを先に撃破したときは問答無用で戦いになります。
妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます
リーダーのワグナス
東方の国『ヤウダ王国』にある浮遊城を拠点とする七英雄のリーダー。
七英雄は最強。その中でもワグナスが最強なのだ
セリフは本当でリーダーだけあって本当に強く、戦略を十分に練って挑まないと瞬殺されます。
ヤウダ王国はアバロンから最も離れた場所にあるため、たどり着くまで大変です。
たどり着いた後も城が空を浮くため、城に入る手段を探す必要も出てきます。
そのため1周目は後半で挑むプレイヤーが多かったのでは・・・
ワグナスの厄介な技は、高火力の火術と全体ダメージ+麻痺効果を与える『サイコバインド』。
十分鍛えたメンバーでもワグナスの技次第で戦局が変わることがあるので、ワグナスとの戦いは常に緊張感溢れる戦いとなります。
ワグナス対策は以下の通り。
- 火術に耐性があるサラマンダーをメンバーに加入。
- 火術の『セルフバーニング』や合成術の『炎の壁』を習得。
- 『乱れ雪月花』『「無明剣』『「千手観音」等の高火力な技を使えるようにしておく
ワグナスを中盤で撃破できたのであれば、ロマサガ2上級者を名乗ることができます。
ワグナスを中盤で撃破するためには、システムの仕組みはもちろん、戦略を駆使する必要が出てくるからです。
ロマサガ2七英雄の魅力③:とにかく強い
ドラクエ6の第2戦の本気ムドーは強いボスでしたが、七英雄戦はムドー以上に強く、緊張感あふれる戦いへ突入します。
七英雄戦は運要素も強く、選択肢を誤れば即全滅。
むしろ、一戦目は負け戦が前提で、負け戦の中で勝機や攻略補を見つけることが醍醐味。
初見殺しは当たり前です。
それゆえにロマサガ2はどこでもセーブできます。
救いなのが、七英雄(ラスボス除く)の戦いでは全滅しても皇位継承イベントが発生するため、詰む心配はありません。
どうしても勝てなければ後回しにすればよいだけの話。
詰む心配があるのがラスボスの七英雄。
七英雄は鬼神の如き強さで攻撃を仕掛けてきます。
ドラクエ6で例えるなら、デスタムーアとダークドレアムを同時に相手にするレベル。
FF5で例えるなら、神龍とオメガを同時に相手にするレベル。
七英雄はとにかく強く、極限まで極めたメンバーでも運が悪いと、あっさり負けることも・・・
今まで積み重ねてきた戦略が正しかったかどうか、判決を下されるのがラスボス戦なのです。
これまでの戦略が間違っていれば、最後の最後で詰むのがロマサガ2。
一応、開発側の慈悲で『クイックタイム』という救済措置がありますが・・・
ロマサガ2の魅力④:印象に残るシーンが多い
ロマサガ2はシリーズの中でも印象に残るシーンが多いです。
なぜ、印象に残るのかという言うと正直答えられません。
しかし、ロマサガ2をプレイされた方なら共感できるはず・・・
印象に残った場面を3つ紹介しておきます。
ロマサガ2の印象に残るシーン①:流し斬りが完全に入ったのに…
レオンやジェラール不在中、七英雄の1人クジンシーがアバロンに攻めてきます。
ジェラールの兄がクジンシーと戦い『流し斬り』が完全に入りますが、反則技『ソウルスティール』により敗れます。
ここから帝国VS七英雄の構図が出来上がります。
ちなみに『流し斬り』は中ランクの剣技であり、『流し斬り』程度の技で七英雄に勝てるなら、ロマサガ2攻略は苦労しません。
ロマサガ2の印象に残るシーン②:アリだー!!
サバンナ地方では、アリの侵略により村が次々滅ぼされていました。
ある日、主人公が泊まった村も夜にアリの襲撃を受けます。
その時の村人のセリフが「アリだー!!」。
セリフ自体はとくに意味はありませんが、なぜかロマサガ2と言えば「アリだー」の場面が思い浮かびます。
フリーゲーム界隈でもロマサガ2好きなクリエイターがネタとして活用しています。
2019年の外来種のヒアリが話題になったときも、ロマサガ2のアリネタが話題になりました。
ロマサガ2の印象に残るシーン③:先帝の無念を晴らす!
全滅時もしくは皇帝謀殺後は皇位継承イベントが発生し、必ずこのシーンへ突入する。
正直、皇帝を頻繁に謀殺するプレイヤーは見飽きます。
だけど、なぜかこのシーンを見ると『よし、やるぞー!』と前向きになれるから不思議です。
ロマサガ2の魅力⑤:誰にでもクリアできる仕様でない
最近のゲームは誰でもクリアできるように難易度は下がっています。
そして、コアなファンのために隠しダンジョンやボスを用意するケースが多いです。
少し古いですがドラクエ9なんて、その典型作品(ラスボス撃破してからの宝の地図攻略の方が費やす時間が圧倒的に長い)。
ロマサガ2は全てのプレイヤーにエンディングを見せる気は一切ないです。
『ゲームはクリアできて当たり前』の常識をロマサガ2は覆しています。
詰むポイントが多く、システムも1周目では理解は難しいです。
そのうえ、中ボスも凶悪揃いでラスボスに至っては鬼畜という言葉が相応しい。
ロマサガ2は何度も試行錯誤しながら、自分なりの戦略を組み立てていくゲームであるため、一般のRPGの概念でプレイすると詰みます。
取返しのつかないことも多く、1周目はクリアを諦めたプレイヤーが多かったのもロマサガ2の特徴です。
だからこそ、ラスボスと互角に戦えるメンバーを育成できたときの達成感と感動は他のゲームとは別格なのです。
ロマサガ2魅力まとめ
本記事ではロマサガ2が今もなお愛される魅力をお伝えしました。
- 何度も遊びたくなるフリーシナリオ
- とにかく戦闘重視
- 七英雄という魅力的な敵
- 印象に残るシーンが多い
- 誰にでもクリアできる仕様でない
ロマサガ2は強敵『七英雄』を倒すゲームですが、フリーシナリオゆえに戦略を考えながら進めていかないとクリアできません。
しかしながら、戦闘重視とフリーシナリオが融合したロマサガ2では内容を理解してしまえば、何周プレイしても飽きない魅力と面白さがあります。
また、シリアスな内容ながらも随所で印象的なネタを投入して、戦闘に疲れたプレイヤーを和ませる鬼畜ながらも優しい一面もあります。
このような理由からロマサガ2は高く評価され、発売から30年以上経っても多くのファンに愛されているのです。
ドラクエやFFと比べ敷居が高いサガシリーズ。
その中でも特に敷居が高いロマサガ2はこんな方におすすめです。
- 最近のゆる~いゲームに飽きている方
- 歯ごたえのあるゲームをやりたい方
- ゲームで達成感を味わいたい方
- ドMの方
詰んでも僕を恨まないでくださいね。
長文ながら最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Amazon口コミ評価は高めです。